PS4をいろいろな視点で見ていくと、ゲーム機でない気がしてきた。
やはり必要になるデバイス群
PS4版のFF14をプレイし始めると、まず最初に困るのが文字入力だったりする。
ソフトウェアキーボードが使えるのかもしれないが、どうも出し方がわからない。ダウンロード版のマニュアルってどこにあるんだ?
ま、それはさておき、ソフトウェアキーボードでは流石にプレイがやりづらいという事もあり、どうせなら物理的にキーボードが欲しくなる。
これはFF14というゲームの性質であるため、デバイスとしてキーボードとマウスがどうしても欲しくなるのである。
マウスはBluetoothマウスならほぼ使用する事が可能だろう。注意すべきは、低消費電力向けにBluetooth4.0以外受け付けないというBluetoothマウスが存在するという事。そうでなければ大体PS4でも使えるハズだ。
またキーボードだが、これもできればBluetooth接続のキーボードをお薦めしたい。というのも、USB接続のキーボードだと、PS VITAでリモートプレイしようとするとこのUSBキーボードを接続している事が原因でリモートプレイができないという現象が起きるらしい。
なのでマウスも、キーボードも無線式にする事で、PS4のFF14はほぼほぼ快適な環境を手に入れることができる。
Bluetooth
PS4のBluetoothは2.1対応であるため、よほど特殊なものでないかぎりは普通にBluetooth機器を認識する。
ちなみにロジクールのUltrathin Touch Mouse T630というマジックマウスのようなマウスであってもPS4はちゃんとマウスとして認識した。
だが、問題はBluetoothキーボードにある。
Bluetoothキーボードは、考え方によってはマウス以上に種類がある。なぜならiPhoneやiPad、その他タブレット端末で使用する事を目的としたキーボードが多数発売されているからだ。
だが、その多すぎる種類が原因で、本当に選び抜かれたキーボードを探しにくいという欠点がある。
また、キーボードは文字入力デバイスであるため、そのキータッチなどの感覚が問題になる。拘らなければどうにでもなる、と思う人もいるかもしれないが、MMORPGというジャンルのゲームにおいて、コミュニケーションを円滑に行う一つの手段として、キーボード入力は非常に重要な役割を持つ。そう考えると、やはり使いやすいキーボードである事がまずもって望ましい。
だが…前述したようにタブレット端末用に作られたキーボードは可搬性に特化しているため、入力感覚が今一つなものが多い。
一番入力がしやすいキーボードは、デスクトップPCのキーボードだが、そのBluetooth対応版というのは中々にして数が少ない。
これを両立させる方法は何かないか? と探したところ、こんな製品にぶつかった。
何だか基板剥き出しのアイテムで「何だコレ」と思うかもしれないが、これはUSB接続機器をBluetooth機器へと変換する変換基板「USB2BT」という製品である。
コレ単体ではBluetooth通信ができないため、コイツにUSBハブを接続、そのハブでBluetooth化したい機器とBluetoothドングルを接続してやれば、そのドングル経由でBluetooth接続が可能になる、というシロモノである。
つまり、コイツを利用すれば、自分が使いやすいと思っているUSB接続のキーボードをBluetooth化する事ができるわけである。
しかもPS4であればキーボードを認識できる事が既に確認済みであるため、お気に入りのキーボードをPS4で使いたいという人はコイツを利用する方法が良いかもしれない。
変換基板とかめんどくさい
かといって、変換基板が良いかというと、コレはコレで面倒と言えば面倒である。
そもそもUSBキーボードはコードがあるわけで、そのコードの取り回しは確実に面倒になる。
Bluetoothデバイスの最大の利点は、コードレスだという事。この利点を享受するとなると、やはり変換基板ではなく、ダイレクトにBluetoothキーボードが欲しくなる。
そこで私がいろいろ検討し、価格的にも安く済むとみたキーボードがコレ。
サンワサプライ製の「SKB-BT22BK」というBluetoothキーボードである。最大の利点はJIS配列キーボードだという事。Bluetoothキーボードの大半は英語キーボードだったりする事が多い。つまり元は海外製という事だ。
だが、私が使うとなればやはり日本語入力対応キーボードが望ましい。
その問題を根本から取り除くには、キーボード自身がJISキーボードである必要がある。
この「SKB-BT22BK」なら、そのアタリは全く問題がない。
価格も3,000円ちょっとと極端に高いわけではない。前述の「USB2BT」は完成品を買おうと思えば6,000円を下らないし、それにBluetoothドングルが別に必要になる。コストから考えれば「SKB-BT22BK」が安上がりだ。
PS4はほぼPC
と、PS4に接続する為の文字入力デバイスの話をしてきたが、FF14をプレイする上では文字入力は必要不可欠と言える。その必要不可欠な要素を埋める為にソフトウェアキーボードで通常は対応するのだが、それではやりづらいという事でハードウェアを用意する…もうこの時点でPS4はほぼPCと同じと言えるように思える。
実際、中に組み込まれているコアはx86コアのAPUであり、そのプログラムコードも非常にPCライクと言える。ただ、それがコンソールとして成立していて、専用の接続回路を持っている…それだけの違いでしかない。
正直、海外でSteam専用のコンソールが発売されたりするというのが何となくわかるように思えてきた。
プログラム自身はx86コードであっても、再生機としてPCライクな構成をとっているゲーム専用機にしてしまえば、PCではないけれどPCクラスのゲームで遊べるというコンソールになってしまう時代なんだな、と。
しかも最近は内蔵GPUでFF14の画質を得られてしまう時代であれば、なおの事である。
実際、PS4もAPUの内蔵GPUを使用しているのだから、この表現力に嘘偽りはない。
もうゲームするだけじゃPCは不要かもしれない。もしネットデバイスとしてPCが必要なら、省電力型の小さなPC一台とPS4とかSteamコンソールがあれば、ほぼ用は足りる時代なのかもしれない。
まぁ…ハイエンドを追い求める人からすると、あり得ない話かもしれないが、大多数のユーザーはそんな環境で十分なのかもしれない。