私がメインで使用しているカメラ“OLYMPUS OM-D E-M1”はどうも新型は来年らしい。
新型が出るのは嬉しいが…
E-M1の新型の噂が出始めたのは今年の春…よりもっと前で去年の冬ぐらいの頃だが、その情報はどちらかというとE-M5 Mark IIをベースとした、これよりは高機能になるだろう的な話ばかりであった。
実際、今出ている噂もその程度の噂ばかりで、もう少し突っ込んだところでSonyが展開している新型センサーのどれを搭載してくるだろう、的なそんな話が関の山である。
いつ発売されるかもわからない噂なのだが、その程度の噂しか出てこないのはむしろ当然であり、それ以上出てくるようであればそれは開発側から意図的にリークされているとしか言い様がない。
なので新型が出るという噂に関しては噂という位置付けで何ら問題はないのだが、大凡予定している発売時期ぐらいは知っておきたいもの。
それを買う側からすれば、予算立ての関係から発売時期を知っておく事はとても重要だからだ。
で、今出ている噂というのは、ダイレクトに次期E-M1がいつ発売になる、というものではないのだが、関連するアイテムの発売時期が噂された事で次期E-M1の発売時期が予測できる、というものである。
2016年9月にお披露目となるものは?
実はこの製品も前々から噂はあった。
F1.0というとんでもない明るさを持つ単焦点レンズを開発中である、というのである。
F値はカメラのレンズスペックの中の数値の一つだが、焦点距離を有効口径で割った値の事である。
つまり、F値は小さければ小さいほどレンズの集光能力が高いという事を意味する。
通常、F2.8もあれば十分に明るいと言われるレンズに対し、F1.0のレンズを出そうというのだから実に興味深い大口径レンズである。
しかも、このF1.0という単焦点レンズを3本も開発中であり、噂では12mm、25mm、50mmの3本を2016年9月に発表するらしい。
で、この発表されたレンズのウチ1本と次期E-M1が同時発売になるのではないか? というのである。
おそらく9月発表の10月ないし11月発売というのが、大凡予測できる話ではなかろうか?
たしか、E-M1の時も神レンズ12-40mm F2.8 PROがこんなタイミングでの発売だったと思う。
ズームレンズではないが…
個人的にズームレンズがとても好きである。
その場で焦点距離を変えられる便利さは、撮影する画の幅を広くしてくれるからだ。
だが、本当に綺麗な画を撮ろうと思ったなら、単焦点レンズはすばらしい画を見せてくれる。
ではズームレンズと単焦点レンズ、どちらが良いのか?
答えは…人によって様々、と答えるしかない。
とにかく利便性をとるか画質をとるかの違いなワケで、それを両立するレンズはとにかく高いのである。
私が持っているM.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PROは、珍しく両立できているだろうレンズだが、こんなレンズは稀であり高価である。
なので結局は利便性をとるか画質をとるかの二択をするしかないワケで、人によって運用方法が変わるわけである。
この二択を迫られる感覚は、カメラにおいて何もレンズだけの話ではない。
そもそも、カメラで何かを撮影する、という行為に対してのカメラの選択も同じである。
私はレンズ交換式を選んだが、人によっては単機で幅広く撮れる高機能コンパクトデジタルカメラの方が良い、という人もいる。
昨今の高級コンデジはセンサーサイズも1インチとか大きくなってきているため、それなりに高画質な画が撮れてしまう。
昔のコンデジはボケ味が出ない=絞りがないというのが一般的だったが、最近はボケ味を出せるように絞りがついたズームレンズを搭載しているものもある。
この選択自体が、元々の大きな二択であり、私はその中でレンズ交換式を選んだのである。そしてそのレンズ交換式のカメラを選んだ先にあるのが、前述のズームレンズか単焦点かの二択である。
より沢山ある選択肢を進んだ先にあるのは、間違いなく特化した機能という事になるが、その結果から得られたものは特化しているだけにスゴイものがある。しかし、それは同時に汎用性を失っているワケであり、その汎用性をとるのか、それとも特化機能をとるのかの選択が、今まさに行っている選択である。
今回噂に出たレンズは、すべて単焦点レンズであるため、ズームレンズのような汎用性はないが、突き出た明るさを持つレンズになる。
単機能だけに、そこから得られる高解像度な画は、とてもすごい画になるだろう事は容易に想像がつくが、汎用性があまりないというデメリットも持っている。
そこさえ理解して運用するなら、実に期待できるレンズであり、ほとんどのOM-Dユーザーが待ち望んでいるものではないかと思う。
使ってはじめて意味がある
カメラは使わなければ意味がない。
たぶん、これはカメラだけに当てはまる事ではないかもしれないが、真実だと思う。
どんな高性能なカメラであっても、使いにくければ意味がなく、大きすぎて運用が難しいとなると高性能であっても使いやすいものを使うようになったりする。
カメラにおいてコンデジを選ぶ人は、その中にあって究極的に使う方を意識した結果ではないかと思う。
レンズ交換式はどんなに頑張ってもコンデジほど持ち運びに有利にならないし、使うときにも取り出すまでに時間がかかる。
しかし、得られた結果、つまり撮影された画をみれば、ほぼレンズ交換式カメラの方がよい画が撮れている。
入口のハードルが高いが、出口のハードルも高いのがレンズ交換式カメラであり、入口も出口もハードルが低いのがコンデジである。
ただし、最近のコンデジは出口のハードルがどんどんと高くなっている。
もし、撮影することを究極の楽しみとしたいのなら、高級コンデジを選ぶのはアリだと思うし、それが今の一番の答えかもしれない。
最近コンデジに増えた1インチセンサーと言えば、Nikon 1と同じセンサーサイズなわけで、PENTAX Qのセンサーより大きいワケである。
そのセンサーサイズでズームレンズを非常にコンパクトに持ち運べる…今のコンデジはこういうものが多いのである。
まぁ、それでも私はレンズ交換式だろうな、とは思う。
決定的な事を言えば、やはり望遠はコンデジでは基本的にムリがあるし、もし搭載していたとしてもデジタルズームになってしまうだろうから。
ま、このあたりも好みの問題。
カメラとは、最初から最後まで結局は好みの問題なのである。
とりあえず次期E-M1の登場時期がある程度見えてきたところで、ここから先は予算立てをアタマの中に叩き込んでおこうかと思う。
ま、すぐに新型に変えるかどうかはわからないが…。
F1.0の単焦点は非常に気になってます。
大口径単焦点大好きなのでw
NOKTON並みの明るさをAFで使えたら、利便性もあるし。
もしでるとしたら、画質はZUIKOレンズだけにかなり高いんじゃないかと思います。
流石に開放からシャープにと言うのは難しいでしょうけど、ヌケの良い描写だと良いですね。
m4/3と言うことで、レンズのサイズは結構抑えられそう。
でも、実焦点距離が50mmのF1.0となると、絞り開放で50mmも口径があるわけで、単焦点としては大型になりそうですね。
NOCTICLONでも42.5mmF1.2だから、絞り開放で約35.4mm。
そう考えると、小型軽量のm4/3機に付けるとアンバランスにならないかちょっと不安ですね。
そして、一番の問題は価格。
高くて買えない高嶺の花になりそうですね。
本当に出るのか分かりませんが、こう言うのはあって欲しいなぁと、個人的には思います。
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やっぱ気になるのは価格だな。
最低でも…10~15万円クラスのレンズになるんじゃないかと予測してます。
…それならLEICA DG NOCTICRON 42.5mm/F1.2 ASPH./POWER O.I.Sの方が選択肢に入ってくるかなぁ…とか思ったりもするけど、そんな金はない(爆)
それならまず先に40-150mm F2.8を買うのが真っ当というものでしょうなw
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