待ち続ける身としてはこういう情報ですら気になるもので…。
SR7とSR5とSR3
AMDのZenを待ち続ける私としては、何かしらの形で早く市場に登場してくれないかと思ったりするのだが、未だに市場に登場する前段階でいろいろな情報が錯綜している。
今回、Zenの最初のデスクトップ向けCPUである“Summit Ridge”に関して、そのSKUが3種類になるかもしれないという情報が出てきた。
中国語で書かれたスライド情報がその基となっているのだが、現行APUなどが書かれた資料の最上段にZen SR7、Zen SR5、Zen SR3と時期をずらして資料に記載されている。
このSRという意味は、おそらくSummit Ridgeの意味だろうとは思うのだが、これがもしシリーズ(Series)の意味だとしても、状況としては何も変わらない。恐らく数字が大きいほど性能が上で、ほとんどIntelのCore i7、i5、i3の意味と被るのではないかと思う。数字まで同じだし…。
おそらく、SR7はIntelで言うところのCore i7のハイエンドに近い性能になるだろう、と考えられる。以前の話であれば、このSR7は5万円台くらいになると考えられるが、SR5やSR3は今回の資料から200~300ドル付近になる予測のようだ。
そう考えると、IntelのCore i5とi3との価格差はそんなにあるように感じられないが、SR5のCore数が4コア以上あれば相対価格としてはZenの方が安くなるだろう。こればっかりは実際に発売発表されない事にはわからないだろう。
狙うはSR7か?
私が今使用しているメインPCは、Ivy Bridgeの3770Kなわけだが、コイツをリプレースするとなると、やはり次期メインPCもそれに準じた性能を求めていきたいと思っている。
Intel CPUなら、やはりSkylake-Sの6700Kクラスは行きたいところ。次のKabylakeがどのような構成になるかはまだハッキリとは解らないが、結局はIntelでいうところのミドルハイクラスになる。
おそらくCPUコア価格は5万円を超える事になるだろう。
であるなら、それぐらいの価格でAMDのZenを考えた場合、おそらくZenの中でもかなりハイクラスが購入できるのではないか、と予測している。
AMDはもともとIntelに対してコストパフォーマンスに優れる所が魅力だが、今回のZenでもそこにポイントを置いている事をAMDが自ら公表している。なので、現時点では私の予測はそう外れているとは思えない。
ただ、PCはCPUだけでは総合性能は語れない。一番問題になるのはその組み合わせるチップセットにある。
今の所、そのチップセットがX370シリーズと言われているが、コイツの性能がなかなか見えてこない。今の所言われているのは、X99シリーズと同じくSLIやCFXをx16+x16で実現可能という事。それ以外は予想範囲内でDDR4、USB3.1、NVMe、SATA Expressに対応するといったところ。
まぁ…それらに対応するとしても、その対応機能それぞれの有効本数も問題にはなるのだが、一番大きいところはSLIやCFXをx16+x16で実現可能という所に集約するだろうと思う。これができるのとできないのとでは、ハイエンドという意味合いが全く異なってくる。
…ただ、私が必ずしもSLIやCFXをx16+x16で搭載するかはまた別の話。できるといいのだが。
とりあえず、11月に入ってもまだその辺りが見えてこないとなると、来年早々にSummit Ridgeが登場するかは微妙な所ではないかと思う。
もし仮にSummit Ridgeの登場が第1四半期という話であれば、遅い場合は3月という事になる。
もうちょっと早い時期かな、と思いたいが、現実はそう上手くいかないかもしれない。
このじらし方、実にAMDらしい(爆)