あの製品がついに第二世代へ。
新型は進化した
2014年4月に、シャープから「お茶プレッソ」というお茶っ葉を粉にして茶葉100%を飲めるようにするという家電が発売された。
内臓の石臼で茶葉を粉末状態にして、それで抹茶にしてしまうというもので、しかもお湯を沸かしてそれでお茶が飲めるという、シャープが世に送り出した健康家電である。
このお茶プレッソ、そもそもが中々良く出来た家電ではあったが、粉末にした後の問題など細かいところでいろいろと使い勝手的問題があったのだが、シャープはこの度、それらユーザーの声を反映した第二世代機を4月24日に発売する。今回の新型は、まず前機種に比べて粉末にした粉の粒度を変えたという。
前機種では茶葉を20μmにまで細かく粉末状にしていたが、今回はさらに細かく15~20μmにできるようになった。これによってさらになめらかな味わいに進化したという。
また、湯温もある程度調整できるようにした。従来は沸騰させたならその状態のままだったのだが、今回の新型では「温茶(約85℃)/ぬるめ(約70℃)」と選択できるようになった。これはぬるめの方が甘みが出てまろやかになる為だという。
但し、お湯は従来通り100℃まで一度沸騰はさせる事に違いはない。カルキを飛ばすためには沸騰させる必要があるからだ。今回の温度を下げるという事の為に、冷却機能を内蔵したとの事である。
お茶プレッソからお茶メーカーへ
他にも進化した部分はある。
従来機種では、粉末状にしたお茶が本体などに不着して粉っぽくなるという問題があった。これは静電気によってお茶の粉が本体に吸い寄せられていたのが原因だったのだが、新型は前面パネルと石臼をセットする部分に帯電防止樹脂を採用する事で、対応している。
また、今までは最大3杯程度(1杯140ccとする)のお茶しか沸すことができなかったが、新型では4杯程度を沸かす事ができるよう、タンクが増量された。ビジネス用途だとお茶は小さめの茶碗だろうから1杯あたり70cc程度と考えると、この場合最大8杯まで入れられるようになる。
いろんな方面でグレードアップされた、と言っても良いのではないだろうか?
シャープはコーヒーメーカーという言葉があるように、お茶でも「お茶メーカー」という言葉を一般的にしたい、という思いがあるようで、今回の新型では使い勝手も去ることながら味を追求、専門家などに意見を求めたらしい。
まぁ…日本茶は今世界的にも注目されている所もあるため、そういう側面から世界に売っていくというのもアリかも知れない。
それを狙ってか、シャープは海外向けモデルとして「ティー セレ」という製品名で海外出荷するようだ。
中身は基本的に今回の新型と同じで、表記がすべて英語になっているとの事。
国内需要だけに留まらない戦略で進めていくようだ。
しかし…これ、日本茶だけでなくて紅茶の茶葉とかでやるとどうなるんだろう?
いや、そもそも出来るんだろうか?
ちょっと気になる所である。