東京ビッグサイトで行われる車の祭典。
世界初公開が目白押し
東京モーターショーが開催された。
事前にいろいろな情報も出ていたが、今回の東京モーターショーでは世界初公開となる車がかなり多いように思える。
その中でも話題なのが、一度は消えかけたロータリーエンジンの復活と言われる“Mazda RX-VISION”である。
事実上RX-8で市販車から消えたロータリーエンジン車だったが、マツダはその開発を辞めてはいなかった。今回登場した“Mazda RX-VISION”はコンセプトモデルではあるものの、ロングノーズ&ショートデッキのFRスポーツとして姿を現した。スペックはまだ謎な部分が多いが、搭載されるパワーユニットは「SKYACTIV-R」と呼ばれ、ロータリーエンジンの「燃費」「排気ガス」「信頼性」の問題を克服すべく、SKYACTIVEの名が与えられているという。
どちらにしても、消えかけていたロータリーエンジンの復活を喜ばざるを得ないニュースである。
また、トヨタからは新しいライトウェイトスポーツとして“TOYOTA S-FR”が発表された。
現行の「86」の弟分的な立ち位置の車のようで、低価格路線で検討されているようである。ポイントはエンジンはフロントミドシップに配置されているライトウェイトスポーツだという事。普通に考えるとマツダロードスターの対抗馬となるような立ち位置なのかもしれない。
トレンドは自動運転とHV
トヨタ、日産が次々と公道での自動運転をトライアルするという話が出ている中、スバルも2020年には高速道路での自動運転を実現すると、東京モーターショーで明らかにした。
スバルはアイサイトシステムが非常に良く出来ているという評判の高さがあるが、もちろん自動運転にもこの技術は流用される。
2017年には渋滞時追従を実現するというから、比較的早い段階で運転の自動化がやってくる…そんな時代が既に見えてきている。
また、ディーゼルエンジンの不正で話題となっているVolkswagenだが、クリーンディーゼル車の国内投入は行うが時期は見直すという事で、今後はパワートレーンの電動化を進めていく方針を明らかにした。
まぁ…そりゃそうだわな、と思ってしまう結末だが、正直、クリーンディーゼルのそのクリーンな部分がどの程度クリーンなのかという事をもっと明確にしないと、日本市場に投入しても売れそうには思えない。
いっその事、Volkswagenは日本にクリーンディーゼルを投入する事を諦めて、ハイブリッドやEV車のみを投入する方向で考えればいいのにと思ってしまう。
このあたり、日本人の心をもっと理解する必要があるように思うのだが…。
とまぁ、今回の東京モーターショーは思いの外話題になる車が多数出展されているのが良い感じに思える。
スポーティな車が増えているという事自体、とても良い方向だと思ってしまうのは、私の年代の成せる業かもしれないが、もっと車を操る楽しさを今の若い世代に知ってもらいたいと思う。
近年の免許取得の話をネットなどで見ると、MT免許を取る意味があるのか? という言葉をよく目にする。
確かに今路上を走っている車の大部分がAT車であり、MT免許の必要性がないのは事実だが、MT車は車を操る楽しさというものがあり、車のパフォーマンスを最大限に発揮しようと思ったり、また自分の思い通りの操作に合わせた最適な選択が出来るのはMTでしかあり得ないわけで、そうした乗る楽しさというものをもっと浸透させる必要があるように思う。
「FUN TO DRIVE」という言葉はトヨタの言葉だが、まさにそれを実現しないと、いつまで経っても若い世代の車離れは止まらない。
今回の東京モーターショーから市販に繋がる車がどれだけあるかは解らないが、楽しい車をもっと提供できるような動きに発展してくれたら、と切に願う。
今週末にでも行けたら良いな、とか思ってます。
二輪はあまり見るものがなさそう。
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行ってくるのかぁ。
私も行きたいんだけど用事があって行けないんだよなぁ。
ぜひ感想をお聞かせ下さい。
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