小型のiPhoneを渇望する人に向けて。
iPhone SE
私はスマホをiPhone 4から使い始めた。
iPhone 4は、今まで角が丸いiPhone 3シリーズから一変して金属をガラス系の素材で挟み込んだようなスタイルになった最初のモデルだった。
どこかソリッドな感じがしていたiPhone 4の形は個人的にものすごく好きだったのだが、iPhone 5になった時、そのスタイルはほぼ受け継がれたものの、全体の長さが縦に長くなった。
その後、iPhone 6になった際に形がガラリと変わり、今のiPhone 8シリーズに共通するデザインへと変貌したワケだが、途中、iPhone SEなる廉価版が登場した。
iPhone SEは、かつてのiPhone 5とほぼ同じ形でありながら、液晶サイズとその時代に合わせたコア構成へと中身を変え発売されたモデルだが、その形から本道のiPhoneシリーズよりもSEが良い、という人もいて、その後継機の登場が待ち望まれていた。
いや、実際iPhone SEは非常に使いやすい大きさだと私も思う。
iPhone6 Plusの大きさは、最初こそその大きな液晶で見やすいし使いやすいと思ったが、電話として使用するにはちょっと大きいと感じるし、胸ポケットに入れて使うには大きすぎるサイズだと今ではそう思っている。
以前、iPhone 5を使っていた頃は、もっと軽快に身に付けていたし、使いにくいと思った事はなく、またソリッドなそのスタイルは手に持った感じも角はあったものの悪くはなかった。
後継機?
この使いづらさから、私もiPhone6 Plusからもう少しサイズの小さい、それでいて画面解像度は高く、高性能なモデルとしてiPhone Xを次期スマホとして考えていたのだが、背面がガラス素材になった事で割れるリスクが高い事などがわかり、正直、今切り替えをどうしようか悩んでいた。
そんな時、iPhone SEの後継機が2018年の早い時期に登場するという噂が聞こえてきた。
形は以前と同じでありながら、iPhone Xのように全面液晶にTrue Depth機能を付けたFace IDを搭載したモデルになる…なんて話のようで、液晶サイズも全面になった事で4インチから4.7インチとiPhone 8と同等サイズになるとなれば、以前の大きさが気に入っている人からすれば期待しない方がおかしいモデルである。
名称は「iPhone SE+」やら「iPhone SE2」なんて呼ばれるという話のようだが、噂をいろいろ集めていくと、どうにも納得できない部分もあったりで、まだまだ正確性のない話のように思える。この画像はドイツのテクノロジーメディアCURVEDが作成したレンダリング画像だが、これを見るとその魅力がぐっとわかりやすくなる。
Face ID処理の為に
このiPhone SE2の噂の中で、気になる事がある。
それはこのiPhone SE2のスペックの事で、噂ではプロセッサはA10 Fusionで2GBのRAMと32GB/128GBのストレージを搭載し、背面カメラは1200万画素で前面カメラは500万画素、また1,700mAhのバッテリーを搭載するというものである。
だが、前述の画像を見れば分かる通り、ホームボタンがなくなるという事はTouch IDが使えないという事であり、代わりにTrue Depth機能で実現するFace IDが実装されるという事でもある。
となると、そのFace IDの処理は果たしてA10 Fusionで可能なのか? という疑問が出てくる。
もともと、iPhone XはA11 bionicコアとM11 モーションコプロセッサ、そしてApple自前の3コアGPUで成り立ち、それらの性能でFace IDを実現している。
であるならば、True Depth機能を持たせたiPhone SE2であるならば、A11 bionicコアを搭載しないとFace IDの処理が間に合わないように思えるのだが…。
もっとも、True Depth機能を実装するかもしれないという事そのものも噂でしかない以上、現時点で解っている事など何一つないのだから、私の疑問もそもそも成立するものではないのだが、できるならこのiPhone SE2のレンダリング画像のような製品が登場することを期待したい。
さて…私のスマホ更新計画はどうしようかな。
iPhone Xの導入を真剣に考えていたのだが、このiPhone SE2の噂で迷う事になろうとは…。