昨日、開封の儀を済ませたVAIO Duo 13だが、今日はいよいよセットアップを進めた。
メーカー製PCだから、セットアップといってもそう大した事はない…と言いたい所だが、Windows 8系は初めて触るという事もあって、何をするにしてもどうすれば良いのか調べなきゃならないという所からになるため、遅々として進まない状況だった。
ストアアプリなんてものがあるため、それと従来のアプリケーションを使い分けたりしなきゃいけないとかで、とにかく操作性が良くない。新しくWindows 8を触るのが初めてという人ならそうでもないかもしれないが、Windows XPをバリバリ使ってきた人からすると、Windows 8系は異次元操作のように思えて仕方が無い。
とりあえず、手持ちのOffice関連をインストールし、無線LANの環境を整えたりして、普通に使える状態にした。VAIO Duo 13と同時に購入した『CLIP STUDIO』もセットし、アプリケーション周りでは問題ない、という段階まで来たとき、最後のダメ押しとしてRAMディスクのフリーソフトを入れてみた。
入れたフリーソフトは『RAMDA』というRAMディスクソフトのフリー版で、通常の使い方をしていればこのフリー版で事足りるというソフトだ。コイツがトリガーになったのかどうかは今以て解らないのだが、再起動後に無線デバイスが全て消えてしまうという事件が起きた。
今回、私はauの4G LTE搭載モデルをセレクトしている。別にそれを常時使用するつもりはないのだが、万が一を考えて保険としたのである。無線デバイスが全て消えたという時、このau 4G LTEのみ利用出来る…としか表示されなかったのである。
この現象が起きたとき、正直意味が分からなかった。何故消えたのか? という事もそうだが、何が起きたのかという事を冷静に判断する事もできなかった。今から考えれば、おそらく無線LANのドライバーが消失したか、あるいは別のものに置き換わってハードウェアを認識していなかったか、おそらくそんな所だったのだろうと思うが、どちらにしても復帰させるのは難しいという事に違いはない。
ネットで同じ現象が起きた人はいないか? と探してみたが、見つからなかったため、安易な脱出方法を採らざるを得ないと結論を出した。
それが、工場出荷状態に戻す、つまりリカバリーである。
VAIO Duo 13は、その内蔵SSDにいくつかパーティションを切り、その中にリカバリーデータ領域を作っている。この領域が破壊されないかぎり、同じSSD内のデータを使ってリカバリーが可能である。
詳しいやり方は本体付属のマニュアルに記載があるが、電源が切れている状態で、筐体下部にある『Assist』ボタンを押すとリカバリーモードに入る。その後のやり方は簡単で指示通りに進めていくだけだ。
ただ、一つだけ迷う事があるとすると、リカバリーする際にMicrosoftから『回復キーを入力しろ』と言われる。これはBitLockerによってドライブが暗号化されている場合にこの回復キーがないとデータが完全に失われる、という事を意味している。もし回復キーをどこかに控えているならキーを入力しても良いが、工場出荷状態に戻す場合は回復という話でもないため、キーがないケースで対応すれば良い。もちろん、その場合は今までのデータを全て失う。
そしてリカバリーが行われると、再び最初期のセットアップのやり直しである。
まさか再びのこの画面を見る事になろうとは…。
リカバリー後、再セットアップをすると無線LANデバイスは何事もなかったかのように戻っていた。ハードウェア的には何ら壊れていないという事である。
何が原因でデバイスが全て消えたのかは今以て不明だが、RAMディスクアプリケーションをインストールした事と何かしら関係があるとしたら、おそらくそれは使用するメモリ空間の問題なのかもしれない…と考えたりする。
Haswell(今回の場合はCore i7-4650U)のGPUは、そのメモリをメインメモリから採る。そしてRAMディスクも当然メインメモリから領域を採るワケだが、この二つのメインメモリを占有する機能で、無線LANドライバーが使用する領域を奪った可能性も考えられる(そんな事があり得るのかはわからないが…)。
SSDの消耗を防ぐために、ブラウザなどのキャッシュデータをSSDではなくRAMディスクという揮発性メモリに置こうと思ったのだが…流石に原因が特定できないため、この案は見送る事にした。
と、このリカバリー以降は、特に大きな問題にぶつかることなくセットアップできている。
慣れないWindows 8系のインターフェースで、各種のセットアップをするのはかなり困難を極めたが、それでも何とかなるものである。
VAIO Duo 13という、今までと違うタッチパネルのPCをセットアップしていて感じたことがいくつかある。
まず…タッチパネルは右クリックメニューを間違えやすいという事。これは私だけかも知れないが、マウスに慣れてしまっていると、メニュー項目は上から下へとカーソルを滑らせて該当項目を選んでいくが、タッチパネルはイキナリその該当項目をタップする。この時、多少上下に押し間違えたりする。ま、これは慣れるしかないのだが、マウスの必要性を強く感じた。
その右クリックだが、VAIO Duo 13では、ペンの長押しで右クリックメニューが出てくるようになっている。操作のレスポンスが悪く感じていたのは、おそらくこの仕様によるものだろう。慣れればそうでもはないのかもしれないが、マスウだと右クリックですぐに動けるものが、ペンだと長押しで動けない。
また、この付属のペンだが…流石、要電源のペンだけあって、タッチパネルに触れなくてもクリックポイントを画面上に追従しているのがわかるようになっている。これはこれで良いと思った。ただ…この乾電池、どこに売ってるんだろう? というような細さではあるのだが(爆)
それと、サーフスライダー機能でタブレットモードにできるという事だが、私はほとんどその恩恵を受けていない。少なくともWindows 8.1のセットアップでは、このタブレットモードでは操作するのは困難だ。やはり物理的なキーボードがあるのとないのとでは大きな違いがでる。
ま、こんなところか。
何はともあれ、すんなりいかないのが私である。
今回もイキナリ無線LAN消失という、訳が分からないトラブルに見舞われた。
Windows 8.1には、ゲーム時にマウス問題が出る、というトラブルも言われていて、まだまだ改良の余地のあるOSである。
今すぐ乗り換えろ、という事ではないが、MicrosoftはこのWindows 8系から生まれたストアアプリ路線を変える事はないだろうから、慣れるしかない。
ただ、個人的にはWindows 7の方が扱いやすい…そう感じるワケである。
さて…セットアップも一通り終わったため、今度はIntel HD Graphics 5000の体感をしてみたいと思う。
何かゲームでも走らせてみる事にしよう。
FF14をプレイしてみるか?