ヘルシア緑茶。
高濃度茶カテキンが豊富に含まれている事で、特保飲料に認定されているお茶だが、ネックは価格の高さにある。
目のつけどころがSHARPでしょ
そんなヘルシア緑茶が家庭で飲み放題だったらなぁ…と、実は私はずっと思っていた。
私は実の所自宅での飲み物は、お茶か水のどちらかでしかなく、どちらかというと発酵茶系を好んで飲んでいる。
発酵茶と言えば、代表的なものは紅茶という事になるが、紅茶は完全発酵茶と呼ばれるもので、ウーロン茶は半発酵茶という分類になる。
発酵茶系のお茶の色が赤いのは、カテキンが酸化しているからで、一般的にカテキンは酸化するよりもしていないものの方が、その効果は高いと言われている。
一般的に日本茶は不発酵茶の緑茶が中心であり、ヘルシア緑茶もその名の通り不発酵茶という事になる。発酵していないため、カテキンも酸化していないため、そのカテキンによる薬効成分は相当に高い。ヘルシア緑茶がそのカテキン成分の効能を前面に押し出していられるのは、緑茶だからである。
じゃあ、普通の緑茶でもいいじゃない、と思われるかも知れないが、実は急須で入れたお茶というのは、その7割をゴミとして捨ててしまうという事実を知っているだろうか?
実は、お茶を入れおわった茶殻には捨ててしまうには惜しいほどの成分が大量に含まれている。
だから、ある栄養士などは、茶殻を料理に使用してお茶の中にある成分を全て取り込んでしまおうという人もいる。ある意味正しいお茶の消費の仕方である。
そんな有効成分を捨ててしまっているお茶を余すところなく飲んでしまおうという製品をSHARPが考えた。
それが「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」である。
要するに、コーヒーメーカーのお茶バージョンである。
この「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」によって、茶葉を内部で粉にして、緑茶や抹茶を自宅で作ってしまえるのである。
茶道のなんたるかを心得た装置?
「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」の内部には、セラミックス製の石臼があり、それを100r.p.mで回転させ、茶葉を粉に挽いていく。お茶1杯分に必要な茶葉は1gで、挽くには2分ほど時間がかかる。
出来上がる抹茶の粒子は非常に細かく、なんと20ミクロンという大きさまで小さくする。通常のミルサーなどで挽くよりもずっと細かい事は言う迄も無い。
次にタンク内の水を沸かすのだが、この時も一度沸騰させたお湯からカルキ成分を取り除き、最適な温度(約80~90度)にする。先程作った抹茶は、この状態ではじめてタンク内に注入される。
タンク内には、回転はねが装着されていて、これが回る事で茶筅のようにお茶を点てる。普通に点てるだけでなく泡立てる事もできるため、水ではなく牛乳を沸かせば抹茶ラテも作る事ができるというから大したものである。
これらが完了してお茶を入れる事ができる。お茶を挽くところから計測しても約3分30秒(お湯が沸いている事が前提)で一杯のお茶を淹れる事ができる。
ちなみに一度に淹れられるお茶は三杯まで。三杯で約2.2gのお茶が必要で、総時間7分30秒(お湯が沸いている事が前提)かかる。
なお、お茶を点てるタンクはお茶を淹れる度に洗う必要がある。これが「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」の最大の面倒な部分であり、このメンテナンスがもう少し楽になれば、この商品は今以上に化ける家電になるように思える。
…まぁ、無理だろうけど。
日本茶パワーを実感するには最適な一台
私は実の所緑茶や抹茶が嫌いだったりする。
発酵茶系を飲んでいるのは、偏にカテキンが多分に含まれている緑茶や抹茶が好きではないからだ。
だが、体にいいことはよく分かっている。だから、どこかで認識を改めてカテキンを取り入れる体制を整えたいと思っている。
この「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」は、そんな希望をより前進させる事が簡単にできる装置かもしれない。
「ヘルシオお茶PRESSO TE-GS10A」は4月25日に発売予定。価格はオープン価格となっているが、価格.comの最安値は24,800円となっている(2014年3月28日現在)。