昨日、キャプチャユニットの問題を解決すべくいろいろ実験してみたが…
外部から電源をとる
昨日、キャプチャユニットの問題はBIOS UEFIの設定等で「EIST」や「C1E」をOFF(普通はDisableと言う)にする事で解決できる、という情報を得た事でいろいろ実験してみたが、結局は問題解決に至らなかった。
それはASUSのマザーボードなど一部のマザーボードメーカーの特殊モデルなどは、メーカー独自の電力管理機能等を持っていて、そちらも関与している為であり、そういった機能をも適切に設定しないと、完全に省電力モードをカットする事ができない。
であるからして、私の場合もそういう機能を見直さない限りは難しいと判断したワケだが、同時に、キャプチャユニットそのものへの電力供給が上手く言っていないかもしれないという側面から、なんとか電力を外部からとりつつ、バスパワー駆動のUSB3.0製品を安定動作させる事のできるアイテムはないかと探していた。
実はUSB3.0はISB2.0よりもずっと供給電力は大きい為、バスパワー駆動であっても余り問題になるケースがないハズなのだが、一部の外付けHDDなどは電力不足から安定動作しないというケースもあり、強制的に外部電源を取り込みつつ通信できるケーブルなどが販売されている。
ところが、こうしたケーブルは端子がマイクロBという端子で、通常のA端子ではない事が多く、半ば私も外部電源化は諦めていた。
ところが、ACアダプターの電源を直接USB側に引き込むという、とても変わった製品を発見、使えるかどうかもわからないまま注文してしまった。それがコレ、I-O DATA製「バスパワーUSB機器対応 ACアダプター USB-ACADP5」である。
画像右側のケーブルがUSBケーブルで、二股に分かれている片方がアダプターからの電源を取り込む端子になっており、この端子にACアダプターの出力端子を接続する事でUSB側に電力を供給する仕組みである。
これによってキャプチャユニットには強制的に5Vの電圧と1.5Aの電流を供給する事ができるワケで、ある意味挑戦的なアイテムである。
もちろん、これを使う事が正しいとは思ってはいない。できれば使いたくない製品の一つではあるが、どうしてもキャプチャユニットへの電力供給で不安定になっているというのなら、検討しなければならない為、購入に踏み切った。
そして設定変更
前述のアダプターを使う前に、設定だけで解決できれば御の字である。
というわけで、今回は「EIST」と「C1E」だけでなく、「EPU Power Saving Mode」と「CPU C3 Report」「CPU C6 Report」も全てDisableにしてみた。
ついでにコレもかな?と思えるようなC stateと書かれた設定なども含めて全てDisableにした。
これで、完全に省電力モードは使えなくなるわけで、エコを叫ぶ現代の風潮から考えればある種バカげた使い方ではあるものの、キャプチャユニットとの相性問題を解決するために、デスクトップとしてあえてこのエコという機能を完全に切ったワケである。
で、その結果だが…実はまだ未解決。
忘れていたのだ。OS側にも電力オプションがある事を(爆)
なのでコントロールパネルの電力オプションで、プロセッサ周りの省電力機能をカット、ただ、長時間放置した際にスリープ状態にならないのは良くないので、そういう設定のみONにしたままの設定を作ってみた。
その結果…キャプチャユニットの問題は一気に解決した事を確認した!
実に安定して動作していて、今までのように途中で映像と音声が途切れるような事が全くなくなった。
トレードオフとして、小さな処理の際にも、フルパワーでプロセッサが稼働する為、平均消費電力は多分上昇しているだろうと思う。
省電力を失った事で…
完全に離席してしまった場合、1時間でスリープ状態に入るようには設定したため、おそらくは今の設定でも電気料的にはあまり変わらないと思われる。
時々、休みの日などは私はPCの電源を入れたまま眠ったりしてしまうのだが、今までは3時間後にスリープ状態に入るようにしていた。それを1時間後にスリープ状態になるようにした事で大幅な電気消費量増大を抑制したワケである。
ま、微々たる対策でしかないが。
ただ、省電力機能を失った事でメリットも感じている。
それはどんな作業をしようとしても、初期に時々起きる「もっさり感」が一切なくなった。
プロセッサが常にフル稼働している事で、初期動作の立ち上がりが速く感じるのである。
EISTでは、CPUのクロックを1GHz以下にする事があるのだが、それによって初期動作がかなり遅くなるケースが多い。ノートPCなどでバッテリーの消費を気にしなければならない環境ではそれでも良いが、デスクトップのようにバッテリーとは無縁な状態の時は、やはりCPUはある程度の動作能力は持っていてほしいものである。
今回、フルパワー化でそれが実現したのは、ある種嬉しい誤算と言える。
ただ先日と同じように、またムダな買い物をしてしまった、という事もあるが、この電力供給アダプターはバスパワー駆動のUSB DACなどでも効果があるかもしれない。特に音関係は電力不足で音質劣化が起きるため、USB-ACADP5はそれを抑制できる可能性がある。今度試してみようと思う。
何はともあれ、今回の問題はコレで一応の解決を見た、と思っている。