秋だと思っていたら夏だった。
8月31日、デビュー
6月30日にBlogでも書いたが、新型N BOXのモデルチェンジが控えている。
この時のBlogでは秋に日程がずれた、と書いたのだが、7月7日に遂に8月31日に新型がデビューするという発表が行われた。
意外と早かったな…。
impress Car Watch
http://car.watch.impress.co.jp/docs/news/1069071.html
情報によると9割の構成部品の見直しによって150kgの重量減を実現し、そこに新たに約70kgの新装備を追加する。
結果として80kgの軽量化によって、燃費性能を引き上げるようだが、この燃費性能に関しては大々的に謳っていないところがHONDAらしいところである。おそらく、燃費性能では他社に勝てるという見込みがないのだろうと思われる。
ただ、全体タイプに搭載される「HONDA SENSING」に、新たに後方誤発進抑制機能が追加され、さらにオートハイビームも採用される事となった。
これら装備だけ見ていると、既に軽自動車の装備は廉価なコンパクトカーを超えるものと言える。
結構なグレード数
今回の新型は、他にも目玉機能があって、より一般家庭で使い勝手の良い、助手席の前後スライド570mm仕様という機能がオプションに存在する。
N BOXは、後席の余裕が半端なく広いのが特徴だが、それによって助手席側から後席にアクセスするのが結構大変な状態となる。
そこで助手席を570mmスライドできる「助手席スーパースライドシート」というオプションを今回用意したのだが、この仕様車をN BOXとN BOX Customに各2グレード設定するという。
また、初代モデルから採用があった「ベンチシート仕様」もN BOXに3グレード、N BOX Customに2グレード用意される。
ボディカラーも豊富で、N BOXにモノトーン10色、2トーンカラー4色の14種類を設定し、N BOX Customにはモノトーン7色、2トーンカラー5色の12種類が設定される。
こうして見ると、カラーリングに関しては統一生産ラインで生産した後に塗装工程でライン分けする、という流れを想定しているようにも思えるが、「助手席スーパースライドシート」と「ベンチシート」は、製造ラインが別になっている可能性もある。
元々、N BOXとN BOX Customでは製造ラインが別だし、それらの中でも4WDはさらに別ラインで製造している事を考えると、結構なライン数になるように思える。
内装に関しては、ラインを別にするという事はないのだろうか?
新型が出るのに
7月6日に、2017年上半期乗用車車名別販売台数と軽四輪車通称名別新車販売速報が日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が発表したところによると、HONDAのN BOXが10万6,231台でトヨタのプリウスを抜いて全体のトップとなった事が判明した。
同じ軽自動車でいくと、N BOXは2位のタントと比較して2万台以上の差をつけてトップになっており、燃費や値引きに不利な状況がありつつも販売台数を伸ばすという、驚異的なセールバリューを持つ事を証明した。
もう新型が出るというこの5年経過したタイミングで、しかも値引き額もそんなに大きいわけではないにも係らずの結果である。これを脅威と言わずして何と言おうか?
となると、このハイトールタイプの軽四を購入する人からすると、燃費は良いには越した事はないが、絶対的指標ではない、という事が言える。
ただ、値引き額だけは安い方がいいはずなので、それを覆す何かが、N BOXにはある、という事か。
何にしても、このセールバリューは凄まじいとしか言いようがない。
さて、今回の新型は一体どれだけの販売数になるのだろうか?
買い換え需要を確実に取り込む事ができれば、それなりの台数にはなると考えられるが、イマドキの車、5年乗ってもまだまだ古い感じがしない状況だが果たしてどうなる事やら。