自宅に眠っているビデオカード。
つまりは既に使わなくなってしまったビデオカードの事を指すが、パワーユーザーと呼ばれる人達ならほとんどがそういったビデオカードを持っているハズである。
私も今使っているGeForce GTX 670の前に使用していたGeForce GTX 560Tiが、まさに眠っているビデオカードになってしまっている。
もったいないと言ってしまえばもったいない話なのだが、560Ti自体が結構な電力喰いカードであるため、セカンドマシン等で使いづらいという理由から全く使用していないビデオカードになってしまっている。
そんな私に朗報が…。
なんとAMDが死蔵している特定のコアを持つビデオカードとA10シリーズのAPUを交換するというキャンペーンを始めた。
対象ビデオカードにはGeForce 500シリーズという文字が…。
使わないビデオカードなら交換するのもアリかもしれない!
そう思ったのだが、冷静に考えるとちょっと微妙かもしれない。ま、あくまでも560Tiと比較して、の話である。
もしこれがもっと下位のビデオカードだったりすると、かなりお得な話になる。
だが560Tiだったら、もうちょっとパフォーマンスの活用の仕方があるし、ビデオ能力だけで考えればA10シリーズのAPUよりまだ上と言える。ま、ワットパフォーマンスは落ちる事にはなるが。
だが、残念ながらこのキャンペーンは実にあっけなく終了してしまった。
情報が出たのは24日の早朝だったにもかかわらず、キャンペーンサイトが公開されたのが当日16:40ごろ、当日20:58には限定数終了が確認されている。
つまり、事実上4時間程度でキャンペーンが終了した事になる。
ま、極端な事を言えば中古や新品でも対象のビデオカードを購入して応募すれば、格安でAPUを手に入れることが出来る…なんて事を即座に思いつく人がいるワケで、こんな情報がアキバ界隈を出入りしている人が見れば、即効飛びつくのは当たり前な話である。
逆によく20:00過ぎまでキャンペーンが終わらなかったな…とも思うワケである。
さらにそこから考えると、そろそろAPUの新型が出てくる前兆という言い方もできる。
現在A10シリーズの最高峰であるA10-5800KはPiledriver系アーキテクチャを採用したTrinityコアを搭載したものになるが、先日その次となるJaguar系アーキテクチャを搭載したKabiniコアが発表された。
一応予定ではJaguarの上にはSteamroller系アーキテクチャが控えているが、おそらくこれはAPUではなく単体のCPU、もしくは上位APUになる。というのもKabiniはUltrabookを視野に入れたコアで、TDPはクアッドコアで25/15w、デュアルコアで9wという実に省電力型コアとなっている。
このKabiniコアが発表された事で、そう遠くない内に上位のSteamroller系アーキテクチャが発表されるのではないか? と思うのだが、そう考えれば今のPiledriver系Trinityの在庫処分をして今回のキャンペーンをやった…という可能性もある。
どちらにしても、今回のキャンペーンはAPUを世間に広めるという効果はある。
特に自作市場ではAMDコアは低コストで定着しているがちょっと上位のマシンを作ろうかという話になればIntelコアが使われがちである。
ま、今のパフォーマンスから考えればそれは仕方のない部分もあるのだが、APUそのものの価値は自作している者ならばよくわかっている。そこへ追い打ちをかけるキャンペーンとして考えれば、納得もできる話である。
キャンペーンに間に合った人、おめでとう。
キャンペーンに間に合わなかった人、同志よ(爆)
どちらにしても、次のAPUは現世代より20%性能向上しているという事だから、漏れた人は次また何か考えれば良いだろう。
Intelコアと違って価格も決して手の届かないものではないのだから。
AMDキャンペーンページ(既に応募は終了)
http://www.amd.co.jp/sendvga/