まぁ、噂は前からあったから…。
研究という名の調査
オリンパスがどうも35mmフルサイズセンサーシステムの実現性を検討調査しているらしい。
この噂は前々から存在していて、以前メーカーインタビューの中でもフルサイズの話にちょっとだけ触れていた記憶がある。
もちろん、その時はフルサイズセンサー機の発売は否定していたわけだが、可能かどうかの研究はしていても不思議ではない。
実際、オリンパスにはフルサイズ用の28mm F2.0の特許も持っているようで、それらを使った実現性で考えれば、作れない事はないかもしれない。
だが、作れる事と発売できる事は全く別モノであり、私個人の見解で言えば、発売はないだろうな、と思っている。
m4/3の良さをスポイル?
フルサイズセンサーを搭載する事で、一番問題となるのは、オリンパスがm4/3で目指している小型軽量というスタイルを捨ててしまうという事である。
どうしてもセンサーサイズに引っ張られてレンズなどが大型化するから、全体のシステムとして小型軽量化するのは難しくなる。
そのデメリットを突いて、m4/3を訴求してきたオリンパスだけに、そこに反旗を翻してフルサイズ機を発売するだろうか?
また、フルサイズ機を出した所で、今更ニコンやキヤノンと勝負になる事はないだろうし、商売をする上で考えれば可能性は限りなく低いように思う。
個人的に、m4/3という規格は実にバランスの取れた規格だと思っている。どうしても重くなりがちなカメラシステム全体を実に小さくまとめ上げ、それでいて高画質を得られるシステムとして、これ以上優れたものはないとすら思っているのだが、ここにフルサイズ機を投入したら、オリンパスというタダでさえ開発リソースの少ないメーカーにフルサイズ機部隊とm4/3部隊が出来上がり、進まない開発ラインが2本出来上がる事になる。優れたカメラシステムを持つラインであっても、開発リソースが小さければ、そのシステムの発展性は薄れてしまい、次第に魅力がなくなってしまう。
こんな事、今更私が言わなくても当のオリンパスは解っているハズであり、今回の噂はあくまでも研究検討の話で終わるのではないかと思うのだが…。
やはり、カメラ開発者としてはフルサイズの夢は中々にして諦められない、という事なのだろうか?
フィルム時代にOMシリーズをリリースしていたので、下地はあるんでしょうけれど、私も発売は無いだろうと思います。
センサーサイズが大きいメリット/デメリットは多々ありますが何よりもレンズラインナップが皆無な事が致命的だと思います。
ミラーレスではソニーが、レフ機ではNC二強がいるので余程差別化できる画期的なシステムでない限り売れないだろうし。
似た立ち位置(…より厳しいレフ機の市場ですが)のPENTAXがフルサイズ機を発売しますが、あれは熱望するユーザーが多数いたから実現出来たのだと思います。
今のオリンパスにフルサイズを望む声は、あったとしてもごく少数でしょうね。
m4/3の携帯性や画質がプロにも認められている今、オリンパスには小型軽量高画質なスチル重視のカメラを開発し続けて欲しいなと感じます。
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実際がどうなるかはまだわからない話だけれど、もっと解決すべきマイクロフォーサーズの方に注力してほしいと思うのは、きっと私だけではないと思う。
Sonyのα6300のように、小型化するという事は、それなりのリスクを伴うわけだけれど、マイクロフォーサーズはそうした問題があっても小型軽量化できる、としているのがウリなのだから、ココを訴求しなければ意味がない…。
なんて事は、きっと当のオリンパスだって解っているはず。
だとしたら、他社のレンズを供給する事を考えているのか?
謎は深まるばかりであるw
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