NOCTICRONにも遂に来た。
Dual I.S.2
OLYMPUSのOM-Dシリーズでは「E-M1 markII」の時から実装された技術で、パナソニックも2016年11月に発売された「LUMIX G8」で実装されていたものだが、ボディ内手ブレ補正とレンズ内手ブレ補正を組み合わせたハイブリッド手ブレ補正が、既存のレンズ「NOCTICRON」等にも対応できるようになるファームウェアが公開された。このファームウェアによって、LUMIX G MACRO 30mm / F2.8 ASPH. / MEGA O.I.S.(H-HS030)と、LEICA DG NOCTICRON 42.5mm / F1.2 ASPH. / POWER O.I.S.(H-NS043)といったレンズがDual I.S.2に対応する。
Dual I.S.2は、その前身のDual I.S.に比べ、高精度ジャイロセンサーによる補正効果の向上や、動画および4K PHOTOでも使える点が異なっており、より高度な手ブレ補正を可能にする。
まぁ…このファームウェアが公開されたとしても、OLYMPUS製のカメラではそもそもその機能を使えない為、私にとってはあまり意味のあるものではないのたが…。
m4/3で統一してくれ…
マイクロフォーサーズは、共通規格として複数の企業が同じ仕様の元、製品が投入されるが、仕様に含まれていない技術に関しては各社で連携がとれているわけではない。
今回の「Dual I.S.2」にしても同じで、OLYMPUSの同種の機能とも技術的に共通化されているものではない。
折角の共通規格であっても、レンズの組み合わせで使える機能とそうでない機能があるというのは実にもったいない話。何故このあたりを各社で揃えてくれないのだろうか?
もちろん、各社が独自に開発しているものだから、そう簡単に仕様を公開できるものではないとは思うが、折角ある機能が使えないというのは残念でならない。何しろ、NOCTICRONなど普通に買っても10万円を超えようかというレンズである。搭載されている機能はできれば使いたいと思うのが人情というものである。
こういう所で、互いの企業が連携してくれないとマイクロフォーサーズとしての魅力に欠けると思うのだが…なんとかならないものだろうか?
42.5mm
前にもこのBlogに書いたのだが、OLYMPUSから42.5mmという焦点距離のレンズが出ない以上、私からするとこの「NOCTICRON」はかなり魅力的である。
マイクロフォーサーズでいう42.5mmは、フルサイズでいうと85mmという、私からするとポートレートに最適な焦点距離である。
OLYMPUSは45mm(90mm)レンズを発売しているが42.5mmを発売する気配が全く無い。たった2.5mm(5mm)の差だが、感覚としてしっくりくるかどうかという所でどうもその違いが気になってしまう。
OLYMPUSから42.5mmが発売されていればここまで拘る事もないのだが、発売されない以上、何とかこのNOCTICRONがOLYMPUS機でも完全に機能してくれれば私もこのNOCTICRONを購入したいレンズの一つとして考えるのだが、残念ながら前述したようにOLYMPUSとパナソニックで連携していない以上、今回対応したDual I.S.2も機能してくれない。
…それとも42.5mmに拘るというのは、OLYMPUS使用者としては無駄な事、という事なのだろうか?
どちらにしても、ファームウェアでどんどん新しい機能へと対応していくのは有り難い話である。デジタルならではの機能向上だが、それ故にあともう一歩の調和がぜひ欲しいところである。