新年早々、知人に意見を求める。
素人は基礎もわからない
昨年末に購入したエアコンプレッサー“FX3701”だが、正直、私はエアコンプレッサーというものを使った事がないので、その基礎というものそのものを知らない。
なので、仕事でも使う事があるという知人の所に赴き、その基礎をいろいろと教えて貰う事となった。こういう時、事情をよく知る知人がいるというのはとても有り難い事である。
まず、コンプレッサー内に空気を満タンに入れてみるところからはじめてみる。
スペックから大体の予想はできていたのだが、タンク内圧力が0.8MPaまでは一気に空気を貯めていき、そこで安全弁が働きタンク内圧力が一定に保たれた。
この0.8MPaまで昇圧するのにかかった時間は、1分4秒前後。
10Lのタンクで1分4秒前後なので、速度的には妥当なところか。音は相変わらずの静かさだが、最近のプロ御用達のコンプレッサーでは標準的な音量らしいので、特別FX3701が静かという事ではないようである。まぁ…「プロ御用達」ってところが標準的ではないのだがw
このタンク内圧力が0.6MPaにまで下がると、自動的に内圧を0.8MPaにまで昇圧するよう、タンクが動作を開始する。
写真の右側のバルブがタンク内圧力をそのまま出力する口、左側が調圧バルブになるので、用途によって使い分けていく事になる。
まず買うべきは?
まず、エアツールで標準的なツールとして何を買うべきか? という事に関して、とりあえず車持ちならまずタイヤ空気圧を調整できるエアーチャックガンと、空気圧で汚れを吹飛ばすエアーダスターの2つは押さえるべきと言われた。
ま、これはどちらのツールも価格的にそう高いモノではないので、揃えやすく、かつ実用性も高いので、知識のない私からしても「ああ、順当だな」と思う所だったのだが、1つ落とし穴がある事も判明した。
というのは、タイヤはタイヤでも車のタイヤの空気圧調整は問題はないのだが、バイクのタイヤとなると、4miniの場合は結構問題。タイヤのハブが干渉してそのままでは使えないというのである。
よってジョイントを別購入するか、それとも両方で使える金具が取り付いているエアーチャックガンを購入するか、どちらかになる。が、両方で使えるというのには滅多に出会える事がなく、知人も探しているとの事。
KSRの事もあるし、私としても両方で使える方が良いのだが…地道に探す事にしよう。
ダスターに関しては、自分でもいろいろと調べていて、空気を取り込んで増速させるものとかノズルの長いものなど、先端を交換できるタイプにすれば、いろいろ用途も増える為、そういうものを購入しようと思う。
問題は回転系
他のツールとしてエアーラチェットとエアードライバーも繋いでみた。所謂回転系である。
空気圧で勢いよく回るのはよく分かったのだが、使ってみて思ったのは、恐ろしいほどエアーの消費が激しいという事。もしこれにインパクトの機能が追加したなら、多分もっと大量の空気を消費する事になるだろう。
知人曰く「タンクを増設すれば、空気の減る速度はゆっくりになる」との事で、標準の10Lタンクに増設して別タンクを繋げれば、それなりの時間を連続して使えるようだ。
ただ、増設タンクを繋げればそれだけ満タンにするまでの時間はかかるため、1分4秒の時間に対して総計20Lのタンクになれば単純計算で2分8秒、30Lになれば3分12秒という時間が必要になる。
ただ、エアーラチェットは個人的には不要と思っていて、私がおそらく回転系ツールで欲しいと思うのはインパクトレンチだけではないかと思う。
あくまでも今の段階ではタイヤ交換時に必要となるものなので、ガングリップタイプのインパクトレンチさえあれば、事足りる。
またドライバーに関しても、そうそう締め込む量が多くないだろうから、正直手締めで十分だと考えられる。
どちらにしても増設タンクなども検討しなければならない事を考えると、まだまだ予算が必要。数ヶ月単位で準備を整えることにしようかと思う。
塗装用途
さて、ここからが一番の問題で、塗装用途に使う事だけは想定したいと思っている。
元々模型が好きでもあるので、模型の塗装などにエアーツールを使いたいという希望はかなり昔からあった。
ところが、ココが私の悪い所で、使うならちゃんとしたもの…という思いから、今まで模型用の簡易的なコンプレッサーは購入しないできた。
なので、今回0.8MPaまでため込めるコンプレッサーが手元にきた事で、ようやく本格的にツールの構成ができるようになる。
塗装では一桁小さい圧力でも十分な圧力になるようなので、減圧バルブ等が別途必要になる。そうなると、このコンプレッサーであれば、相当空気圧を使わない限りはタンクは止まったまま、という事に。
まぁ、この辺りはもっと調べる必要がある為、また別の機会に持ち越しする。
どっちにしても、必要な道具を揃えるにあたって、どれだけの予算が必要かもまったく解らないので、こちらも数ヶ月単位での準備という事になるだろう。
コンプレッサーさえ買えば済む…そういう訳にはいかないのがエアーツールの世界でもある。最近は電気、しかもバッテリーによるツールが増えてきているが、そもそも使用頻度が低いツールだと、バッテリーの劣化ばかりが進行するため、個人用とでハイグレードなバッテリー電動ツールはあまり効率的ではない。
有線による電動工具であれば、そうした劣化の心配はないが…私としてはエアーツールに頼る方がより広範囲にいろいろ使えるという目算があったため、コンプレッサーの導入に踏み切った。
DIYに使用する道具も、自分の今後の用途の幅を見越した上で、いろいろ検討するのがよいだろう。