6月11日に、シムシティ(2013年版)のMac版が発売される。
そもそもシムシティはMac版から始まった。その後、Amiga、IBM PCなどに移植されていき、日本ローカルとしか言えないようなX68000やFM TOWNSなどにまで移植された。
箱庭ゲームの金字塔とも言えるゲームだが、本来発祥であるハズのMac版に関して、そのユーザーにはちょっと不幸な流れがあった。
前作であるシムシティ4のMac版は対応CPUがPowerPC用だったのである。Intelコアを搭載したMacが出て数年経つが、その間シムシティ4もネイティブで動作する環境がなかったのである。
しかし、今回のシムシティ(2013年版)が発売される事で、ようやく本家Mac版が遊べるようになる。Macユーザーには喜ばしい話である。
ちなみにこれはMac版のスクリーンショットという事だが、もう見た目はWindows版と遜色ない。ま、今のMacも中身はWindows PCと変わらない為、同じに見えても仕方が無いのだが。
だが、今回のシムシティは従来のシムシティとは根本的に違っている。
なんと、Windows版とクロスプラットフォームプレイに対応しており、Windows版のアカウントを持っている人はそのまま無料でMac版がダウンロードできるのである。
さらにセーブデータがサーバにあるという利点がそのまま活かされていて、Windows版のセーブデータがそのままMac版でもプレイが可能なのである。
自宅ではMac使いで、仕事先ではWindows…という人でも、会社の休み時間にシムシティが普通にプレイできるワケである。
…ま、休み時間にシムシティを始めたら、休み時間を潰すだけにとどまらず、とてもプレイを終わらせる事などできないだろうが…。
ちなみにMac版シムシティはプログラムコードをゼロからOpenGLで書き直したようで、MacOS X上でネイティブ動作する。だから普通の移植のようなもたつきは一切ない。
妥協のない作りとなっているワケである。
スペック的にはMacbook Airでも動作するようだが、ハイスペックで動作させるという意味では、Windows版と同じような性能が必要になると思われる。
とりあえずMacしか持ち合わせていない人もこれでシムシティができるようになる。
実に喜ばしい事である。