本命のP110 Luce、遂に発売。
魅せるだけのPCでない
最近、自作PCはLEDでいろいろと派手に電飾するのが一つの流行りらしく、何でもかんでもLEDを搭載していたりする。
私が今月頭に組み上げたPCも、マザーボードも常にLEDで光っているし、DDR4メモリもWhite LEDで光っているし、簡易水冷CPUクーラーもそのラジエーターファンも光っている。
オマケにビデオカードのRadeon RX VEGA64も光っていて、PCケース内は結構派手な輝きで満たされている。
まぁ…単純に電飾しているだけなら、そのまま扉を全て閉め切ってしまえばいいのだが、先日も書いたように簡易水冷CPUクーラーのMercury240は、その水冷ヘッドのLEDの色で水温が安全域にあるのか、通常域にあるのか、それとも危険域に入ったのかを知らせる機能があり、またRadeon RX VEGA64に関しても、PCI Express追加電源の所にはレベルメーターのように消費している電力が見えるようになっている。
つまり、単純に魅せるだけのPCではなく、その中の電飾によってPCの状況を知る事ができるようになっているのである。
だから、イマドキのPCのような側面がガラス製になっているPCケースの場合であれば、電飾目的ではなくとも、内部の様子がわかるというだけでも、意味があるわけで、今回の私のPCもそうした目的の為に側面がガラスになっているものを当初は想定していた。
ところが…
しかし、実際に私が自作したPCのケースは、Antecの「P110 Silent」という静音ケースで、側面がガラスになっていないものであった。
実は、この「P110 Silent」の姉妹品に「P110 Luce」と呼ばれる、側面が強化ガラスになっているモデルがあり、当初はそれを狙っていたのである。しかし、発売は「P110 Silent」の方が先で「P110 Luce」は12月中旬になるという話であった。
12月中旬まで待つという手段もあったのだが、年末の押し迫った中でPCを組み立てるのもどうかと考え、12月の頭に組み立てられる製品でパーツをセレクトしたのだが、なんと12月9日に「P110 Luce」が発売されたらしいのである。
もう少し待てばよかったかなぁ…という気持ちもあるが、今となっては時既に遅し。
自分でアクリル版で側面パネルを作って対応できるかなぁ…とか余計な事を考えていたりする。「P110 Luce」は、ケース内の電源部の“Antec”の文字の所にもWhite LEDが仕込まれていたり、フロントの“Antec”の文字の部分と電源ボタンの部分に仕込まれたLEDが、白以外の色に設定できたりと、電飾という部分でも「P110 Silent」と異なる仕様になっていて、華のあるPCケースとなっている。
だが、価格は2,000円違うかどうか、という設定なので、もし中身を魅せるPCを作りたいという人であるなら「P110 Luce」がお薦めである。
PCといえば…
最近、PCと言えばほとんどのがノートPCに変遷したように思える。
業務で使うPCもそうだし、家庭内にあるPCにしても、だ。
性能的にハイスペックなゲーミングノートPCなんて存在が出てきているので、既に性能でデスクトップPCでなければならない、という時代でもなくなってきているのが理由かもしれない。
だが、絶対的性能でいうならば、やはりまだデスクトップPCが有利だし、何よりパーツカスタマイズで性能を底上げできるのもデスクトップPCの醍醐味と言える。
ただ…私の周辺ではもうデスクトップPCは消えつつあるのも事実で、これも時代の流れなのかな、と感じる。
まぁ、それでも2017年はAMDがRyzenシリーズで自作PC業界を賑わしてくれたので、私の目に映っていない所では自作PCのトレンドは活きているだろうと思うし、この流れは来年も続いていくだろうと見ている。
何しろ、来年は第1四半期にRyzenの2000シリーズが登場予定で、その中でもRyzen7は12コア24スレッドになるのではないか、という話もある。
今年に続いて、AMDがマルチコアでIntelを突き上げ続ける年になりそうなので、今後の活気にまだまだ期待したいところである。