CP+2015が開催された。予定通りオリンパスブースにはE-M5 Mark IIが展示されていた。
展示された実機
E-M5 Mark IIの機能に関しては、今まで随分とこのBlogでも書いてきたため、書く事はもうないと思っている。実際、噂が現実となったものもあれば、噂で消えていった機能もある。
特に注目とされていた40Mハイレゾショットは、三脚を用いた静物撮影向けの機能でしかなく、動体には向かないというのは噂通りであったし、ビシッと決まれば凄まじい解像を見せるというのも、テストショットで明らかにされた。
ただ、唯一の実際に手にとって確認しないと分からないのが、強化されたという5軸手ブレ補正機能で、E-M1では4段分の補正だったところを、E-M5 Mark IIでは5段分の補正を可能にしている。
impress デジカメWatchの記事では『デモ動画を撮影した香港の映画制作スタッフからは「こんなにブレないのかと驚かれた」(オリンパスイメージング小川治男社長)』と書かれている。動画撮影で明確に分かるほどの補正機能があるという事は間違いなさそうである。
つまり、像面位相差AFという機能がないだけで、E-M5 Mark IIは間違いなくフラッグシップ並の、いやそれを超える機能を詰め込んできていて、それは実際紛れもなく凄まじい効果が発揮できる製品として形になった、という事だ。
本体価格だけでも実勢11万円を超えるという、E-M1に迫る価格というのも、致し方ない結果なのかもしれない。
特別色のチタンカラー
今回のCP+2015のオリンパスブースで公開されたE-M5 Mark IIは、往年のOM-3 Tiのボディ色と同じチタンカラーの特別色モデルを展示している。
チタンカラーであるため、純粋なブラックモデルではないのだが、実にシャープな印象を与えるモデルである。 (impress デジカメWatchからの引用。手前がE-M5 Mark II)
実際は参考出品であるため、来場者の反応を見て発売するかを検討する、としているが、おそらく否定的な人はいないのではないかと思う。
ただ…私個人としては、レンズカラーとのマッチングさえ問題がなければ良い、と思っている。
シルバーモデルにはありがちなのだが、同じシルバーと言っても青みがかったシルバーや赤みがかったシルバー、白っぽいシルバーや黒っぽいシルバーがあり、レンズのシルバーカラーとマッチングさせた時に違和感を感じる時がある。
黒系はシルバーよりもその差は少ないとは思うが、本体カラーとレンズカラーに違和感を感じるようなカラーであるなら、本体はレンズカラーに合わせて欲しいと思う。
PROレンズにも単焦点
正式に発売決定をしたものはないのだが、参考出品としてPROレンズが2種展示されている。
一本は「M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO」という魚眼レンズで、もう一本は「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4 PRO」という望遠レンズである。
どちらも単焦点で、PROレンズとしては今までになかったものである。
魚眼レンズは今年の夏、望遠レンズは今年中の発売を目指すという事で、今年はPROレンズに単焦点レンズが加わる年となるようだ。
オリンパスファンの間では「7-14mm F2.8 PRO」の登場を待ちわびている人もいるかと思うが、今年中に同レンズが発売されるかどうかはわからない。
個人的に、このPROレンズ投入は急いだ方がいいんじゃないかと思っている。
というのは、E-M5 Mark IIに搭載された40Mハイレゾショットで得られる画は、このレンズの性能を適格に映し出してしまうからだ。
40Mハイレゾショットそのものは、高性能なレンズを使用する事を推奨している。解像があまりにも高い為、レンズの特性がストレートに画に現れるからだ。レンズの中には「絞ればとんでもない解像を得られる」なんてレンズもあるが、そういうレンズの場合、周辺部までそのとんでもない解像が行き届いているかが微妙だったりする。40Mハイレゾショットは、ごまかしが一切きかない領域の画を生み出すため、より美しい画を得ようとすればするほど、レンズの善し悪しがその決め手になってしまう。
オリンパスはその辺りを考えて、今回は単焦点レンズを投入してきたのではないか? とすら思える。
もっとも、こうした高性能単焦点レンズは、長い間オリンパスファンから望まれていた事もあるし、偶然のタイミングの可能性もあるが。
どっちにしても、今回のE-M5 Mark IIの登場で、よりレンズの性能を必要とするケースが増えるように思う。もともと望まれていたところに、さらに背中を押された、といったところだろうか。
E-M1にしても2月24日にファームウェアアップが可能となるが「フラッグシップには常に最新技術を押し込んでいこうと思っている」というオリンパス小川社長の言葉もある通り、E-M1にもまだまだ高性能化していく伸び代があるため、高性能レンズの需要は今後もより高まっていくだろう。
…いやぁ、ユーザーとしては金のかかる話だなぁ(爆)
同じくOM-Dユーザーですが、エントリー機(と言えども機能は平均以上)のE-M10を使っていると、巨大なレンズを使おうと言う気が薄れてきたりします。
ましてやPROレンズとなると、折角の防塵防滴を生かすにはE-M1かE-M5が欲しくなる。
…と言うわけで、私はE-M10と共に時代を逆行していますw
そんな私の目の前に、実にオールドなデザインの最新機が出てくるとは…w
特にチタンカラーは個人的にツボにハマった。
レンズとのカラーマッチングと言う意味では微妙な部分もあるけど、既に複数マウントのレンズで楽しんでるのでキニシナイw
チタンカラー、発表されたら考えるだけ考えてみようかな。
あぁ、この沼は何処まで続いてどれだけ深いんだろうなぁ…w
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実際、チタンカラーとブラックカラーレンズとのカラーマッチングは気にするレベルではないと思っています。
おそらくシルバーでの組み合わせよりはずっと違和感はないでしょう。
発表された後なので意味はありませんが、私としてはE-M5系はやはり超高感度センサー側の機種にしてほしかった…。
ただただそう思うのであります。
ま、だからといってE-M5 Mark IIがダメなカメラとは言いませんけどね。
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