今までどうしてコレが出てなかったのか?
Surface Laptop、登場
ある意味、これほど普通の製品はないかもしれない。
今まで、どうしてこのタイプのSurfaceが発売されなかったのかと、疑問を呈する製品がこちら“Surface Laptop”である。クラムシェル型のノートPCで、タブレットという基本形態を持つSurface Proとも違う製品区分に入るものである。
タブレットは、その一面性からカバーが必要であり、手軽ではあるモノの、物理キーボードが必要という時に、物理キーボードが使えない時がありうる。
しかし、Laptop型は膝上で使用する事を前提としたPCなので、カタチこそ従来のノートPCと何ら変わらないが、できる事は一番スタンダードなスタイルであり、日本人のウケはSurface Pro以上なのではないかと思われる。
主として学生向けレを想定した製品という事で、インストールされるOSはWindows 10 Sになるのだが、12月末までは無償でWindows 10 Proへとアップグレードできるようになっている。この事で、この製品は十分ビジネス用途でも使用できるのだが、個人的には今後もビジネスサイドから需要がありそうな気がする。
というか、Microsoftの日本法人からすると、ビジネス用途向けのパッケージを作ってしまいそうな気がするくらい、日本との相性が良いように思える。
また、上位モデルと下位モデルが用意されていて、上位モデルはメモリが8GB、SSD 256GBを内蔵し、下位モデルはメモリ4GB、SSD 128GBという仕様。その他の仕様は共通で、CPUとしてCore i5-7200U、2,256×1,504ドット10点タッチ対応13.5型液晶を装備している。ちなみにOfficeはHome & Business 2016を搭載している。どうみてもビジネス用途としか思えないのは私だけだろうか?
スタンダード
仕様を見れば見るほど、このSurface Laptopは日本的かつスタンダードな製品に思えてくる。
バッテリー駆動時間は最近の他社製品のトレンドと並ぶ14.5時間、重量も1,252g、サイズはA4ファイルサイズと他社と比較して実にスタンダードな位置に属する。
他社製品よりリッチに感じるのは、Windows Hello対応の顔認証用カメラを搭載していたり、タッチパネル対応液晶だったりする部分だが、このリッチな部分を搭載したスタンダード製品と考えれば、他社製品より選ばれやすい製品とも言える。
価格からすると、下位モデルが126,800円で、上位モデルが146,800円と、この部分はモバイルノートクラスの価格になるかもしれないが、持っている性能を考えればそんなに驚くほど高い製品でもない。逆に最初からスタンダードに使えるというMicrosoftのお墨付きがあると思えば、利用しやすいとさえ言える。
性能的にはMacBook Airよりも50%高速とも言われているし、Core i7のMacBook Pro 13インチモデルよりも高速とアピールされている事を考えれば、デメリットよりもむしろメリットしか見えてこない。
選択肢として、第一党に上がってきても不思議のない製品である。
ただ…私が個人的に使用するのであれば、私はやはりSurface Proを選択したいところだが、ビジネスユースならやはりLaptopの方が扱いやすいと考えるだろう。
意外とWindows
大学生だったかに「Windows、Macのどちらを使用するか」というアンケートを採った時の回答が、以前とは異なる傾向になったという記事をどこかで見た。
以前は、Macに人気が集中していた感じだが、最近ではWindowsと答える層が増えているらしい。
というのは、最終的に企業に勤めた時、採用しているOSがWindowsであるケースが多いというのがその理由で、他にも「慣れている」とか「周囲がWindows」という答えが多く、レ結果としてWindowsを選択しているらしい。
以前だと、使い方の観点からMacを選ぶ傾向が少なからずあり、また大学内でもMacを使用しているという事からMacを選ぶという人が多かったそうだが、徐々に時代に変化が見られてきているらしい。
個人的には、OSはWindowsでもMacでも私は問題はないが、私も過去はMacの方が使いやすいと思っていたが、最近Windows10になってからは、あまりWindowsに使いづらさを感じなくなっている。
それだけ、WindowsがMacに近づいたという事かもしれないが、それでもまだ細かい部分ではMacの方が親切設計なのではないかと思う。
それでも、最近は手書きという新しい使い方に関しては両者に差がない事から、Windowsでも何ら問題は無く、Microsoftも実に面白いアプリケーションを出してきている。
先日、SurfaceのイベントでMicrosoftが見せた“Microsoft Whiteboard”というアプリケーションがあるが、フリーハンドで書いた図形がこのアプリの上ではすぐに清書される機能をもっていて、しかも直角記号を書くとその角度がちゃんと直角になったりするという機能を持っている。しかも書いた後に頂点を移動させても清書された状態で変形できるたりと、実に手書きアプリとしての完成度は高い。
中でも驚いたのは、四角を書いて、その中を格子状に区切ると、それを表として扱えたりする機能もある。こうした手書きアプリが綺麗に使えるという点で、Windowsでも表現力豊かな文書作成ができる時代になったなと実感できるようになったのは大きい。
この“Microsoft Whiteboard”の最大の問題は、今年の秋にすべてのSurfaceで利用可能になるソフトだという事。後々には、Surface以外でも利用できるようになる、との事だが、それまではSurface専用である。
とまぁ、最近のMicrosoftの動向は以前よりも魅力的に見えるのは気のせいだろうか?
製品ガジェットもそうだが、いろいろな面で以前とは異なる動きをしているように見える。あとは…マウスやジョイスディックを再び作ってくれれば嬉しい限りだが…ま、それはないなw