バックとはこうぢゃ~っ!
デロリアン DMC-12
映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」の知名度は計り知れない。
少なくともそう思うのは私だけではないだろう。
そしてこの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に出てくる車と言えばデロリアン。まぁ、作中では車というよりタイムマシンなワケだが、このデロリアンはもちろん実在した車であり、しかしそれが製造販売されていたのは、今から35年も前の事である。
しかし、この度米DeLorean Motor Company(DMC)が「デロリアン DMC-12」を来年をめどに製造・販売する事を発表した。米国内の報道によると、製造は300台限定で、価格は1000万円前後になる見通しだという。
デロリアン DMC-12は、1981年から1年間に約9000台が製造された車で、メンテナンスフリーの無塗装ステンレスボディにガルウィングのドアと、非常に特徴的な車であった。
個人的に、この無塗装ステンレスボディというのはとても印象敵で、何故他の車もマネしないのだろうか? と存在を知った昔に思った事もある。
米国法令改正
今回、デロリアン DMC-12が35年ぶりに製造販売される背景には、米国による法令改正が大きく関係している。
法令が改正された事で、運輸省道路交通安全局(NHTSA)の許可によって、小規模メーカーでもレプリカ車を製造しやすくなったのである。
もちろん、排気ガス規制などクリアしなければならない問題は別にあるのだろうが、それでも復刻できるチャンスを得た事は、元々がレア車なだけに、車好きやコレクターには有り難い話である。
日本でもデザインの優れた車など、復刻されるといいのに、と思ったりするのだが、日本は運輸省などが厳しいのだろうか?
それとも排ガス規制など環境庁の問題なのか?
どちらにしても、日本ではあまり行われない事だけに、ぜひ日本でもそうした懐古的な動きがあってもいいのにと思う。
どちらにしても、今回のデロリアン復刻によって、また一台の名車が延命する事になるのは、とても喜ばしい事である。