今日、初めて救急車に乗った。
いや、乗せられて運ばれた。それが正しい意味。
朝から良くない感覚が…
今日は朝から背中から腰にかけて鈍痛があった。
それはもう起きた時からその痛みがあり、ただそれでいて起きた直後は痛みと言うより「重い」という感覚だった。
それが午前6時ごろの話。
ところがそこから1時間もしないウチに、重いという感覚が鈍痛へと変化。腹痛なのかなぁ…と思ってトイレにいくも、何の変化もなし。
流石に出社時間近くになると焦りも出て、正露丸に手を出し、着替えてそのまま出社した。
実は今週は私がトイレ掃除を賜っていたため、いつもより30分近く早く出社したのだ。
で、掃除をしつつ「鈍痛が酷くなってきたな…」とそれでもまだ動けるだけマシと、掃除を続けていた。
掃除が終了し、朝礼が始まる前に今日の業務の再確認をしていた時である。徐々にその鈍痛が耐えるに辛くなるレベルに達してきた。
ここまでくると「こりゃ、ヤバイ」という感覚が自分の中で大きくなっていて、何が原因なのかを模索しはじめていた。
実は…ひとつ思い当たる事があったのだ。
それは腎結石からくる尿管結石である。
二日前、病院で超音波画像検査、通称エコーで肝臓と腎臓を撮影していて、腎臓に結石がある事が確認できていたのである。しかも複数の結石があり、一番大きなものは7.7mmにまで達する程になっていた。
ただ、この7.7mmの結石は腎臓の中で安定して癒着しているようで、動かなければ問題ない、と診断された。むしろ危険なのは、小さく映っていた結石で、これらが動けばあるいは…という話だった。
そして二日後の今、結石が動いて尿管へと流れた可能性は十分あるし、場合によってはエコーに映っていない既に尿管へ入ってしまった後の結石があった可能性もある。
もしそうなら…この鈍痛の説明は十二分にできるのである。なぜそんな事がわかるのかというと、私は既に12年前にこの痛みに出会った事があるからである。
この痛み、どれぐらいなのか?
人によって感じ方が違う為、明確にコレだ! という事が言えないのだが、一般的に女性のお産よりもずっと痛いと言われている。
普通、この尿管結石の痛みの最高潮に来ると、マトモに立つ事もできず、当然歩くこともできなくなる。ほとんどのケースで救急車で運ばれるのがこの尿管結石である。
12年前、東京で一人暮ししていた私は根性の二文字で会社から病院まで歩いて行き、医者に驚かれた事があったほどである。
しかし…実際問題として自分でこれが尿管結石だと確実に言えるわけもなく、この痛みの行く末は今の所未知数である。未知数だから…会社にいてもどうにもならない事を即座に判断し、上長の許可の元、自宅に戻った。
自宅に戻る最中も痛みは止まらない。その痛みの中、車を運転していたわけだが、正直この痛みを伴ったまま病院まで行けるのか疑問でもあった。
そして自宅に戻って私が発した一言は「ごめん、救急車呼んで」だった。
救急車は、電話した後5分くらいで到着したのだが、問題は救急車に乗せられてからだった。
車内で事情を説明し、2日前にいつもの病院にかかったこと、腎臓に結石がある事が解っている事なども含めて全て説明したのだが、問題は受け入れる側の病院。
運悪く、夜勤の医師と日勤の医師の引き継ぎタイミングに当たっていたため、申し送りと重なったのである。
病院の受入体制が整っていれば、おそらく3分とかからない確認が、この時に限って10分以上かかり、結局この車内でじっとして待つという行為が私のもっとも辛い時間となってしまった。…いや、痛みがある時ってじっとしてると余計に時間が長く感じるのよ… orz
診察後の話
病院に運ばれた後、看護師に事の説明をしてバイタル計って…など一通りを終え、痛み止めの処置を待つだけになったのだが、ここでもトラブル。
実は私が通院している病院は、この10月から新システムに切り替わり、カルテも完全電子カルテに変わっていたのだが、医師等が治療で使用する薬などの処方も、そうしたシステムの上で出される。
ところが、私に使用する薬がシステムの上に出てこないというトラブルが発生してしまった。
で、医師や看護師があーでもない、こーでもないとやっている間に時間はどんどんと過ぎ…その間私はひたすら痛みを我慢するという自体に…。
もうね…先に処方してよ、と何度も言いそうになったが、ここはあえてひたすら我慢。で、看護師がいい加減「もう先にやっちゃいますよ?」と薬を使ってくれた。
後でわかった事だが、このシステム上で他の診療科でもトラブルが発生していたようで、その時はアナログ解決していたそうである。…もうね、対応早くしてよという感じだ。
その後、痛みが和らぐまで30分くらいかかると言われ、そこからさらに地獄の痛みに耐えつづけた。途中、猛烈に眠くなりそのまま眠ってしまったようで、そういう意味では30分も痛みを感じる事なくすんだのだが、どうもこの薬は猛烈なまでに眠気に襲われるものらしい。
結局、その後レントゲンを撮り、外来で泌尿器科にかかった。
そして診察の待時間30分程度で、診察時間はわずか3分。
「ん~典型的な尿管結石ですね。しかも石は普通に流れ出る大きさですよ。なので痛み止めの薬5個出しておくので、1~2ヶ月後に再診察して石が残ってるか確認します」
これで終了である。
…おい、5個ってそれでいいのか?
1ヶ月後までに5個で足りるのか?
もし翌日同じような事になったら、その薬使っちゃうんだぞ?
…と疑問も尽きない話だが、医師の判断では尿管結石は常に動いているため、石が自然に動く事からそう遠くない内に石が移動して状況が変われば痛みもなくなるだろう…という判断らしい。…らしいだけでホントの事はわからないが…。
結局、午前中のウチには全てが終了。午後には会社に復帰して業務を遂行していた、という話である。
で、今現在だが…未だ鈍痛が続いている。
いくら薬で痛みを和らげているとは言え、根本解決していないため、ずっとこんな感じである。
と言うわけで、ある種予想通りの結果であり、この痛みはやはり救急車レベルだったという事を再確認した。
大事には至らない話かもしれないが、この痛みはタダごとではない話である。
今回、生まれて初めて救急車に乗ることになったが、まぁこれも良い経験と思っておく。
…昔、病院の夜間受付で働いていなかったら、今回の病院の対応の遅さとかにキレてたかもしれないが…まぁ、院内の人はそれぞれに事情があって可能な限り急いで対応はしてくれている、という事はできれば全ての人に理解してホシイ話である。
ま、痛いけどね(-_-;