室内撮りで明確な試写をしてなかったと思い、試してみた。
被写体は赤いMS
LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.をE-PM2の常用レンズとして購入して結構な時間が経過していたが、よくよく考えてみたら室内撮りで試し撮りをしていなかった事に気付き、今日試してみた。
このレンズ、外でサッと撮る為に小型軽量お手軽撮影目的に購入したのだが、思いの外写りはハッキリしていたし、自分的には気に入っているのだが、室内のブツ撮りだと使いやすいのかどうなのかが今一つ解らない。
というのは、焦点距離20mmは35mm判換算で40mmと、標準レンズ域のレンズとはいうものの、ちょっと中途半端かな? という気持ちもある。
マクロ性能があるわけでもないし、室内でブツ撮りをするとなると、外でスナップを撮るような感じとまた違ったものになるハズであり、それはそれで興味が沸いてくる。
で、室内でのブツ撮りとなると、何を被写体にするかを悩むわけだが、先日、impress Game Watch編集部からプレゼントとして送られてきた、あの赤いMSがちょうどお飾りとしては最適と思い、それを被写体に試し撮りをしてみた。
…今後はコイツがサンプルになるかもしれんな(爆)
m4/3とはいうものの…
で、ブツ撮りなので思いっきり最短撮影距離で撮影する事にした。
このような設定は本来ならマクロレンズの領域である。それをLUMIX G 20mm F1.7 ASPH.にやらせる事そのものが間違いかもしれないが、それが目的なのだから仕方が無い。
で、撮影したものがコレ。悪くはないが、気になる所もある(画像クリックでオリジナルサイズ)。
まず所感だが…マイクロフォーサーズという比較的ボケが出にくい規格でありながら、この被写界深度の浅さはいったい何なんだ? と。
一応焦点はモノアイに合わせているのだが、背面のビームピストルの距離で既にピントが若干ハズれ、クレイバズーカの先端では完全に外れてしまっている。モノアイとクレイバズーカの先端は、距離にして3~4cmほどしか離れていない。
ちなみに撮影設定は、F値2.5、シャッター速度1/160秒、ISO感度4000という、室内撮り故の高感度撮影である。もちろん焦点距離は20mm(40mm)なワケだが、もっとF値を上げれば被写界深度が深くなる…かもしれない。ここら辺は光学的問題なのでレンズどうこうの問題ではないかもしれないが、ブツ撮りをするならもっと他のレンズと撮影方法を採用した方が良いかも知れない。
また、ISO 4000という感度設定も良くないと言わざるを得ない。…いや、そっちの方が問題として大きいか…。
気になったのは粒状感
粒状感という言葉しか思い浮かばなかったので、そういう表現をしたのだが、実はこの写真で気になったのは被写体となった赤いリックディアスの方ではなく、背景だったりする。
特にリックディアス左側の背景部分が、妙にタテスジ(縞模様)が入っているように見える。コレ、ISO感度故の問題なのだろうか?
背景に映り込んでいるのは、PCのモニターやキーボードなのだが、全体的に縞模様っぽくなり、粒状感がハンパなく出てしまっている。
今まで撮影してきた外での写真にはこうした現象は一切映り込んでいない。それはもちろん夜間撮影の写真も含めて、である。
室内で、しかもPCモニターの光が当たっている状況下だから出た現象なのだろうか?
原因は全くわからないが、少なくとも普通にプログラムモードで撮影するような手軽な室内撮りでは最良の結果は得られないと結論づけた方がよいのかもしれない。
まぁ…最初から不向きな撮影設定だとは思っていたが、思わぬ現象に出くわしたものである。
今回は試さなかったが…
こうした室内のブツ撮りの場合、やはりLUMIX G 20mm F1.7 ASPH.ではちょっと厳しいという事は見えてきた。
だがもちろんこれはレンズだけの問題ではない。もっと室内の光量を得られるような体制にしてやらないといけないだろうし、何より被写界深度の浅さを何とかしないといけない。そうなると…LUMIX G 20mm F1.7 ASPH.だとかそういう問題ではなくなってくる。
そこで思いつくのが、E-M1のファームウェアアップで実装された「深度合成モード」である。このモードなら、距離数10cm幅で外れる被写界深度を複数枚の撮影画像を合成する事でクッキリハッキリ映る写真に出来てしまう。
今回は試さなかったが、このモードで撮影すれば、ブツ撮りにおける被写界深度問題はほぼ解決できると言える。
…一度試そうと思っていたが、今回は時間の関係で見送ったので、今度試してみよう。
赤いリックディアス
話は逸れるが…今回の被写体に使った赤いリックディアスことRobot魂のMSだが、アクションフィギュアとしては良く出来ていると思う。
そもそも完成品だから重度な組立もない。当然塗装もないので、動かしても塗装が剥げるという事もないし、いろいろなポーズで飾るには良いのかもしれない。
こうして一体だけあると…なんか妙に寂しい感じがしないでもなく、これならガンダムmkIIとか黒いリックディアスとか、同世代MSと一緒に置きたくもなってくる。
…これは「買え」というGame Watch編集部のワナか?(爆)
しかし、クレイバズーカを持たせて反対側の手で砲身を持たせる事がいとも簡単にできるというのは、昔のプラモとかと比べて最近のは良く出来ているなぁ…と感心してしまう。
リアルグレード(RG)シリーズのプラモだと、1/144サイズでZガンダムが妙なプロポーションになる事もなく変形してしまうというのだから最近の…というかバンダイの技術力には驚かされるばかりである。
そう考えると、日本の樹脂加工技術って世界の中でもとんでもないポジションにいるんじゃなかろうか? 実際、とんでもない技術力だと思うし、間違いなく頭一つ飛び抜けた技術を持っているのだろう。
真剣に、mkIIのRobot魂の購入を考えようかしら?(ぉぃ
次は12-40mm F2.8 PROで
話を戻し…次はM.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROで深度合成モードを使って撮影してみようかと思う。
E-M1の深度合成モードは、使えるレンズが3本しかなく、M.ZUIKO DIGITAL 12-40mm F2.8 PROはその中の1本である。
手持ちにあって良かった…と思う反面、私はまだまだ性能を使ってないなと改めて思ってしまう。
まだまだイロイロと楽しめそうである。
黒い部分に出てる粒状感は高感度ノイズですね。
夜間スナップ等暗い場所での撮影が多いので馴染み深いノイズですw
m4/3は高感度耐性が弱いので、ISO1600を越えると暗い部分にノイズが目立つと思います。
個人的には拡大しない前提ならISO3200までを許容範囲にしてます。
そこまでは分かるんですが、縦縞は何でしょうね?
規則的なので交流電源のフリッカーでしょうか?
謎です。
被写界深度については、撮影距離が短い為だと思いますが、かなり浅いですね。
何cm位での撮影なんでしょう?
因みに、私もたまー ブツ撮りしますが、最低でもF4、近接だとF8(三脚または高感度前提)で撮ってます。理由はやはり寄るとボケる為。
そういう意味では、E-M1の深度合成は実に羨ましいです。
やはりフラッグシップ機は高いなりのメリットがありますね。後継機が出ても長く現役でいそうです。
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まぁ、粒状感に関しては高感度ノイズだっていうのは、多分そうだろうな、という気はしてました。問題は縦縞模様でして…やっぱり電気的な現象なのかなぁ。
よーわからん(-_-;)
被写界深度については…最短撮影距離レベルでの撮影なので、被写体まで20cmくらいの距離です。
F値を上げてもあまり差がでなかったので、そもそも深度合成モードレベルの撮影はできないと思います。
まぁ…もともとスナップ用レンズみたいなものなので、使い方そのものが間違っているところもあって、そこまでの性能を求めてはいけないと思っているので、今回の試写はあくまでも実験です。
ホントにブツ撮りするのなら、E-M1を使う事になるでしょう。
最近はブツ撮りでも面倒なので三脚使ってません(爆)
もう5軸手ブレ補正さまさまですなw
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