ラインナップが強化される模様。
35W駆動の8700シリーズ
昨日、私のメインPCの内部構成をほぼ固めたワケだが、そのCPUであるCoffee Lake-Sシリーズのラインナップが追加されるらしい。
北森瓦版
https://northwood.blog.fc2.com/blog-entry-9190.html
パソコン工房
https://www.pc-koubou.jp/blog/intel_cpu_reference.php
情報元はパソコン工房のようで、これによるとTシリーズが追加となり、より低いTDPで駆動するコアが追加になっているようだ。
ハイエンドでいうと、8700Tが追加となり、6コア12スレッドながら35WというTDPの低さで、クロック周波数を低くする事で実現しているようである。
8700Tはブーストさせても4GHz駆動止まりで、通常クロックも2.4GHzと無印8700より随分と低いクロック設定となっている。
だが、このTシリーズを加えたラインナップを改めて見て思うのは、Coffee Lakeシリーズは下位モデルの方が魅力的であるという事である。
私は6コア12スレッドという性能に着目したので、狙いは当然上位モデルだったワケだが、そこまでの性能でなくても良いという人にとって、Coffee LakeのCore i5シリーズやi3シリーズは純粋に物理コアが増加している事を改めて見ると、とんでもなく魅力的なラインナップになっているように思う。
特に、Core i3シリーズは今まで物理2コア搭載で4スレッド実行というスタイルだったが、これが4コア4スレッドで稼働する事となり、純粋に物理コア2コアが増加している事になる。
おそらく性能としては5割増しぐらいは普通に達成しそうな勢いである。
コストパフォーマンス
今まで上位モデルしかほとんど見てこなかったので、改めてCore i3-8350Kの性能を調べて見たが、コイツはとんでもないバケモノである事がわかった。…いや、知らなかったワケじゃないが、改めてとんでもないCPUだなという事を再認識したのである。
何と言っても、価格としても2万円を切る価格でありながら、その性能はKaby LakeのCore i5すら追い越す性能を発揮し、ライバルとなるRyzen3シリーズではもう追いつけない性能を叩き出している。
ちょっとオーバークロックしてやれば、Core i7-7700並の性能を発揮する事も…もっとも、Hyper-Threadingの効果が効く処理では追いつく事はできないが、物理コアで勝負となるような処理だと、Core i3-8350Kはとんでもないパフォーマンスを発揮する。
スペックをよくよく見てみると、Core i3-8350Kは、動作ベースクロックが4GHz、L2キャッシュも1MB、L3キャッシュは8MBととても168ドルで購入できるCPUとは思えないスペックを持っている。
Kaby Lake世代までのCore i3とは何だったのか? とすら思えるバケモノCPUと言える。
普通にゲーミングPCとして使用する分であっても、十分すぎる性能を持っているものと考えられる。
Intelが、Core i3にHyper-Threadingを搭載しなかった理由がよく分かるぐらいの性能を秘めているわけで、完全に下克上CPUと言えそうである。
追加されるPentium Gold
そしてもう一つ驚異的なCPUが追加になる。
それはCoffee Lake世代のPentium Goldシリーズである。
このPentium Goldシリーズが従来のCore i3シリーズの立ち位置に入るような構成で、物理2コア4スレッド動作するCPUになる。
最上位のPentium Goldになると、オーバークロックこそしないものの、ベースクロックで3.9GHz駆動するCPUになり、それが2コア4スレッドで動作する。
搭載するメモリコントローラーによってDDR4-2400のメモリを駆動させるが、これも同世代のCore i3と同等の性能である。
価格は不明だが、少なくともCore i3よりは安く設定されるだろうから、1万円台半ばくらいからその下で販売される事になるのではないかと思う。
もっとも、このPentium Goldの下にはCeleronが控えているので、どんなに安くなっても1万円を切る事はないとは思うが、それでも十二分なコストパフォーマンスと言える。
こういうのを見ると、Coffee Lakeはハイエンドよりもローエンドの方が効果が大きい世代ではないかと改めて思う。
もっとも、Intelがここまで性能を安売りしなければならなくなった背景には、AMDのRyzenシリーズの動きがあったからこそではあるが、ユーザーは単純に高機能をリーズナブルな価格で購入する事か出来るようになったワケで、有り難い話である。
というわけで、私のようなてっぺんを目指すのではなく、あくまでもコストパフォーマンス重視でPCを構成する人は、ぜひともCore i3もしくはPentium Goldをお薦めしたい。