PCのインターフェースに拘りがあると困る事もある。
後継機種がないんだよ
私はPCのインターフェースにはちょっとした拘りがある。
とにかく入力する際にちょっとでもストレスを感じると、その違和感が許せなくなるため、キーボードにしてもマウスにしても自分の納得のいく製品しか使わないようにしている。
以前、良さそうな感じがしたMicrosoftの「Natural Wireless Laser Mouse 6000」というマウスを購入した事があるのだが、コイツは特別マズかった。というのも、エルゴノミクスで確かに握りやすいのだが、高さがありすぎて細かいマウス操作をしようとしたら恐ろしく集中しないとマウスのポイントを制御できないという…実に私に不向きなマウスだった。
その後、私はMicrosoftの「Wireless Mobile Mouse 6000」という小型の無線マウスを使うようになった。
コイツはMobileとあるとおり、持ち運ぶ事を想定したマウスで、小さいながら左右にボタンが付いている5ボタンマウスというモバイルマウスとしては珍しい製品だが、私はこのマウスをデスクトップで使用していて、現在は自宅と職場の2箇所で使用している。
ところが、このマウスが発売されたのは2009年の7月で、既に7年の月日が経過した。
マウスも7年も使えばくたびれてくるのは当然で、最近マウスカーソルが思ったように動かなくなったりする事があったりする。
無線信号が上手く送信できていないのだろうか?
それともレシーバ側が受信に問題を持ち始めたのだろうか?
単に汚れが溜まっていて動作が悪いなら掃除すれば良いだけの話だが、汚れ問題で動作が悪くなるのはスイッチ関係だから、左右のクリックボタンかスクロールボタンだろう。そもそもマウスカーソルを動かしているのはセンサーとそのセンサーから送られた信号なのだから、そこに問題が出ているとするならば、センサーや基板を疑わざるを得ない。
こうなると、買い換えも視野に入れないといけないのだが…残念ながらこの「Wireless Mobile Mouse 6000」の後継機種は発売されておらず、またMicrosoftも徐々にこうしたインターフェースデバイスの開発を縮小しているため、最近Microsoft製品で欲しいと思えるマウスがなくなってきている。
そうなると…さて困った。私は次にどのマウスを買えばいいのだ?
今はロジクールか?
世界的にはLogitech、日本ではLogicoolと呼ばれるが、最近はちょっとしたインターフェースデバイスはLogicoolが日本では幅を利かせている。
以前もMicrosoftかLogicoolか? と言うぐらい、この2社は2強と言える存在だったが、Microsoftが徐々にコノ手の分野から引き気味になってしまったため、今や高級キーボードや高級マウスはLogicoolのお家芸になった感じがある。
もちろんゲーミングキーボードやゲーミングマウスとなると、RazerやMad Catzという選択肢が出てくるが、別にゲームにのみ拘るつもりもないので、マウスであれば5ボタン以上欲しいとは思わない。ただ追従性がよく、最低限左右クリック以外にボタンが1つか2つあればそれでいい。
だが…問題は使いやすいか? という所で、いくらLogicoolやその他メーカーであっても、なかなかにして使いやすいマウス、特に私の手に馴染むマウスというのは見つけるのは大変である。
Microsoftのエルゴノミクスマウスと呼ばれるマウスよりも背が低く、それでいてあまり大きすぎず、さらに求める事ができるなら、センターホイールはクリック感があるものが良い…となると、ホントに見つけるのが大変なのである。
ちなみにWireless Mobile Mouse 6000のセンターホイールはクリック感がないのだが、これは他に選択肢がなかったため、諦めた項目である。
ただ、往々にして一つ言える事は、私の好みを集約していくと、大きさという問題でモバイルマウスが選択肢に入ってくるという事。日本市場のみをターゲットにした製品でなければ、外国人サイズが基準になってしまうため、どうしてもサイズは比較的大きくなる。このあたりはやむを得ないのかもしれない。
で、いろいろ探した結果、合うかも知れないという可能性のあるマウスを見つけた。
それがLogicool製「MX Anywhere2 MX1500」というモバイルマウスである。
MX Anywhere2
Logicoolより2015年7月に発売されたモバイルマウスで、基本的なメカニズムは上位機種であるMX Masterと呼ばれるマウスと同じもので、センターホイールがクリック感があるものと高速スクロールのものに手動で切り替える事のできるマウスである(MX Masterは自動で切り替わる)。
無線マウスで、独自の2.4GHz信号の無線と、Bluetooth Smartで2チャンネルと合計3つのデバイスを切り替えて使用する事ができる。
センサーは不可視レーザーの「Darkfield Laser」を採用していて、ガラスや光沢面といった動作が困難な場所でも正確な操作ができる…らしい。
実際には使ってみないとそのアタリはわからないが、少なくとも大きさ、形、機能を見る限り、私の用途にほぼ合致するマウスである。
唯一の弱点…というか、気になるのはバッテリーが内蔵式で、しかも1日6時間使用で2ヶ月しか保たないという所。
おそらく、これは私の用途だと保って1~2週間といった所ではないかと思う。ただ、1分の充電で1時間の動作は可能だというから、ちょくちょく充電してやればそのアタリはクリアできる問題でもある。
と、ここまで考えると、もうこのマウス一択になるワケだが、もう一つ、マウスという機能面の問題ではないところの問題を挙げると、コイツの値段が結構高いという事。
実売価格で9,000円を超えてくるというから高い。
上位機種のMX Masterでも10,000円強といったところだから、どちらかというとMX Masterの方がお買い得かもしれない。
ただ、私の持ち方や感覚で考えると、MX Masterは多分使いづらい…というか、前にこのシリーズを試した時に合わない事を確認している。
やはり私は基本的に左右対称マウスでないとダメなのである。
となると、やはりMX Anywhere2しか選択肢がなくなってしまう。
Amazon.co.jp サマーセール
MX Anywhere2の価格がどうにも高いなと思っていたら、Amazon.co.jpでなんとか7,500円程度もしくは8,200円程度のどちらかで購入する事ができるチャンスがある事がわかった。
7,500円程度というのは、並行輸入品モデル。Logicoolでなく、Logitechブランドの製品になる。
8,200円程度というのは、Amazon.co.jpでの購入なのだが、運良く現在サマーセールをやっていて、対象製品が10%割引になるそうで、MX Anywhere2がその対象製品に当たっていた。
なので1割引になると大体8,200円程度。
価格.comで調べても9,000円超えが当たり前のこの製品であれば、その価格で買うことができれば安い方である。
じゃあ安い方を買えば良い、となるのだが、ここで問題になるのは日本製品と並行輸入品の違いである。
前述したようにMX Anywhere2はセンターホイールがクリック感のあるタイプと高速スクロール可能なタイプに切り替えられるのだが、このスイッチがセンターホイールのクリックによって切り替わる。ところがこのセンターホイールのクリックが個体差によってものすごく堅い場合があり、それを問題視する声が結構あったりする。
この場合、日本ブランドのLogicoolだと、おそらくそこまでのバラツキは考えにくい可能性が高い。こんな事を言うと語弊があるかもしれないが、日本市場に出荷する製品は比較的選別品が多いと言われている。
これはあらゆるジャンルの製品に言えることで、日本市場ではちょっとした事が評判に繋がって売れなくなる傾向が強い。
となれば、多少高くてもLogitechブランドではなく、Logicoolブランドを選ぶという手が良いのではないか? となるワケである。幸いにして、Logitechは日本のみLogicoolとロゴを変えて販売しているため、日本出荷製品が別に分けられている事が判明している。リスクを背負うよりもここは日本市場向けを買うという選択でちょっとだけ安心を買うのがベストかもしれない。
というわけで、とりあえず時期も時期であるから、マウスは見直す必要があると考えている。サマーセールのタイミングで購入するのがベストなのだが…さて、どうしたものか…。