イイ音をポータブルで。
最近流行のポータブルハイレゾ
7月16日~17日の2日間、秋葉原のベルサール秋葉原で「ポータブルオーディオフェスティバル2016東京」が開催される。イヤフォンやヘッドフォンの専門店である「e☆イヤホン」によってスタートしたこのポタフェスには、166のブランドが参加し、ベルサール秋葉原の地下1Fと地上1~2Fを使って行われるイベント。目標は来場者50,000人という事だが、前回行われたポタフェス2015冬では、2日間で52,000人を集客するという盛況ぶりである事から、今年も目標は超えると予想される。
この予想はおそらく外れる事はなく、それは年々ポータブル製品でもハイレゾ対応製品が増え続けている事でも容易に想像が付く。
今年私が注目しているのは、何と言ってもアユートのブースに出展される「AK70」である。
コイツはAstell&KernのハイレゾプレーヤーAK380の系列に入る新エントリーモデルで、今まで10万円以上する高級ハイレゾプレーヤーの中にあって、このAK70は直販価格69,980円(税込)というリーズナブルな価格なのが特徴。まぁ…リーズナブルといいつつ高いが、今までの製品と比べれば格安と言える。
デザインはAK380と似ているが、よりコンパクトになっていて、4極バランス出力など上位機種の特徴もちゃんと受け継いでいる。また、まだ上位機種には搭載されていない、外部アンプとUSB接続してプレーヤー部分だけを利用する「USBオーディオデジタル出力」機能なども搭載している。
既に7月15日に発売した製品のようだが、ポタフェスではいろいろと試す事ができるかもしれないので、気になる人は足を運ぶのもアリだと思う。
一番気になるのは…
AK70も気になる製品ではあるものの、実はもっと気になる製品がある。
それがオンキヨーの「W800BT」という、完全ケーブルレスイヤフォンである。ケーブルがないので、何かしらの通信デバイスで左右のイヤフォンを接続しているのだが、その無線システムはBluetoothのようである。
ユニットは8.6mm径のダイナミック型で、6Hz~22kHzの再生が可能。インピーダンスは16Ωで、出力音圧レベルは107db/mWという製品になる。
耳から外れやすいというのがケーブルレスイヤフォンの宿命でもあるが、それをスタビライザーを搭載する事で回避している。マイクも搭載していて、スマホと連動させてハンズフリー通話もできるという。
一番気になるのはその動作時間だが、内蔵バッテリで3時間の再生が可能との事。但し、待ち受けでは40時間で、通学や通勤で使用している人は一度の移動で代替バッテリーを使い切る感じと考えれば良いかも知れない。
それじゃダメじゃないかと思うかも知れないが、収納するケースが充電ケースも兼ねていて、5回充電可能なバッテリーを内蔵している。ケースはUSBで充電する方式になっている。だから、通勤の片道で使い切ってケースに仕舞って充電してまた帰りに使う…という使い方になる。そう考えれば、そんなに悪い使い方ではないように思う。
一応年内に発売予定だが、問題はその価格。こちらもまだ未定となっているのだが、実に気になる話である。
他にもいろいろ気になる製品は多いのだが、こういうのは実際に見て感じるのが一番である。
気になる人は、ベルサール秋葉原に行って試すのが良いだろう。