私が普段使用しているブラウザはGoogle Chromeである。
他ブラウザもいろいろ使ってみたが最終的に落ち着いたのがコレだった。
バージョン 37.0.2062.94
Google Chromeのバージョン 37.0.2062.94が本日公開された。
このバージョンではWindows版でDirectWriteによるテキストレンダリングがサポートされた。これは液晶モニタで見やすいようにフォントをアンチエイリアス処理する“ClearType”がGPU側で処理可能になるため、表示品質の向上とCPU負荷の低減が期待できるという機能になる。
…正直、最近はCPUよりもGPUの方がよく働いているんじゃないかと思うのだが、とりあえずブラウザもいよいよもって描画という部分のほとんどをGPUに依存する時代がやってきた、とそんな感じのアッブデートである。
なお、もしこのDirectWriteが上手く機能しないときは、“chrome://flags”画面から無効化することも可能になっている。
Google Chromeが自動でアップデートして、画面表示が変になった…という人は試してみるとよいだろう。
そしていよいよ64bit版へ
今回のバージョンアップの影で、Windows7/8の64bit版を対象に、いよいよGoogle Chromeの64bit版が正式版となって提供された。
但し、日本語のダウンロードページには64bit版のリンクは一切ないため、ダウンロードするためには英語版のサイトからダウンロードするか、日本語版ダウンロードページに““platform=win64”というパラメーターを付与してアクセス“すると、ダウンロードリンクが表示されるので、そこからダウンロードする必要がある。
その64bit版だが…パフォーマンスや安定性はかなり高いと言える。
私も試しに入れてみたのだが(32bit版の上書きアップデートになるようだ)、まずその表示速度が明らかに向上した事が体感できた。
これはレンダリングエンジンの安定性が向上したことなどが関係しているのかもしれない。
全体的な安定性は32bit版を超えるようなので、64bit OSを使用している人は試す価値はありそうだ。
私は乗り換えた事で今の所大きなメリットだけを享受している。今後使っていく内にいろいろ問題が出てくるのかも知れないが、そもそも今までいろいろなデバッグが行われ、そこから安定版が提供されている事を考えれば、そうした問題にぶつかる事はそうそうないのではないかと思う。
ちなみに64bit版はWindows7/8のみ対応という事でVistaは含まれていない。残念だがVistaはGoogleの視野には入っていないのかも知れない。
とりあえず、私の環境では劇的に描画速度が上がったという感じである。
安定版とは言え、日本語ダウンロードサイトに標準的にアクセスした状態ではリンクがないため、試してみたい人は人柱覚悟で突貫して欲しい。