ネタ的に時間が過ぎてしまった話だが、PS3版の新アイマスタイトル「THE IDOLM@STER ONE FOR ALL」の発売日が決定した。
2014年5月15日と、随分と間を開けた発売日だ。
PS4ではなくPS3版
「THE IDOLM@STER ONE FOR ALL」はPS3版のタイトルであってPS4版ではない。
その事を念頭において考えると、既にPS4が国内で販売開始となった後にPS3版を出すという事になるわけだが、SCE的にはPS4で出して欲しかったタイトルの一つではないかと思う。
豪華仕様の初回限定版
そんな「THE IDOLM@STER ONE FOR ALL」だが、やはり通常版と初回限定版が存在する事がハッキリした。
初回限定版は“765プロ 新プロデュースセット”と言われるもので、事務所バージョンの特製BOXに、スペシャルドラマCD「765プロが行く!トップアイドルのお仕事見学(仮称)」と、限定オリジナルデザイン衣装のプロダクトコード、765プロ所属アイドル営業用パンフレット、765プロカレンダー(アイドルの落書き入り)、社長の格言入りクリーナー、13種類の短冊ポスターがソフトに同梱される仕様になっている。
価格は通常版/ダウントロード版が8,208円(多分8%の消費税込み)、初回限定版が12,744円(同様)で、この特典が価格差と見合っているかどうかが一つのポイントとなる。
ま、真のアイマスファンなら限定版に特攻するのが常識かもしれないが…。
ちなみに現時点でこれら2バージョンの初回特典も発表された。
内容は「アイドルマスター シンデレラガールズ」、「アイドルマスター ミリオンライブ!」の限定アイドルを入手できるシリアルナンバーで、通常版、初回限定版に付属するという。アイドルについては後日発表される…としているが、私の予測では通常版と初回限定版で付いてくる限定アイドルが異なっているように思うのだが、考えすぎだろうか?
…いや、バンナムなら、通常版と初回限定版をダブルで買わせるためにあり得る話ではなかろうか?
13人全員をプロデュースできるという事
アニメ版アイドルマスターがこの企画を成立させたのではないだろうか?
時々そう思う事がある。
アニメ版アイドルマスターは、THE IDOLM@STER 2をベースに作られたアニメだが、特に3人のユニットを構成していくという流れではなく、単に律子が生み出した竜宮小町と呼ばれる特別ユニットとそれ以外の765プロアイドルという流れでストーリーが構成されていた。
アニメとしては非常に良く出来たものだったと今でも思うのだが、おそらく、今回のTHE IDOLM@STER ONE FOR ALLは、このアニメ版から生み出された企画ではないかと思うのである。
つまり、一人のプロデューサーが全員をプロデュースし、多方面に展開できるアイドルプロデュースゲームを作ろうとしたのではないか? という事である。
ある意味正しいと思うし、ある意味無節操な気もする。
個性豊かなそれぞれのアイドルの中から自分でアイドルを選び、そのアイドルに注力する…という流れの方が、本来ならゲームとしては作りやすいように思える。
それを全員に焦点を当ててしまう事は、ゲームを包括的に進める必要があり、目標がブレてしまうように思える。
ただ、アニメ版を見るとそれぞれのアイドルに甲乙付けがたいのも事実で、それぞれの個性を活かしつつ全体をコントロールしたい…そういう欲求が生まれてくるのも理解できる。
おそらく今回のタイトルは、そういう葛藤を実現したものではないかと思えてならない。
実際、アニメ版のようなストーリーを生み出せるゲームなら、ぜひプレイしてみたい…と考えるアイマスファンは多いように思える。
今回のタイトルが“2nd Vision”を冠している事を考えれば、このような答えが出てくる事は実にわかりやすい。
だが、実際にゲームとして考えた時、コレはアイドルプロデュースゲームなのか、プロダクションプロデュースゲームなのかが解らなくなる。
プロダクション経営とまでにはならないのは、アイドルの切り捨てや新規加入などができないからだが、どちらにしてもプロダクションのほぼ全ての命運をプロデューサーが背負う内容になってしまう。
果たして、ゲームとして本当にコレでよいのだろうか?
そういう疑問を持ちつつも、アニメ版をちょっとでも再現したいという流れで考えれば、このような全員プロデュースという流れは避けられなかっただろう事も理解できる。全て理にかない、欲求を満たす内容が実現できない事はわかりきった事である。
とりあえず、今書いた流れは、全て私の予想でしかない事だが、来年5月までにはいろいろと新情報も出てくる。そういう情報を得ながら、どういう展開で進んで行くゲームなのかを見ていきたい。
一人、メインとなるアイドルを決めるのか? それとも全員を分け隔てなくプロデュースするのか?
多分後者ではないかと思うが、今後を期待して待つことにしよう。