DirectXを使用したPCゲームをキャプチャする。
普通は問題ないのだが…
ネットでのゲームの生放送をする事を考えた時、私が稼働させるPCで動作させるソフトの数は多い。
まずはOBSstudioという配信ソフト。これがないと配信そのものができない。
そしてアマレコTVというキャプチャソフト。キャプチャ対象の音とPCの音をミキシングするのと同時に、配信ソフトに映像を渡す役目に使用する。人によっては使わなくても問題はないソフトだが私はコイツを使っている。
次にFaceRigとLive2Dという、自分の顔の代わりに表示するキャラクターソフト。ゲーム配信とかだと、ゲーム画面だけでは寂しいので導入した。
そして本命のゲームソフト。ほとんどがDirectXで動作するもので、最近ではDirectX11以上のものが多い。
つまり、OSBstudio、アマレコTV、FaceRig+Live2D、ゲームソフトと最低でも4本のアプリケーションとそれらの動作を確認するブラウザと計5本が同一PCの上で動作する事になる。
結構な数のソフトが同時起動して動作するな、とも思うが、これがもしPCゲームではなくPS4などのゲーム配信だったなら、ゲームソフトを稼働させずに済むのでPCの負荷はぐっと少なくなる。
またPCゲームの配信の場合だと、そもそもPCの音がキャプチャ対象の音であるため、アマレコTVが不要になる。
つまり、ゲーム媒体によって起動させるソフトが変わるわけだが、PCゲーム配信の方がゲーム本体を稼働させる必要がある事からPCの負荷は高くなる傾向にある。
まぁ、こんな事はゲーム配信をしている人からすると当然理解されている話でもあるのだが、私の環境では一つ困った事が起きている。
それはFaceRig+Live2Dを使用するようになってから発生したのだが、PS4などゲーム媒体がPC外にある時は良いとして、PCゲームの場合だと、FaceRig+Live2Dの動作がカクカクになってしまうのである。
これは単に高負荷になっているからカクカク動作なのか、それともPC上でDirectX同士のソフトが二重起動しているから起きているのか?
理由が未だによく分かっていない。
そもそも単一PCでよいのか?
こうしたPCゲーム配信をする際、時々思うのが映像をキャプチャするPCは別に持った方が良いのかも知れない、という事。
ゲーム配信者でも上級者になると、配信用の為にPCを一台別に用意していて、そのPCで配信と録画を担当させたり、場合によっては録画するPCすらも別PCで用意している人もいる。
例えば私の場合、配信とFaceRig+Live2Dを別PCに持っていく事でPCゲームであってもPS4の配信と同様の処理となる。
だからFaceRig+Live2Dがカクカク動作する事もなくなるし、安定した配信が可能になる。
というか、単一PCで私のような環境で問題なく配信できている人っているのだろうか?
もしPC2台運用が必要となると、困るのはその消費電力。
今のメインPCを配信用にして、次の新メインPCをゲーム用として今後考えた時、その消費電力がとんでもない事になる事は言うまでもない。
本来なら省電力PCを用意して、こちらを配信用にする事で全体の消費電力を抑えるという方向に持っていかないと、夏場などはブレーカーが落ちる可能性も考えねばならない(ウチの環境の場合ね…)。
最近、メインPCの更新ばかり気にしていたが、こうした周辺関係の設備にも目を向けないといけないな、改めて考えるに至った。
小型PC、検討すべきか?
求める仕様
私が配信用に別PCを考える場合、絶対に譲れない条件がいくつかある。
それはまず「USB3.0のコントローラーはIntel製かRenesas製でなければならない」という事。
イマドキ何を言っているんだと思われるかも知れないが、個人的にUSB3.0のAsMedia製コントローラーで痛い目にしか遭ってきた私からすると、USB3.0のコントローラーに妥協はできない。
Intelのチップセットで供給されるUSB3.0であれば、コントローラーはIntel製なので問題はないかもしれないが、そうなると一つ不安になるのがその帯域。
というのは、私のキャプチャユニットはUSB3.0で接続するタイプなので、ここで十分な帯域を得られないとコマ落ちするのである。
基本的にPCI Express x1の帯域をフルで使えれば問題はないのだが、ついUSB3.0の口が余っているとそこに指したくなるのが人情である。
MonsterX U3.0RでフルHD映像を60fpsでキャプチャしたい場合、ここで300MB/sという帯域が必要になるのだが、これはPCI Express x1の帯域のほぼフルパフォーマンスだという事。だから他にUSB3.0の口があるからといって、そこに何か指して利用すると、その分帯域を分ける事になるので、フルパフォーマンスでのキャプチャが出来なくなる可能性があるワケである。
昔、私がMonsterX U3.0Rを購入する時、わざわざPCI Express x4カードを探して増設したのも、こうした理由からである。
なので、配信用PCとしてできればPCI Express x4以上の拡張スロットが一つは欲しい、もしくはIntelチップセットから直に出ているUSB3.0コネクタが必須である。
また、FaceRig+Live2D用にそこそこビデオ性能も欲しい所。もっともこれはイマドキのCPU内蔵GPUで問題はないだろうと思う。
あと、録画する場合を想定してできればストレージをOSインストール用とは別に持てる事、というのが条件になるだろうか。
省電力でも筐体は大きくなる?
こうした条件を整えていくと、省電力PCといっても筐体はそこそこ大きくなってしまいそうな感じである。
そうなると、省電力にできないような気がしないでもないが、こういうPCが外部に1台あると、配信はぐっと楽になると考えられる。
こうして考えると、世の配信熟練者は機材に金かかってるなぁとつくづく思う。
YouTuberとして有名な人などは既に4K配信とか普通にやってるわけで、それぐらいの解像度でフレームレートを高めようとか思ったら、機材に一体どれだけの予算がつぎ込まれているのだろうか? とか真剣に考えてしまう。
音声環境にしても、そこそこ良いマイクとミキサーを使ってるだろうから、その金額たるや想像を絶する。
生放送でなく録画だった場合でも、その動画編集ソフトに10万円以上とかかけている人もいるわけで、もうその領域だとプロと変わらないな、という感じてある。
…何か、考えるだけでもバカバカしくなってきた(爆)
ま、機材で生放送するワケじゃないから、ここまで真剣にならなくてもいいんだろうな。