今年のフォトキナでシルバーボディモデルのE-M1が登場する、という話と同時に、既存のE-M1の大幅なファームウェアアップが予測されていた。
4K動画機能はやはりガセだった…
当初、このE-M1用のファームウェアアップは、4K動画撮影が可能になるもの、なんて噂が出ていた。画素数的にはもちろん4K動画の撮影が可能とは言えるのだが、それだけの画素を動画撮影の為に使用するという事は、長時間継続的にCMOSセンサーを稼働させつづける必要があり、通常は排熱等の問題をクリアするための仕組みがないと実現は不可能と考えられる。だからファームウェアアップだけでこの機能が実現できるとするならば、E-M1はハードウェア的に当初からその準備があった、という事になる。
流石にそれはあり得ない、と大半の人が思っていたわけで、この噂はガセである可能性が高い、とカメラファンの間では言われていたが、やはりこの4K動画という件についてはガセネタだったようだ。
20を超える機能追加
その替わりと言っては何だが、20を超える機能がファームウェアによって実現するようである。
代表的なものをピックアップすると…
・新しいアートフィルター
・EVFのリフレッシュレートがより高速化される
・フォーカス時に拡大モードが解除されない
・アートフィルターとピーキングでEVFのリフレッシュレートが大きく改善
・テザリング
・ライブコンポジット
・新しいO.I. Shareアプリケーションが登場
もちろん、この他にもあるようだが噂で出ているのはこの辺りである。
嬉しいのは、EVFのリフレッシュレートが高速化する事と、新しいアートフィルターが追加になる事、そして待望のライブコンポジットが実装される事である。
テザリングという機能が具体的にどんな機能なのかが気になるところだが、普通に考えるとWi-Fi等のテザリング機能を使った遠隔操作という事になるのではないかと思う。それ故に新しいO.I. Shareアプリケーションが公開されるのだろう。この機能に関しては詳細がわかるまでは私からすれば海のものとも山のものとも判断が付かない為、続報を待ちたい。
40-150mm F2.8 Proの続報
またこの秋に登場すると言われている、オリンパスの新しいProレンズである40-150mm F2.8 Proレンズだが、価格は16万円程度と言われている。
またキットレンズとして18万円のものも存在する、という話が出ていたのだが、どうもこのキットというのは、テレコンが付いてくる、という事のようで、そのテレコンは1.4倍の倍率を持ち、今回のProレンズ専用設計品ではないという。どうも300mm F4レンズでもこのテレコンは使用可能なものになるらしい。
このテレコンを使用すると、この40-150mm F2.8 Proレンズは最大望遠420mm(35mm判換算)になるわけで、超望遠とまではいかないものの、このレンズとテレコンでそこそこの焦点距離をカバーできそうである。
また、この40-150mm F2.8 Proのレンズフードはスライド式になるようだ。スライド式のレンズフードはモノによっては安っぽくなるようなところがあるが、そうならない事を祈りたい。
この新型Proレンズで問題となるのはその価格。キットレンズで18万円という価格は、ド素人ではまずもって手がでない価格だし、私からするとやはりパスするレンズになりそうだ。
ま、大きさ的に取り回しが良いレンズでもないため、私の用途にはそもそも合っていないのだが。
ファームウェアで機能アップはデジカメならでは
カメラがデジカメになってからというもの、このファームウェアで機能がソフト的に向上するという事がありうる話になった。
これは銀塩カメラ時代にはまずもってなかった話であり、デジカメならではの話である。
もっとも、ソフト的に向上できる部分は限られるワケだが、それでも処理が増える事で表現が増えるというのは有り難い事である。
それでも、専用ハードの上で実現している機能というのも当然存在しているワケで、フラッグシップと呼ばれるカメラであっても何れは新世代機にその座を明け渡す事になる。
銀塩カメラの時代では、そうして古くなったカメラにも相応の価値というものが存在しているが、デジカメ時代になると、そうした過去の遺産には昔ほど価値が付かなくなったように思えてならない。これは電子的に構成されている現世代機の弱点であり、メカニズム(機械)で構成されていた銀塩カメラの良点である。
何か新しいモノを得て、大切な何かを捨てていく。
今のカメラという製品は、そういう流れの中にあるものなのかもしれない。
ただ、そういう流れの中にあっても、絶対に価値を失わないものもある。
それがレンズである。
レンズ交換式カメラの最大の価値は、カメラ本体ではなくレンズである。マウントさえ合えば、レンズはどのカメラにも対応できる。AFはきかなくなるかも知れないが、MFでは使う事ができるし、古いレンズではまた違った味が出てくる事もある。
カメラを趣味にするという事は、カメラ本体と付き合うというよりは、レンズとそのマウントと付き合うという事と言えるかも知れない。
その視点でカメラを趣味として生きていけば、楽しいカメラライフが送れるようになるだろう。少なくとも私はそう思っている。
ファームアップデートでビルドアップ!
マッチョでスパルタンかつテカテカのアニキ仕様に!
…と言う噂が…
無いわけですが、ファームアップデートは楽しみですね。
流石にフラッグシップが後続モデルに遅れをとり続ける訳には行かないだろうし、新機種やカラバリ増えるならタイミング的にも丁度良いんでしょうね。
私の場合、比較的新しいm4/3マウントと、銀塩フィルム時代から変わらないKマウントの二つとつき合っていくことになるわけですが、流石に歴史あるマウントの古いレンズは知識が無いので何が良いのかサッパリ。
幾つかは中古で狙い目のレンズを見つけたけど、経年劣化は避けられないし、何より必要なレンズが揃ってからですかね。
とか言いつつ、中古レンズの相場を見てたりしますw
そうそう、とある記事ではイメージサークルが小さくて済むm4/3は、レンズを付けられさえすれば殆どのマウントのレンズが使えると言う利点があると書かれてました。実際、よりサイズの小さいマウントってPENTAX Qと、1Nikkorくらいだし。
マウント遊びが好きな人にはタマラン特性かもしれません。
行く末はそう言うのも良いかもしれないですねー。
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今回のファームアップでライブコンポジットが実装されるのは有り難い。
夜景を綺麗に撮りたいとき、あの機能は理想的な処理をしてくれる事になるだろう。
あと地味にEVFのリフレッシュレート向上も良い感じ。
これでFUJIFILMのX-T1にちょっと近づけるかも?
イメージサークルが小さいというのは確かに利点で、変換マウントさえあればいろんなレンズが使えるという事にもなるので、そういう意味ではマイクロフォーサーズは遊べるマウントなのかもしれません。
画質と汎用性、コスト…それらを全て複合的に考えた時の最適解がマイクロフォーサーズなのかな? と今は思ってます。
そう考えると、やはりセカンドカメラとして手軽な機種をもう一台欲しいんだよなぁ。
冬ぐらいに検討しようかな…。
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