優先順位は2番目だが、検討だけはする。
Leica銘の超望遠
オリンパスのM.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PROは、ものすごく良い超望遠レンズではあるが、正直ちょっと手が出せるレンズではない。
私がこのレンズの前にM.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROを優先順位の高いレンズとしているのは、もちろんその焦点距離の問題もあるのだが、価格という面も当然ある。実売価格で28万円を超えるレンズはド素人の手にできるものではない価格だし、おそらくセミプロクラスの人ですら中々手がでないレンズ価格ではないかと思う。
それに比べ、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROは、MC-14のテレコンを含めてもまだ15万円程度で購入できるレンズである。これでも価格は高いとは思うが、少なくとも28万円というレンズと比較すればその価格はまだ優しい価格と言える。
だが、M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PROでは35mm判換算でも300mmが限界である。もちろん、この300mmでも相当な倍率と言えるのだが、たとえば昨年秋に話題になったスーパームーンをファインダー一杯に撮影しようとしたら、おそらく300mmでもまだ物足りない事になる。
そういう時には、残念だが35mm判換算でも600mm、或いはそれ以上の焦点距離が欲しくなる。
悲しいかな、これは撮りたいと思う被写体との距離と私が手にする可能性の距離とで比例してしまっている。
だが、その比例線のウチ、一つだけ現実味を帯びる線が現れた。
しかもそれはLeica銘を持つレンズであり、オリンパス製300mmレンズよりもずっとリーズナブルでありながら、その作られる画も素晴らしいというから素晴らしい。
まぁ、それでも価格は17万円台ではあるのだが。
絞るより開放が良い?
デジカメinfoに、このLeica銘の超望遠レンズである「Leica DG Vario-Elmar 100-400mm f/4.0-6.3 ASPH.」のレビュー記事紹介記事(ややこしいなw)が掲載されている。
海外サイトなので、私が直接読み込んだわけではないのだが、訳した内容を見ると、どうもこの「Leica DG Vario-Elmar 100-400mm f/4.0-6.3 ASPH.」は、どの焦点距離の時も絞るよりは開放、もしくはそこから一段絞った程度の時の解像度がもっとも良いらしい。
流石はLeica銘のレンズ、といった所かもしれない。
そろそろ出回り始めたサンプル画像を見る限り、その解像感は素晴らしく、これならばプロ級レンズである「M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO」でなくても、コチラのレンズで十二分な性能ではないかと思えてくる。
海外では実際に使っている動画なども公開されはじめていて、その性能を高評価しているようである。
CP+2016でもこのレンズは出展されていて、実はコッソリと試してきてたりする。
個人的な見解だが、このレンズ、実に素晴らしく、コストパフォーマンスは最高クラスである。もう断言してもいい。
ただ、私がパナブースで試した際、カメラ本体はPanasonicのGX8だったため、これをE-M1に取り付けた時、どんな感じなのかが微妙に解らないのが気になっている。
レンズ内手ブレ補正での動作で撮影するのがベストと思えるが、パナレンズとオリンパスボディの組み合わせでいろいろな問題が発生するのは周知の事実であり、そこがどのような問題となって具現化するのかが気になる所である。
手ブレ補正の共通規格
マイクロフォーサーズという規格が共通プラットフォームである事はもうよく知られた事ではあるが、マウントの規格は共通でも、それに付随する問題は共通でない事が多い。
特に手ブレ補正機能は、オリンパスがボディ内手ブレ補正を主眼に置いているのに対し、Panasonicはレンズ内手ブレ補正というケースが多い。
ただ、ここ最近の望遠系のレンズに関しては、オリンパスがとうとうボディ内とレンズ内の互いの手ブレ補正を連動させたシステムを使用してきたりしていて、次第にレンズ内手ブレ補正の使用という行為にオープンになってきているように見える。
この両者が互いに使用している手ブレ補正機能の違いは、どちらにも一長一短があり、一概にどちらが良いとは言えない。しかし、オリンパスがレンズ内手ブレ補正に歩み寄ってきたならば、今こそPanasonicとの間で共通のフォーマットを策定させ、レンズと本体が異なっていても手ブレ補正機能としてはちゃんと連動して使用する事ができる、というような動きにはならないものだろうか?
E-M1とパナレンズを組み合わせて使うという時には、何かと使えない機能が出てくる事が多く、現時点でもマニュアルで操作するフォーカスリングの機能が使えないなど問題が必ずあるが、折角の統一規格である、こういう部分含めて、もっと汎用性の高い規格に仕上げてほしいものである。
とりあえず、価格が価格であるため、簡単に買えるシロモノではないのだが、それでもまだ届く可能性のある超望遠“Leica DG Vario-Elmar 100-400mm f/4.0-6.3 ASPH.”は、テレ端までもっていくと相当な長さに鏡筒が伸びるとは言え、コストと画質を観た時には相当なコストパフォーマンスを発揮するレンズの様である。
最大800mm(35mm判換算)の領域まで使えるというところもポイントが高い。
オリンパスの600mm F4.0が霞んで見える…とまでは言わないが、プロじゃなければパナライカ800mmを選んでおくのが最良なんじゃないかと思えてくる。
ま、とりあえずは発売の3月10日を待って、実際発売された後のレビューをいろいろ見てから考えるのが良いかも知れない。
買うだけのお金があれば、の話ではあるが(爆)
超絶画質の300mmmF4は確かに凄いけど、やはりあの価格は手が出ないですよね。(^_^;)
個人的にはカリッカリの高解像よりも、少し柔らかい描写が好きなので、描写傾向としては100-400mmの方が好みだったりします。
(柔らかいと言っても解像度は相当なものだし)
800mmとなると被写体が絞られてしまいますが、手持ちできる機動力を考えると野鳥撮影や風景に適してそうですね(画角的にはヒコーキ等も)。
開放~一段絞った辺りが解像度のピークなのは、20万画素のGX8でテストしたからでしょうか?
画素ピッチを考えると、F5.6~6.3辺りを超えると回折の影響が出そうな気がします。
E-M1だったらもう少し余裕無いかな…?
想像ですが。
まぁ、どの望遠でも十分高価なのは違いありませんがw
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パナライカの100-400mmは、現時点ではパナ製カメラでの検証が主になっていて、E-M1ではどうなのか? という事があまり語られていないので、実際にどういう写りになるのかが解らないのが難点です。
それでも良好な画になるだろうな、とは思ってます。
そこら辺はやはりLeicaといったところでしょう。
私が気になるのは、400mm時に相当な長さになるという事です。インナーフォーカスではないので、これは覚悟じなければならない事ではありますが、結構伸びるので気になるんですよね。
バランス以外に問題はないでしょうから、コスト考えればそれでも十分魅力的なレンズとは思いますけどね。
どっちにしても高すぎて買えないからただゴネるだけだけどw
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