日本は世界的にみて独特らしい。
8倍ストレージのKindle
Amazon.co.jpより、電子書籍端末「Kindle Paperwhite」の日本限定モデルが発売される。
製品情報
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B01FIG3SMC/
(現在は取扱いがない)
マンガモデルと謳われるその製品は、10月21日に発売予定で、プライム会員価格12,280円、非プライム会員価格16,280円となる。なお、この価格はキャンペーン広告が表示されるモデルになる。
スペックとしては従来のPaperwhiteの8倍のストレージ容量である32GBを搭載していて、文字情報だけの書籍から比べても情報量の多いマンガに対応できる仕様になっている他、従来機種よりも33%ページ送り速度が高速化されているのが特徴。
他にも、画面長押しで秒間7ページの速さで読み飛ばしができる機能も搭載していて、E-ink液晶搭載の端末としては比較的高速な画面切り替えを実現している。
また単一ページのピンチ&ズーム機能も搭載していて、読みにくい部分を拡大する機能も実装される。
通常のPaperwhiteは、Wi-Fiモデルの他に3Gモデルも存在するが、このマンガモデルはWi-Fiモデルのみであり、通信事情を反映したモデル構成になっている。
その他の仕様は一切変更がなく、純粋に従来機種のWi-Fiモデルのファームウェアを最適化したモデルではないかと予想されるが、そもそもハードウェアとしてはストレージが強化されているので、別モノではある。
ファームウェアのみでこのページ切り替え速度を実現できるのであれば、他端末も高速化して欲しいところだが、実際はどうなのかはわからない。
従来機種も高速化
誤解を生みやすいのだが、従来のPaperwhiteはファームウェアアップでページめくり速度が33%高速化する事とピンチ&ズーム機能が搭載される事も発表されている。画面長押しによる秒間7ページの読み飛ばし機能も実装されるかどうかはわからないが、少なくともページめくり速度33%改善という機能は追加される。
ファームウェアの提供は10月末を予定していて、来月になれば新製品だろうが従来品であろうが、高速ページ切り替えが可能になっている。
今回のような例を見ていると、E-ink液晶の制御というのは、まだまだ見直す事で高速化できる余地があるのではないかと思ってしまう。
もっとE-ink製品が作られ、競争が激化してくると、各社がそれに割り当てる開発リソースを多分にかける事になり、もっと熟れてくるのかも知れない。
となると…ライバルにあたる楽天のkoboなども改善される可能性はないのだろうか?
おそらく、消費者サイドからすればそうした改善を待ち望んでいるだろうし、楽天にしてもそれが商品の強みになるのではないかと思うのだが。
E-ink液晶搭載の製品発展を今後も見守っていきたい。