iOS 8以降、標準で「HEALTH」(日本語版ではヘルスケア)という機能が追加され、その機能を利用する形でApple Watchが今後予定されている。
活動量計
こうした「HEALTH」を有効に利用するという形で活動量計と連動させる、というのが有効だと言われている。活動量計とは、その内部に高度な加速度計などを搭載する事で、歩数計では測れなかった上下運動やその他の活動による消費カロリーの算出を可能にしたもの。モノによっては脈拍や心拍数をも計測する事が可能で、そしてそれをウェアラブルコンピュータとして身につけ、Bluetoothなどの通信機能でスマートフォンなどと連動して、人体の活動記録を計測する。
これによって、使用者の健康状態などをよりわかりやすくする事が可能で、日頃からの健康をより管理しやすくする。
私自身、医者にもっと運動しろ、と言われている事から、本来ならこの活動量計を使い、iPhoneと連動させる事で、より運動に対する意識付けができるのだが、今まではそれをあまり重要としてこなかった。
ところが…最近になってこの活動量計の重要さを考える事が増えてきた。
というのも、先日の救急車事件も、私が今抱えている体の問題に繋がっている話であり、それを考えると、もっと健康に留意する必要がある、と意識が変わってきたからだ。
しかし、活動量計といってもいろいろあるワケで、実際iOS 8と連携できるものとして何があるかを私はあまりにも知らなさすぎる。そこで私が使うに当たってコレ、という製品があるかを調べて見る事にした。
価格がねぇ…
実際いろいろ調べて見ると、Nikeなどが結構以前から発売しているようだが、そういった製品は軒並み2万円以下ぐらいが相場だったりして、ちょっと価格に問題があるなぁ、という感じである。
狙い目としては1万円以下の製品があればなぁ…と見ていたら、ELECOMから「Hallo」という製品が出ていた。
ELECOM Hallo
http://www2.elecom.co.jp/products/HCW-WAM01BK.html
この「Hallo」という製品は、昼間の活動時の記録も取れるが、睡眠時の記録も取れるという特徴があり、それによって深い眠りの状態と浅い眠りの状態がどんな比率になっているのかなどを知る事ができる。
専用アプリがある為、どこまで「HEALTH」に連動できるのかは分からないが、価格的に8,000円以下で手に入れることができるのが最大の魅力である。
これがあれば、少なくとも日中の活動は間違いなく記録できるし、確認する事もできる。
イイかもしれない…と、随分前向きに考え始めたのだが、一つ問題がある事に気付いた。
それは、バンドサイズである。
こういうのを使う人というのは…
正直、あまり褒められた話ではないのだが、この「Hallo」のバンドサイズは、最大で19cmとなっている。つまり腕周り19cmまでの人であれば装着できる、という事である。
コレ、範囲としてあまりにも小さくないか?
私の腕周りは…計ったところ19cmと「Hallo」ではギリギリのサイズという事になる。
装着ができないとは言わないが、あまにもキツい装着感だと、使えるとはちょっと言えない。
そもそも、ダイエットなどで活動量計を使いたいというニーズがあったとするならば、この「Hallo」のサイズはちょっと小さいように思えてならない。
確かに腕周りの平均値を見れば13.5~19cmの間で製品を作っておけば問題はないだろう、という事なのかもしれないが、本来こうした活動量計はスポーツをする人、もしくは日頃から健康管理を必要としている人、そしてそれらの大部分はダイエットを必要としている人、という事になる。
であるなら、こうしたもののサイズは大きめに作っておかないと、装着できないという事になってしまう。
折角の腕時計型、本来使う層をターゲットとしないで、誰をターゲットとするのか?
本末転倒である。
時期尚早?
いろいろ調べて行くと、まだまだこのヘルスケア分野は発展途上の市場なのではないか? という事が見えてきた。
各社からそれなりの製品が登場しているのだが、連動とかそういう事になると、今ひとつ対応ができていないかったりしている。
特に独自アプリを提供しているところはそうでもないのだが、iOSの「HEALTH」を利用する活動量計はほぽないに等しい。
逆にアプリだけであれば「HEALTH」に対応するものがいくつかあるようだが…結局はそれはiPhone6(もしくはiPhone6 plus)を活動量計デバイスとして使用するアプリであり、今回私が考えているものからすると、ちょっと方向性が違ってくる。
やはり、ホントの意味で身につけるウェアラブルデバイスを使ったものを目指すとなると、今は時期尚早なのかもしれない。
来年初めにAppleからApple Watchが発売になるが、これが発売されると、この分野の市場は一気に加速するのかもしれない。
そこはAppleのブランド力と宣伝力である。これに後押しされる形で、いろいろな対応製品が広がっていくのかもしれない。
となると…今はやはりまだ「待ち」なのかもしれない。