私は他の社員と明らかに違う事をしている…。
年に2回の行事
私が勤める会社では年に2回、マネジメントレビュー(MR)という経営者に半期の業績の報告を全社的に行う会議が行われる。
ISO 9001等を認証取得している企業では、このマネジメントレビューを実施する事が外部認証団体から求められている(というかISOの要求事項である)為、実施しているはずだが、私が勤めている企業ではISO 13485(医療のQMS ISO)とISO 14001(環境EMS)を認証取得しているため、このマネジメントレビューは恒例行事となっている。
ISO規格では、このマネジメントレビューの実施期間は明確に定められておらず、最低でも年に1回実施していれば特に問題にはならないのだが、私が勤めているところでは半期に1度実施している。
で…このMRだが、今回は何と社内での実施ではなく、売上が好調だったという事もあってホテルの一室で大々的に行うというイベントとなってしまった。
普通の社員でいられたなら「ふーん、そうなの?」と会社が定めた通りに参加するだけで良いのだが、私は何故か今から7年前くらいからずっとこのMRを実質的に取りまとめる役を仰せつかっていて、今回もその準備でここ2週間くらい、周辺部門の発表資料やら実施計画を纏めたりしていた。
…だが、こういう時、ほとんどの人が言う事を聞かないのである。
決めた日時までに資料作っておけと言っても作ってこなかったり、作ったはいいがいつも更新していていつまでたっても資料データが固定しなかったり…。
もうね、こういう取りまとめだけでも周辺に対して気を遣うし、毎回のようにPowerPointの使い方を説明したり、時にはグラフの作り方まで説明したり…いや、一番酷いのはどんな資料を作ったらいいのかの相談を受けたり…もうね、そんなの自分で調べろよ、と言いたい所だが、こういうのをもう何年もやっている。
…何時になったら説明しなくても作れるようになったり、期限を守って作ってきてくれるようになるのか?(-_-;)
手ぶらな人はいいね…
今回は社内ではなく、外部で実施するという事で、必要な資料データや紙資料も全部事前に作っておかないといけない。
まぁ、紙資料は社内であっても同じなのだが、何故かこの紙資料を全員分用意するのも私の仕事になっていたりする。
…説明する人が準備しろよ、と言いたい所だが、直前に資料が揃わなかったりするとマズイので、結果的に前もって誰かが責任を持って準備する…という流れになっている。
そう、その責任を持つのが私というワケ…。
責任は持つから、せめてその資料の提供だけは遅らせるなよ!と、私が各部門をせっつくワケだが、準備する側からすると、その人達が資料を準備しない事には紙資料に出来ないワケだから、資料を準備する人が遅れればその分私の仕事が遅れるわけで、結果、昨日は夜遅くまで資料準備待ちをしていた。
私の分は計画通り事前に準備しておいて、完全に待ち状態で数時間を無駄にしていたりする。ま、空き時間にする仕事もあるから仕事してるけどさ(-_-;)
そして資料がとりあえず全部揃ったら、その遅れて資料提出してきた人はさっさと帰っていくワケで、誰の為に遅くまで仕事しなきゃならんのぢゃと文句も言いたい中で、せっせと紙資料を出力、準備していたのが昨日の話。
そして今朝はそうした紙資料やデータ、プロジェクタに接続する機材から全てを私が準備して会社から持ち出していた。
…他の人は手ぶらなのにね(>_<)
嫌われ役
私は取りまとめ&進行補佐なので、朝の7時出発で現地に向かったワケだが、一般社員は午後からの発表にだけ出ればよいので、基本午後出勤となっている。
部門の責任者やチームリーダー、特定の指名を受けた社員が午前中から参加するのだが、私は前述のように常に最前線。
…こんな事を言ったら失礼だが、日頃ルーチンワークでいいから私も一般社員と同じ枠で参加したいな…(-_-;)
ま、そんな事は叶わぬ夢なのだが。これで一般社員と給与が同じなワケですよ(>_<)
…いや、生産に寄与していないから、多分私の方が安い…。何か、納得いかんですよ。
ま、そんな事はさておき、午前の部を何とか乗り切り、午後の部。
一般の人達のほとんどはただ来期の活動計画の話を聞くだけなのだが、私はQMS担当として一般社員の人達から嫌われる時間の始まりである。
来期の活動計画を報告する人達は、明るい未来を見据えての話をするので、比較的明るい話をするのだが、QMSというマネジメントシステムの話をする私は、一般社員の人達がめんどくさいと思っている活動記録文書の作成や、その重要性、そして業務手順を遂行する事の重要さを説明しなければならない。よって、その大部分は非常に小難しく、また面倒な事を要求するような話をしなければならない。
だから私の話は、一般社員からすれば受け入れがたい話であり、私は常に嫌われ役をやらねばならない。
みんなに嫌われ、そしてイベントの時には一番最後まで待たされて後の準備をしなければならない立ち位置…報われない事この上ない業務である。
でもね…医療機器を作るって、法的に残さなきゃならない記録が沢山あるワケですよ。
その記録がいい加減に作られていたり、ましてや残ってませんなんて話になったら、社会的制裁を受けるのみならず、社長や責任者が逮捕されるワケですよ。
いい加減な事をやっていたら、人が死ぬんですよ…。
私が嫌われてでもそれを言わなきゃ、最終的にみんなが困る事になるんですよ…。
なんか…割に合わない仕事をここ5年くらいやってるなぁ…とストレス全開になりながら、日々生きるのは、ツライんですわ、ホント orz
そんなワケで、今回のMRでも嫌われる役として勤めだけは果たしたわけで、これで一安心…なんて出来るはずもなく。
何故なら、私はこのMRが終わったら、即座にやらねばならない事があるワケである。
来期に向けて
各部門がMRで来期の計画を発表した、というのは、あくまでも品質面(ISOでいうなら9001の部分)であり、環境面ではない。
環境ISO 14001は、全社的な取組なので、私の勤める会社では総務管轄の委員会で運営している。この委員会の事務局という立ち位置にいる私は、環境ISOのMRから、来期の集う計画をほぼ一人で建てなければならない。
つまり、MRの結果から経営者の指示を拾って、前期の残った課題と新しい指示をリスト化、そして新しい期の活動計画として組み立てる必要がある。
…というか、毎回思うが、このリストアップや計画立案に総務側は参加しないというのが腑に落ちん(>_<)
環境委員会は総務管轄なのに、何故毎回私が一人で作っているんだ?
来期に向けての、こういう事をやっていると毎回思うのが「私は一体どんな立ち位置にいて、何を主力とした業務をする人なんだろう?」という事である。
ハッキリ言って、企画屋として商品企画をしたりする方が本来の得意分野だったハズで、もっとも苦手な文書管理やQMS運用、しかもそれを責任者としてやっているのではなく、他の責任者の下で活動して毎回ケチをつけられて何度もやり直し、指示通りやればその指示だとマズイからまたやり直せみたいな事を言われ、挙げ句公的機関への手続き業務や果ては会社のITシステムの面倒を一括して見て…なんかもうめんどくさい事やみんなやりたがらない事を、アイツにヤラセとけという、ただの雑用じゃねーか…。
とりあえず年2回の比較的大きなイベントは何とか終えたが、来期に向けて考えなければならないのは、私の進退の方かも知れない。