ちょっとペースが速いかもしれないが、新PCを考えないといけないかもしれない。
突然ブルースクリーン
先日、FF14をプレイしていた時の事である。
突然ブルースクリーンが出てしまい、再起動になったかと思えば、起動時に「Missing Operation System」という文字が出てしまい、起動出来なくなると言う問題が発生した。
OSが見つからない…というこの問題の原因は、どういう理由かはわからないがOSが入っているSSDをマザーボードが認識しないという問題から発生したもので、ハードウェアリセットをしたあとにUEFI BIOSを調べて見ると、SSDをマザーボードが認識していない状態になっている事に起因する。
この状態ではそもそも認識していないのでどうする事もできないのだが、一度電源を完全に落とした後に再起動させると、UEFI BIOS上でSSDが認識できているのだが、今度はSSDの起動優先順位が一番最後になっていて、これを改めて一番最初に設定してやらないとOSが起動しない。
つまり、今回のケースだとブルースクリーンが出るとここまでの事をしてやらないと再起動できなくなってしまうのである。
この原因は一切が不明。
ブルースクリーンが出る時は決まって何かの動作をしようとした時であるから、恐らくはメモリの一部アドレスが熱損耗していて、そのメモリアドレスにアクセスした時にこの問題が発生している…のではないかと私は見ている。
毎回起きるわけではないし、かなり限定された時でないと発生しないようだから、しばらくはそのまま使用する事を考えるが、ハードウェアを含めたシステムの入れ替えはどこかで考える必要があるかも知れない。
…モニターの入れ替えも考えると、中々にハードな問題に発展しつつある状況である。
何時が最適か?
ノートPCの時に、導入時期が最適なのはいつか? という問題は散々取り上げたが、ノートPCに於ける最適な導入時期は、完全にHaswellに切り替わったタイミングだった。これ以降のCPUでは劇的に消費電力が減っている為であり、またCPU内蔵GPUの性能が格段に上がったという事も理由の一つだった。
その後登場したBroadwellはHaswellよりは確かに性能は上がったが、驚くべき性能アップではないし、消費電力も劇的進化したワケでもない。だからHaswellが搭載されたノートPCは、使い勝手の面から見ても長期に渡って安定使用できる名機と言える。
ではデスクトップの場合はどうか?
確かにHaswellで進化はした。Broadwellでも進化はした。
しかし、Sandy Bridge以降の性能という意味では、電力を安定的に使用できる関係から驚く程進化した、という程ではないのが実情である。
細かい所を見れば確かに進化しているし高性能化もしているが、Core 2 QuadからSandy Bridgeに変化した時ほどの変化は感じにくい。
そういう状況下で、次に変化が期待できるのは…私はSkylake-Sの登場を待ちその後の熟成期だと思っている。残念ながら次に登場するBroadwell-Kではない。
何が違うのか?
正直に言えば、今から書く事は普通の人からすればどうでも良い事とも言える。普通の人は内容の機能とかそういう事よりも、画面に出力されている結果が全てであり、そこに違いがなければ大きな問題にはならないからだ。
だから今から書く事は些末な事かもしれない。だが、コンピュータが常に何かしらの処理をしているという事を最大限に考えるなら、この些末な事の一つ一つが積み重なる事の意味は次第に大きくなる。
その視点で考えて戴きたい。
まず、Broadwell-Kだが登場時期は今年8月~11月頃と考えられている。
モバイル用として登場下Broadwellコアのデスクトップ版で、22nmプロセスだったHaswellを14nmプロセス化したものと考えれば良い。正直性能だけで見ればコチラを選んでも何ら問題はない。
Skylake-Sだが、その登場時期は同じく今年8月~11月頃と言われている。つまり、Broadwell-Kとほぼ同時期に登場すると言われている。
性能で言えば…CPU能力はBroadwell-Kとほぼ同じで、内蔵GPUにGT3eなどを内包させているモデルが存在する。つまり、ディスクリートGPUを使う前提ならBroadwell-Kと能力はほぼ同じで両者に違いはないとも言える。
つまり、Intelとしてはより省電力を重視しなければならないNUC向けにBroadwell-Kを準備したのかもしれないが、CPU能力よりも内蔵GPU能力の向上を求めるタイプのNUCだとSkylake-Sの方が適確なコアになり得る可能性がある。
もう少し細かく見ると、Broadwell-KはHaswellの14nmシュリンク版であり、Skylakeは同じく14nmだがCPU部分のフロントエンド部分に改良が入り、IPCがBroadwell-Kより向上しているモデルになる。
しかし、Skylake-Sは登場初期は恐らくBroadwell-Kほどの高クロック版が出せない為、登場初期の最高性能はBroadwell-Kに劣ると考えられる。
私が、次の期待する変化点が“Skylake-Sの熟成期”としているのは、まさにこの最高性能が出せる時期を期待しているからである。
実際はもっと遅れるかもしれない
しかし、そうは言いつつも実は次の転換期はもっと遅れる可能性もある。
私がSkylake-Sに期待している機能が、ひょっとしたらDisableになっている可能性があるのである。
私がSkylake-Sに期待していたのは、AVX-512という機能なのだが、現時点ではコンシューマ型のSkylake-SではAVX-512の機能をDisableにするというのである。
これはSkylake-Sのアーキテクチャを搭載したXeonでは機能をEnableにするという事であり、コアそのものにAVX-512は搭載されているようなのだが、使えなければ意味がない。
完全に新しい機能や命令セットを搭載したモデルは、このSkylakeの後に控えているCannonlakeであり、こちらは2017年に投入されると言われている。
では空白となる2016年は? となると、SkylakeのRefresh版が投入されるという話もある。
結局、今の流れと同じ流れがここ2年は続くという事である。
こうなってくると、デスクトップ版の乗り換え時期が実に読みにくい。
私のようにトラブルを抱えていて、次の乗り換えまでに1年くらいの猶予しかない場合は、アップグレードする機能とタイミングを合わせづらい状況にある。
だが、それでも乗り換えを考えなければならないのならば、前述説明した通り、Skylake-Sがその乗り換えタイミングになる。
何故なら、Broadwell-KはそのソケットがLGA1150だが、Skylake-SからはLGA1151になるからである。
ソケットが異なるという事は、完全にマザーボードから一新される事になるわけで、それはおそらく今後発売されるSkylake RefreshやCannonlakeと同じソケットという事である(Cannonlakeが同じかどうかは未だ不明だが)。
新PCというのは、こういう次の世代に関わってくる他の要素と組み合わせた上で考える必要があるから、このソケットの世代交代は大きな要素となる。
だからこそ、Broadwell-Kではなく、Skylake-Sが一つの大きな転換点となるのである。
AMDという路線はないのか?
と、ここまではIntelを主に話をしてきたが、AMDという方向性はないのか? となると、全くない、とは言えない。
但し、私のように今ブルースクリーンを目の前にしてそう遠くない内に乗り換えなければならない状況であるならば、残念ながらハイエンド~ミドルハイを前提に考えると今はまだIntelしか道がない。
しかし2016年になれば、IntelはまだSkylake Refreshかも知れないがAMDは新アーキテクチャを投入してくる。
それが新FXシリーズであり、ソケットも新たにAM4となるZenコアである。
Zenコアは仮想マルチスレッディング(Intelで言うところのHyper-Threading)を持ち、DDR4メモリにも対応する新世代コアで、Carrizoに搭載されているExcavatorコアと比較してIPCが40%向上する、としている。
長らくIntel一強だったCPUの世界にようやくAMDが返り咲く可能性を秘めている…というのは言い過ぎかもしれないが、それぐらいAMDが飛躍的に進化するとみる事ができる。
なので2016年中に乗り換えるのであれば、AMDという路線もまだまだ可能性としてはあるワケで、そうなってくると自作ユーザーからすれば面白い話になる事は間違いない。
と、自分の状況に合わせて憶測含めて考察してみたが、私の場合はSkylake-Sに突貫するのが今の段階では一番妥当、と考えられるようである。
個人的にはAMDのZenコアがものすごく気になるのだが、そこまで今のPCをつなぎ止められれば検討しようと思っている。
ブルースクリーン再現の頻度が高くなるようであれば、猶予はなくなるし、安定動作が続けばさらに先を見越す事もできる。
そこら辺を見ながら、状況次第といった所である。