昨年度から絶対的人気をほこるブラウザゲーム「艦これ」。
その艦これの一周年記念の本が発売された。
ハマってはいないが…
私自身、艦これの事を以前Blogにも書いたが、正直「好き」というほど好きという事はない。
私の中でイメージされている太平洋戦争は、もっと悲壮感に溢れたものであり、カジュアルな視点をどうしても持てないからだ。
まぁ…半島の人とか大陸の人からすると、太平洋戦争は日本の侵略の歴史でしかない、という人もいるだろうが、あの当時の世界情勢を考えれば、欧米列強はとかく植民地を求めてアジアを侵略していたし、日本は帝国主義真っ只中で、その欧米列強の脅威から身を守る為に富国強兵に努めていた時代だから、結果として史実のような事になったワケで、当時が今のようにセカイヘイワを唱える情勢だったなら、日本もあのような行動には出ていなかったように思う。
世界大戦と言われるように、世界全体の風潮が主義主張と相まって状況を作り出した…それが第二次世界大戦であり太平洋戦争だと私は思っている。
だからこそ、私の中での太平洋戦争は悲壮感そのものであり、その中で生まれた軍艦を擬人化するだけならまだしも、マルチメディアミックスで全く違う何かにしてしまう事に、どうしても抵抗があるのである。
ま、そんな私ではあるのだが、今回一周年を迎えた艦これの本が出版されるにあたり、その本がどんなものであるかは気になっていた。
そしてTwitterでいろいろとその本を紹介している人が多数あらわれ、私のタイムラインでもそれが流れているのを見ていたら、ちょっと見てみたいという気がしてきたので、何かの気の迷いと言われても仕方が無いが、買ってみることにした。
中身はというと…
この本、艦これに出てくる艦娘のイラストをただひたすら並べた、本当の意味でのカタログになっていて、艦これの事が好きで好きで仕方が無い人には良い本なんだろうな、と思った。
買っておいて言うのも何だが…個人的には「もう少し史実の説明とか欲しかった…」というのが本音。
実は、太平洋戦争の日本帝国海軍を詳しく説明した本が欲しいと思っていたのだが、手頃なものがないという事もあって、私自身、そういう本が欲しかったのである。
まぁ…この本はあくまでも艦これであって太平洋戦争ではないので、私の期待どおりの本ではないのも仕方のない話なのだが、ライトな艦これファンだと、史実と絡めた台詞まわしなどその意味を知らない事も多いワケで、この本でそういう部分を完膚なきまでに穴埋めしてくれる事を期待していたのである。
まぁ、多少はそういうエピソードも盛り込まれているものの、全体的に見ればイラスト集っぽさがヌケきれていない本であった。
まぁ…コレはコレでアリなのかもしれないが、私としては残念極まりない感じである。
…だったらちゃんとした史実に基づいた本を買え、という事なのだが。
擬人化は日本独特ではないのだが…
物事を擬人化する風習は、実の所日本に限ったものではない。
ただ、完全に人型にしてしまうのは世界でも日本ぐらいかもしれない。米国などは、例えばその擬人化すべき対象に人の目や口などを付けて人格を与えるというやり方(映画のカーズやプレーンズみたいなもの)だが、日本はベースが人型になり、その人型に元々の対象の特徴、たとえば戦艦なら砲塔、飛行機なら翼、といったパーツを付けていくスタイルをとる。
同じ擬人化でもかなり違うワケだが、やはり私は日本人なので擬人化は人型ベースがいいなぁと思ったりする。
艦これもその例に漏れず、人型ベースの擬人化なワケだが、この日本で人気の艦これ、海外ではどんな反応なのだろうか?
意外と中国のオタクには理解されている感じがあるようで(もちろん一部のオタクだろうとは思うが)、台湾などは好意的な感じなのかもしれない。
そして意外なまでに艦これ自体の登録ユーザーとして、中国人が相当数いるという話でもある。これもまた意外な話ではあるが、そんなのも一部の日本アニメファンがコンテンツから日本好きになっただけだろうから、所詮一部の反応に過ぎないと言える。
そうした背景をいろいろ考えてみると、太平洋戦争では半島と大陸は日帝を嫌う傾向にあるハズだから、本来なら受け入れがたし、なハズなのだが、日本の擬人化、まして艦これの場合は中破、大破であられもない姿になることから、その絵素材で否定ではなく肯定している感じが見受けられる。
…ま、同じ人間って事だな(爆)
他、米国などあちらの世界では…これまた前歴にストライクウィッチーズなどというものがあるため、オタクには一定の理解者が多いというのも興味深い。
しかも最近は日本の擬人化手法にも慣れきっていて、やってみたいという人がざらにいるのが何とも…。
ま、DMMのサイトは国外アクセスを遮断しているため、プロクシ等を使わないとアクセスできないのだが(これは中国も同じ)、英語版が出る事を心待ちにしている人もいるようで、概ね受入体制が出来ている感じである。
但し、ここで言う海外の反応はもちろん艦これの存在を知っている一部日本文化を一定に理解している人の反応であり、一般大衆が理解している事ではない。
世代が変わると、歴史は歴史、と割り切って考えている風潮もあるようで、艦これの世界があくまでも過去の出来事で自分達には無関係、という感覚なのかもしれない。
それでも私は…
だが、残念だが私はやはり割り切れない。
コレクター魂から登録艦艇を全部集めよう(もちろん可能なものだけだが)という気はあるが、楽しんでいるか? と聞かれたら微妙な感じだ。
そこにはやはり史実があり、そして史実で繰り広げられた悲劇があり、欧米列強の中にあって白人に一矢報いた東洋人たちの歴史を考えると、艦これを単にコンテンツとして消化できないのである。
今回の艦娘型録を買って、その意識が拭えない事を再認識した。
艦これの人気が高い事は理解できるが、そこに基づく意識の違いというのを、より深く感じた。
もし…艦これの敵が未知の存在でなく、実在する連合国の艦娘だったとしたら…多分また見え方が変わっていたかも知れない。
あ~、コーエーテクモから「提督の決断」シリーズが出ないかなぁ…。もう世界情勢から考えて、新作が出るのを諦めるしかないのかなぁ。
やはり史実に基づいた悲壮さを背負えるものの方が良いと思っている私がいる。
もう病気だな(爆)
おー、コレ買ったんですね。
私も買おうかちょっと悩んだんですが、最近金使いすぎてるので自重しましたw
私は二次大戦を(一部の兵器を除いて)詳しくは知りませんが、当時の変態技術者(良い意味で)や変態錬度の海軍(良い意味で)については何も伝わってこないので、ディープなミリの人には不満がありそう。
今のWebゲームやるメインの年代考えると、営業的には正解なんだろうけど。
提督の決断は…
私、海戦ゲームってボードゲームくらいしかやったこと無いw
4作目がでてからだいぶ経つみたいですが、5作目を期待してる人はかなり多い様子。
艦これ人気で史実にも興味が向いてる今、出さないでどうするの光栄テクモさん!
…って思いますわ。
案外、プライドが邪魔して他社の人気にあやかる軟派なまねが出来るかっ!とか言ってたりしてね。
ウォーゲームは大戦略ばかりだったんで、海戦もちょっと興味が出てきた。
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まぁ…どんなものかわからなかったので買ってみた、というのが本音。
中身知ってたら買ってなかったかもしれない。
まぁ、良くも悪くも艦これの事を知る意味では便利な一冊かもしれない。
提督の決断は…艦これブームが来る前から一部からは猛烈なまでに続編の要望が出ていて、私もその一人。
コーエーテクモは中韓を意識して開発していないんだと思うが、世界的には第二次世界大戦モノは依然として人気だし、需要と供給が成り立ってる。
日本は変に意識しすぎているところがあって、提督の決断みたいなゲームが発売されたら、それを槍玉に挙げる存在がいるから、コーエーテクモも二の足を踏むんだろうと思う。
まずそれが間違っているという事に気づいてくれればいいんだが…。
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とりあえず、6/10発売なのに、6/7に売り切れていた本ですね。
恐らく、似たような本がまた出るから、こう言った、リスト本的なものが欲しい人は待ってもいいんじのないかなぁと。
しかし、わたしもいい加減、運要素だけのゲームに飽きつつあるし、アイマスや実機配信に時間とられすぎて、さわらなくなる日が増えてきましたね
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フライング発売で売り切れで、特に店舗特典が付いてたヤツは全滅らしかったですな。
ま、私は普通に楽天ブックスでしたけど。
多分、次のは二周年の時に出てくるのかな、と思う。その時にまだ人気があれば、ね。
私は逆にアイマスが置き去りになっていて困ってる。
千早は未だD2ランクだし、リーダーを変更してないから他は未だE3ランク。多分2回目のオールスターフェスは、D3ランクを選んでも大成功はできないと思う。
ハコユレ4.0はどう考えても無理… orz
FF14もあるしなぁ。
優先順位を考えたら、艦これが一番下になるハズなんだけど、手軽さがその順位を狂わせる…
難儀なこった(-_-;)
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