ドレスアップ以上の目的のために。
GARIZ
私のE-M1には、カメラケース(ボディケース)は使用していない。
カメラ購入当初にボディケースは検討はしたのだが、結局ULYSSESのネックストラップを購入、その後Acruのグリップベルトに切り替えた。
その後もボディケースの購入はずっと頭の中に検討要素として残していたのだが、結局今も検討要素以上には進んでいない。
普通ならここでボディケースの購入を既に検討外にしてしまうところだが、それでもボディケースの購入を今までずっと検討要素にしている理由は、もう一台持っているE-PM2(PEN mini)にGARIZのボディケースを使っているからである。GARIZのボディケースは、個人的にデザインがとても好きで、しかも底面にガッチリした金属プレートがあるため落下にも強く、重厚感と仕上がりの良さが見て取れる逸品だと思っている。
実際、E-PM2に取り付けてみると、E-PM2にはもったいないと思えるほどの良さである。
そんな豪華な仕様のボディケースであるため、価格ももちろん安くはない。
普通に買えば2万円を超えるものであり、E-M1用を今購入しても2万円弱ぐらいの価格にはなる。
その価格でも買えるものなら欲しいなと思えるのがGARIZのボディケースである。
そんなGARIZのボディケースの、E-M1 mkII用が発表された。
ケースを装着したまま、バッテリーボックスやメディアスロットへのアクセスが可能という点は前モデル同様で、価格も税込2万200~2万2,500円とこちらも前モデル同様に安くはない。
それでも、20万とかするカメラの落下等を考えれば安いもの…なのだが、ここらへんは個人個人の金銭感覚によるかもしれない。
でもモノはとても良いのである。
本体だけでは済まない
レンズ交換式カメラにお金がかかる…というのは、実際問題本体だけ買えば良いというものではないからである。
カメラ本体も高いものなら、レンズも高い。そしてそれらをガードするためのケースや、利便性を上げるストラップなども、その重量等を支える関係から安いものではないのが実情である。
実際問題としてストラップなどは安いモノも存在はするが、実際に利用しようとすれば極端に安いモノは購入しないだろう。何故なら、安いストラップなどを利用して万が一カメラを落としたら…などと考えてしまうと、そうそう安いモノで済ませてしまおうという気にはならないはずである。
そしてその考え方はストラップに限らない。そのほかのアクセサリー関係全てをそう考えていくのが普通なので、結果として最上位ではないものの最低位のものでないアクセサリーで、カメラやその周辺を固め始める。
だから最終的に価格が上がっていくのである。
もちろん、こうした事は人によって様々だとは思うが、趣味の範疇であればあるほど、核となる製品だけでなく、その周辺にも予算はかかっていくものである。
他の趣味との融合
カメラを趣味の一つに加えると、多趣味の人はすぐに自分の懐事情が苦しくなる事に気がつく。カメラはそれほど金がかかる趣味という事だが、不思議と他の趣味との親和性は異常に高い。
やはりそこはカメラは撮影するものだからだとは思う。いつ、どこで、どうやって、といった要素全てに、カメラは親和性を発揮する。
極悪なまでに親和性が高く、そして苦しくなるのは車やバイクとの組合せである。これらは単体でも金がかかるのに、それに加えてカメラの価格が乗ってくるので、一気に懐事情が寂しくなる。人によっては支えられない事もあるかもしれない。
私も実は支えられない人の一人で、現在どっちも中途半端な状況に陥っている。
まぁ、私の場合は何も車やバイクだけでなく、カメラだけでもなく、いろんな趣味に金がかかってくるから万年金欠状態ではあるが、カメラの為に他の趣味を切り捨てる人もいるぐらいなのは事実である。
私はこれに自作PCというものが加わるため、さらに困る事になる。
昨今の自作PCのパーツ金額は、驚く程高騰を続けている為、一式乗り換えると20万円ぐらいにはなる(私の希望構成であれば確実にそれ以上になる)。
もはやフラッグシップのカメラと同額程度にはなるという事である。
しかも今年はこれにエアーツールが加わり、趣味の裾野はさらに広がりつつある事を考えると、人の欲望は際限がないな、と改めて思う。
話が大幅にズレてしまったが、GARIZの製品はとても良いが価格的に安いものではないので、趣味の領域でどけだけ許容できるか? という判断が必要になると思う。
多趣味な人程、要注意なのではないかと思う。