PS4もそうだったがコイツもか…。
Nintendo Switch
3月3日に発売されたNintendo Switchだが、そのコントローラーであるジョイコンはBluetooth接続で動作しているようで、コイツがWindowsで使用可能らしい。
状況としてはPS4のDualShock4と同じで、特殊なプロトコルとかそういうのではなく、あくまでも標準的な通信設定で動作しているようだ。
但し、もちろんそのままでは正しいキーアサインになっていないので、そのままで使用する事はできない。「JoyToKey」などの、ゲームパッドのキー割当を変更できるツールを利用すれば使えるようだ。
PS4の時には「DS4 Tool」のような通信乗っ取り系ツールを使わないといけないようだが、このジョイコンに関しても、おそらく世界の誰かがそうした通信乗っ取り系ツールを配付するのではないかと思っている。
…自分で作るという選択肢はない(爆)
問題もあるジョイコン
ただ、このNintendo Switchのジョイコンは問題もいろいろ報告されている。
特に「左ジョイコンが頻繁に接続切れを起こす」という問題が顕著に出ているようで、任天堂もサポート情報を公開している。
任天堂 サポート情報
https://support.nintendo.co.jp/app/answers/detail/a_id/34125
ただ、ここに書かれている情報は、非常にありふれたものばかりで、とにかく電波干渉のない状態で使えというのが基本になっている。
そもそも、そんな事ぐらいほとんどの人は分かっているハズで、むしろそこを注意しても問題が出ている事の方がより深刻だと考えた方が良い。
この問題、おそらく任天堂の設計問題に起因する事だと私は思っていて、単純にBluetoothのアンテナの配置が悪いのが原因ではないかと思う。
たしか、かつてiPhone4の時にも通信状態が悪いという問題が出ていて、その理由が本体側面の金属フレームに繋げたアンテナを手で塞いでしまっていたりする事が原因だったと思う。
結局は、普通に使う中で電波を遮断、もしくは弱くしてしまう使い方ができてしまう事に問題があり、開発側がその事をリスクマネジメントできていなかった事が原因と言える。
早々に新バージョンを出して交換するなりした方が任天堂の為でもあるように思うが…かつてソニーの久夛良木氏がPSPを開発した時の液晶右近くのボタン配置の問題で、接触がよくないという問題のように、設計は間違っていない、と言い切るつもりなのだろうか?
(PSPのこの問題は後発機では修正されたと思う)
このNintendo Switchのジョイコン問題は、今の所ジョイコンを分解して、Bluetoothのアンテナにリード線を追加でハンダ付けして別の位置にアンテナ線を引っ張ってやれば解決するらしい。
既に分解してそのような改造を施した人がいるそうで、その後一切問題が出なくなったそうだ。だが、当然分解すれば製品保証は受けられなくなるので、これが解決策とは言いにくいし任天堂としては言えない。
まして、日本国内では無線機器のアンテナ改造は違法とされているので、この解決策は違法行為になってしまう。
早急な対応を望みたいところである。
読めなくなったユーザー行為
昔、ゲーム機と言えば、そもそもゲーム好きでなければあまり使う事のなかった機器であった。任天堂も初期の頃はそうしたゲーム好きユーザーをターゲットにしていたし、セガはほぼそうしたユーザーありきの商売しかしてこなかった。
ところが、ソニーがPlayStationを発売した時から、ゲームはゲーム好きだけのものではなくなり、一般層にも売れる製品に変化した。
セガがセガサターンの販売数を劇的に伸ばしたのにも拘わらず、それでもPlayStationに勝つことができなかったのは、まさにこの一般層を取り込んだために全体販売数が劇的に増えたからである。
だが、その一般層を取り込んだが故に、ゲーム機はある種のお約束の通じない製品になってしまった。つまり、使う人を想定する上で、ゲーマーだけを使う人として想定する事ができなくなったという事である。かなり変わった使い方をする人をも想定しないと、結果として間違った使い方をしてしまう人が問題を起こしたりする。
その問題がクレームとなり、リスクマネジメントで想定できなかった問題へと発展するのだが、今、まさにこの状況があらゆるメーカーに突きつけられていると言える。
ま、これがグローバル社会のなれの果て、という人もいるかもしれない。
この流れは今後変わる事はないだろうし、想定外の使い方をする人達は今後も出てくるだろう。
今回のNintendo Switchのジョイコン問題は、予想外の事ではないハズで、私はリスクマネジメントできていたハズの問題と捉えるが、任天堂はこうした予想外の使い方をする人たちへの警戒に重視しすぎて、基本的な所を見落としたのではないかとちょっと思った。
ソフトに見る独自性
プレイしていないので、ハッキリした事は言えないのだが、何となく、Nintendo Switchのゼルダは、元々はWii Uで発売するためのソフトを強引にNintendo Switchで発売したという気がしてならない。
ハードウェアの処理能力からすると、おそらくWii Uとあまり変わらないか、逆に落ちているんじゃないかという気すらする。
グラフィックは見た目的には向上しているようにも思えるが、実際にはフィルターなどの効果でよく見えているだけで、驚く程向上はしていないという気がする。
あくまでも私の感覚的な意見なので、実際問題はわからないが、新作ゼルダはNintendo Switchでなければ出せなかったソフトではないように思える。
まぁ、実際にNintendo Switch版とWii U版があるので、専用ソフトというわけではないのだが、Nintendo Switchを持ち上げる為に、わざとWii U版のテクスチャなどを荒らしているように思えるのは私だけだろうか?
そもそも、Wii Uほどのスペックをモバイル機器で再現する事は、以前ではできなかった。だが、現在は同程度のスペックをモバイル機器で実現できるようになったという事もあって、そこに違いがあるのかもしれない。
であるならば、任天堂はWii Uの失敗から「とにかくテレビの前から開放する」という事を学んだ、という事なのだろうか?
だとしたら、ホントにスマホと真っ向勝負する道を選んだのではないかと思うのだが…。
もう本体は発売してしまったので、任天堂としてはこのNintendo Switchの携帯性をふんだんに使った、独自性のあるソフトで勝負するしかない。
少なくともPS4やXbox Oneとはそういう勝負の仕方しか方法がない。ではスマホとの勝負の仕方はどうするのだろう?
まだまだわからない事だらけである。
イヤ、マヂでホントに。
なんだか不具合報告が多数出て話題になってるみたいですね。
コントローラーを逆につけて外れなくなったり、専用ドッグに入れたら傷だらけになったりなんてのから、フリーズや画像の乱れ等まで色々と。
自分で確かめた訳じゃないので、それが個大差なのか全般に言えるのかは分かりませんが、評判落としたのは間違い無さそうです。
はてさて、どんな結果になることやら。
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いろいろと問題のあるデザインらしいというのは、ネットでもよく見かけますね。
今回はコンセプトありきでデザイン時に検証すべき事があまり検証されていなかったように思います。
実に任天堂らしからぬ結末だったように思います。
テレビの前から開放するというコンセプトは確かに成功したのかもしれませんが、そもそもテレビに繋いだ状態が最高性能を発揮できる本体設計なので、実際にはテレビの前から開放できていないんですよね。
そういう部分でも、コンセプト倒れのように思います。
ホント、書けば書くほどダメなところばかり出てくるな(-_-;)
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