こういうイロモノ的PCってのもアリではあるが…
6型液晶を搭載したヘンなヤツ
クラウドファンディングのINDIEGOGOで出資を募っている案件ではあるのだが、6型の液晶を搭載するモバイルWindows 10 PC「Ockel Sirius A」が提案されている。
このPCは、6型ながらフルHDの解像度、しかもタッチパネルという液晶を本体上面に装備し、通常であればそこにPCの画面を表示するというデバイスだが、背面のHDMIもしくはDisplay Portに外部モニタを繋ぐと自動的にPC上面の画面が切り替わり、タッチパッドもしくはキーボードとして機能するという、PCでありながらタッチデバイスにもなるというWindows10 PCである。
スペックとしては、Atom x7-Z8750(1.6GHz)、メモリ4GB、ストレージ64GB。インターフェイスとして、microSDXCカードスロット、IEEE 802.11ac無線LAN、Bluetooth、USB 3.0×2、USB Type-C、HDMI、DisplayPort、Ethernet、音声入出力、前面カメラを搭載する。
またバッテリーも内蔵していて、容量は3,000mAh、動画再生なら4時間稼働できる。
本体サイズは150×85×6~20mmで、大きさから考えて手の平PCである。
面白いアイディアだと思うが…
このPC、使いどころが幅広そうで、実の所ものすごくニッチな製品ではないかと思えてならない。
しかもそのスペックから考えても、重作業には向かない。
モニタと接続している時にはタッチデバイスとして機能するのは良いとして、コイツを単体でPCとして使用している時というのは、どういう時を想定しているのかが今一つハッキリしない。
というのは、現在モバイルで何かやろうと思った時、そのほとんどはスマホで事足りるからだ。
電話機能も内包したスマホは、音声通信端末としてだけでなく、データ受信してWebのコントロールも可能であり、このOckel Sirius Aがカバーする用途はほぼスマホで問題なく利用できる状態にある。
あえてOckel Sirius Aでなければならない、という状況は今の所見えないわけで、逆に言えばスマホにタッチパネルになる機能をもたせるアプリを走らせれば、同じことが実現できてしまう。
あえてデバイスとして独立させて持ち歩く必要性を感じないのだが…。
まぁ、そこら辺の使い方という所にも、私の想定を超えた何かを感じさせる可能性はあるのかもしれない。
今の所、INDIEGOGOでは目標額の3倍になる30万ドルを集めているため、出資者たちにはこのOckel Sirius Aは供給されるだろう。
私としては、購入した人達から新たな使い方が提案されるのを楽しみにしたいと思う。