SonyのVAIO事業売却の中、VAIOに提供していたソフトウェアをVAIO以外にも展開する動きが出てきた。
VAIO TV with nasne
私が持つVAIO Duo 13にもインストールはしているのだが、VAIOからは同一ネットワーク上に存在するnasneをコントロールするソフトウェアが用意されていた。
VAIO上からnasneにアクセスし、nasneで受信したテレビ放送をVAIO上で表示したり、nasneに録画した映像をVAIO上で表示したりできるソフトウェアである。
コレ、nasneを持っている人からすると結構便利なソフトで、例えば今までだとPS3上のtorne、もしくはPS VITA(PS VITA TV含む)上のtorne、最近であればPS4上のtorneでないと、nasneの映像を見ることができなかったのだが、それをVAIOの上からでも可能にしていたソフトという事になる。
だから、通常はPCをよく使うという人であれば、そのPCがVAIOであればnasneの機能をその場で呼び出す事が出来、わざわざPS3やPS VITA、PS4を立ち上げる必要がなくなるわけである。
今まで問題だったのは、その使用するPCがVAIOに限定されていた、という事。
今回のVAIO事業売却に伴い、Sony側もVAIOだけに供給していたソフトウェアを他PCへも開放する動きを見せ「VAIO TV with nasne」が「PC TV with nasne」と変更された。
これでVAIO以外のPCでもnasneのコントロールが可能になったわけである。但し、有料で。
価格3,000円をどう見るか
この「PC TV with nasne」だが、価格は3,000円になる。
14日間無料で使用できる体験版も用意される為、使いたい人はまず体験版で様子を見て、それでも使い続けようと考えるなら購入という流れで良いだろう。
基本的にはLAN通信でデータのやり取りをするので、「VAIO TV with nasne」との性能差はまずないハズだし、機能的にも全く同じものが「PC TV with nasne」には用意されている。
この価格を高いと見るか安いとみるかは、使う人のnasneの重要度によるだろうが、個人的には妥当なラインに持ってきたな、と感じている。
一昔前のパッケージソフトであれば5,000円クラスと考えれば安いかも知れないし、スマートフォンなどのアプリと比較してしまえば高いとなる。
感じ方一つで価格設定の受け止め方が変わるわけだが、それは特に最近のソフトウェアではありがちな事であるため、難しいところと言えるだろう。
どちらにしても、消費者側としては選択肢は広がったといえる。
活用できる人はより便利になった事は間違いない。今後、他にも同じようなソフトウェアがあれば、汎用展開を期待したい所である。
PC TV with nasne
http://store.sony.jp/Special/Game/Nasne/Pcnasne-dl/