今年の1月に韓国のDynamic Motionという会社のカナル型イヤフォンを紹介した。
そのバリエーションモデルが発売になった。
今度はオールアルミボディ
1月に紹介した時は、樹脂製ハウジングにアルミカバーというスタイルで登場した、Dynamic Motion「DM008」だが、今度はアルミ製ハウジングにアルミカバーと、オールアルミボディで再登場してきた。
スタイルやメカニズムなど、ほぼ全てが以前と同じで、それでいて材質をオールアルミにした「DM008P」は、ハウジング内のチューニングを変更したモデルになる。
たったそれだけ? と思う人もいるかもしれないが、材質が異なる事によるチューニングの変化は、実はそれでいてかなり難しいものと言える。逆に今年1月に出たモデルのバリエーションモデルが半年で出てきたのか、と考えれば、そう落胆する話ではないだろう。
前モデルもそうだが、特徴的なのは引き込んだコードがそれぞれRとLのデザインとして使われていること。
デザインセンスとしては実によく出来ている部分ではあるのだが、このデザイン故に気になるところもある。それがコードが交換式ではないという事。
カナル型イヤフォンを使えばわかるが、鞄などに入れたりするとコードが貧弱だと本体から切れてしまったりする恐れがある。そういう意味ではこのデザインは理解するものの、せめてバリエーションモデルが出たこのタイミングでコードは脱着式にして欲しかったと思えてならない。
8cmのダイナミックドライバー
このDynamic Motion製のイヤフォンは、その社名からもわかるように、ユニットはダイナミック型ドライバーを使用している。
その大きさは8cmと、決して大きいというサイズではない。
しかし、8mm径ユニットながら振動板やマグネットなどを「Power Dynamic Driver」という独自の方法で配置しており、ハイレゾ音源の再生にも対応させているという。
以前のモデル「DM008」は12,800円という価格設定だったが、今回の「DM008P」は型番にPが付いているとおり、一種のプレミアムモデルという位置付けなのだろう、価格は19,800円と設定されている。
8cmドライバーでこの価格設定は…ちょっと高いかもしれないなと思えるわけだが、実売価格がこなれてくれば、それなりに売れるものになるのかもしれない。
基本的には前モデルと同じとみて間違いない。
チューニングを変えているといっても、それはハウジングの素材変更によるリチューニングであり、音そのものが大きく変わっているわけではない。
ただ、ハウジングが樹脂から金属に変わったのは、耐久性の問題から見ても良い方向性ではないかと思う。
もし、前モデルを購入してみようかな、と迷っていた人がいるならば、今回発売されたDM008Pは価格が許せば良い選択肢になるだろう。