人柱、上等!(爆)
そっけないほど簡易的
先日、PCでDualShock4を使用する記事の閲覧が多いという事で、現在の状況を新たに書いた。
そして現在は公式から“DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター”なるアイテムが発売されていて、Amazon.co.jpなどのレビューコメントだけではよく分からないと感じ、人柱で買ってみるか、と決断した。
で…その後Amazon.co.jpでポチッて、本日その“DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター”が届いたので、早速使用してみた。
おそらく、この結果が事実であり(ま、当たり前か)、ほとんどの人が参考にできるのではないかと思う(思いたい)。届いた商品を空けてみると、恐ろしく簡易的というか簡素というか…(-_-;)
一番驚いたのは、そのマニュアルの薄さ。
紙一枚を折りたたんだマニュアルが付いているだけで、ドライバが付属しているとかそういうのは一切ない。
マニュアルを読んでみたが、ドライバをダウンロードするとかそういうのもない。
しかもパッケージには「for Windows PC/Mac」と書かれているにもかかわらず、である。
…OS標準ドライバを利用する、とかそういう意味なんだろうか?
マニュアルをよく見る
おそらく、この記事を読んでいる人もよくわからない…と思うかも知れない。実際問題、マニュアルにはこのドングルをPCに接続して、コントローラーとペアリングするとしか書いてないのである。
ペアリング方法は、このドングルをさらにグッと3秒押し込むだけ。押し込むと、ドングル先端の青いLEDが点滅し、ペアリングモードに入るという仕組み。
で、そのペアリングモードにした後は、DualShock4側のSHAREボタンを押しながらPSボタンを3秒以上押す…それだけである。
それでペアリングが終了すれば、ドングル先端のLEDが青く常時点灯して終わり。
これで利用可能になっているというのである。
こんな簡単な設定、それだけでは信用できん(爆)
というわけで、コントロールパネルを見てみた。
…認識してやがる
Windows10の「設定」における「デバイス」を開き、そこから「接続中のデバイス」を見てみると…ちゃんと認識デバイスの中に「DualShock4 USB Wireless Adapter」と表示されていて、ちゃんと認識している事がわかる。
さらに「デバイスとプリンター」を開いて、その中を見てみると、そこにもちゃんと「DualShock4 USB Wireless Adapter」が表示されていて、そのアイコンを右クリックすると、ゲームコントローラーの設定とサウンドの設定ができるメニューが表示される。
おそろしく簡単に認識されている事がこれで判明した。
ただ、1つ確実にわかった事は、コイツはBluetoothで通信していないという事である。
「DualShock4 USB Wireless Adapter」と「DualShock4」の間ではBluetooth通信しているのかもしれないが、少なくとも「DualShock4 USB Wireless Adapter」はBluetooth機器として接続しているのではない、という事である。
一応念の為に「デバイスマネージャー」でも確認してみたが、全く同じ。
ドライバレスでサウンドデバイスまで認識しているという状況である。
だが、現時点では認識しただけ。
使えなければ意味はない。
FF14から調べる
まず、FF14からその対応を調べて見る。
念の為に、テストする前に、スクウェアエニックスの公式サイトで、本当に対応しているかを再確認した。
すると、パッチ3.4の内容を紹介するトピックス「パッチ3.4ノート公開!」という記事内に“「DUALSHOCK®4 USBワイヤレスアダプター」がWindows版で利用できるようになります。”と記載されていて、タッチパッドなどの一部機能は利用できない、という記述と、新型DualShock4は未対応だという事が書かれている。
私が所有しているDualShock4はまだ新型ではないので、この記述通りなら使えるという事になる。
そこまで確認したので、いよいよFF14でちゃんと使えるかどうかをテストする。
起動前にいつもならBluetooth通信でDualShock4を接続し、その後DS4Toolを立ち上げてハックしないといけないが、公式デバイスはその必要が全く無い。
イキナリFF14を起動しても問題はないが、当然の事ながら最初は全く操作を受け付けない。起動後、コンフィグに入ってコントローラーの設定から「DualShock4 USB Wireless Adapter」を選択し、適用してやると…何の問題もなく動作した。
キャリブレーションしてみようかと思ったが、おそらくコントローラー設定の段階で「DualShock4 USB Wireless Adapter」が選べたという事は、この時点でほとんどのキーアサインは出来ているだろう、と考え、そのまま一度ゲームプレイ…何の問題もなく動作する事を確認した。
おそろしい程あっけない接続である。
実は、Windows10にOSを変えてから、時々DS4Toolでは操作が途切れたり、暴走したりする事があったのだが、なんのつっかかりもなく動作している所を見ると、おそらくこの公式アダプターを使用している限り、その問題からも開放されるかもしれない。
とりあえずFF14に関しては、「DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター」は何の問題もなく動作する、という事だけは間違いないと言っておく。
但し、パッチ3.4ノートにも記載されているが、PS4では可能なタッチパッドをマウスの代わりに使用したりする機能などは使用する事ができない。
Steamの対応を見てみる
さて…おそらくほとんどの人はこちらの方が気になるかも知れない。
Steamで「DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター」が使えるのか?
私も興味があったので、もちろんテストしてみた。
まず結論から言うと、ちゃんと対応しているという事は言っておく。
SteamのBIG PICTURE上で、認識しているコントローラーを見てみると、そこにはちゃんと「DualShock4 USB Wireless Adapter」の表記が出てくる。
ただ、キーアサインは登録されていない(ハズ)ので、最初にキーコンフィグの必要はあると考えた方が良い。
BIG PICTUREで設定した後は…おそらく各ゲーム内のコントローラー設定をしてやる必要はあると思う。
私はダライアスバースト クロニクルセイバーズをSteam用ゲームソフトとして登録しているので、ダライアスバースト クロニクルセイバーズ上でコントローラー設定をしなければならないのだが、私の環境ではちょっと問題が出た。
この問題は「DualShock4 USB Wireless Adapter」の問題というよりは、私のPCの問題といった方がいいかもしない。
今までいろんなデバイスドライバを入れては消して…の繰り返しをしていたため、Steamが「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」なるドライバを認識して、そいつが1つのコントローラーとして登録されており、操作するデバイスがないのに(実際には存在していた。後述する)設定しないといけないという状況に陥り、その他のデバイス…ここで言うと「DualShock4 USB Wireless Adapter」やキーボードの設定はできるのに「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」の仮想コントローラーでは設定を終わらせられない事から、キーアサインの画面から出る事ができない状況になってしまった。
この問題は、実はDS4Toolの頃から存在していた問題だったのだが、運良く何かしらのタイミングで「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」が上手く認識していなかったようで、その時に設定する事ができた事から、何とかダライアスバースト クロニクルセイバーズをDS4Toolを使ってXInputデバイスとしてDualShock4を認識させてプレイする事ができていたのだが、今回はそういう訳にもいかない。
で、結局「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」って何だ? という事を調べたら、Razerの左手コントローラーである「Nostromo」をインストールすると「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」という仮想コントローラーをインストールする事が判明した。
私は「Nostromo」は単純に必要なキーボードのキーをアサインして使っているだけなので、デバイスマネージャーから「Virtual Joystick KMDF HID Minidriver」を無効化させる事でこの問題を処理した。
その結果、Steamでも何ら問題なく「DualShock4 USB Wireless Adapter」が利用でき、しかもダライアスバースト クロニクルセイバーズ上でも問題なくキーアサインさせる事ができるようになり、一切問題ない環境でプレイする事ができるようになった。
現時点で最強
一応、各種設定を行った後にPCの再起動をしてみて、設定が変わっていたりするかとか、いろいろやってみたが、特にその後は問題が出ていない。
FF14もキャリブレーションをやってみたが、何の誤認識もなくプレイできる。但し、前述したように、PS4でのプレイのようにタッチパッドをマウスの代わりに機能させるとかそういうのはできない。
ただ、純粋に普通のワイヤレスコントローラーとしてDualShock4を使えるというだけの事である。
だが、Windows用の別売コントローラーでまともなコントローラーが少ない状況で、PS4のDualShock4が普通に使えるという事の意味はとても大きい。
従来は、ハックして乗っ取っていたキーアサインを、それなしに使えるというのは、処理の面でも安定しているし、使っていてストレスがない。
そういう意味で考えれば、この「DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター」は非常に使えるアイテムだと思う。
ただ、私が今回検証したのはFF14とSteamのダライアスバースト クロニクルセイバーズだけなので、他ゲームがどうなのかは解らない。
この「DUALSHOCK 4 USBワイヤレスアダプター」の認識のさせ方から考えて、制御そのものはゲームアプリケーション側にかなりの部分で依存させているものと考えられる。
だからゲーム側さえ対応していれば、おそらく普通のワイヤレスコントローラーとして認識し利用する事ができるハズだ。
問題はゲーム側が対応するかどうかという事。
この辺りの仕様がオープン化されれば、同人ゲームでも利用する事ができるのではないかと思うし、ひょっとしたらそれはデバイスドライバ側の制御で実現可能かもしれない。
もっと情報があれば、いろいろ便利に使えるように思う。その辺りの仕様がSonyから公開される事を今後期待したい。
おおお、こいつは有り難いレビューです。
PC用ゲームパッドにはいつも難儀しているので、私も導入を検討します。
返信
今回導入したDualShock4 USBワイヤレスアダプタの最大の弱点は、有線でコントローラーを接続できない、という事に尽きます。
まぁ…無線で問題なし、という人がほとんどでしょうから、ほぼ問題はないのですが、例えば1フレームを争うような格闘ゲームをプレイする人は、リアルアーケードPROとか使っていて、それらは有線USBでの接続でしょうから、そういう場合は接続できません。
まぁ…Steamでそういうゲームをプレイする人が今更困ることはないとは思いますが、今回の機材ではあくまでも無線接続コントローラー限定なので、そこだけ注意です。
それと…PS4のコントローラーをそのまま使用するのはやめた方がよいと思います。
というのは、PS4とペアリングしている状態のコントローラーでPCとベアリングさせると、PS4で再び使用する時にはまたペアリングしないといけないので、かなり面倒です。
できれば、別の旧型のDualShock4を入手して利用した方がいいでしょう。
…ってココまで書いて気付いたのですが、たしか使ってるのって新型PS4でしたっけ?w
それならそもそも新型のDualShock4は今はまだ対応していないので、旧型を手に入れるしかないですねw
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おおぅ…新型は対応してないのかー!
まぁ、急ぐ訳でもないのでまったり様子見するか、安い旧型見つけたら購入を検討します。
返信
旧型のコントローラー、次第にものがなくなるので、早めにケリをつけた方がいいですよ。
まぁ、その前に旧型に対応するドライバが登場するかもしれませんが。
ただ、ドライバレスで動いているので、そういったドライバで対応できるのかも疑問です。
さて、どうなる事やら…。
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