なんかリミッター解除モードみたいでカッコイイ。
VAIO 2018年春モデル?
VAIO株式会社から、LTE対応の13.3型モバイルノートの「VAIO S13」と同11.6型の「VAIO S11」のKaby Lake Refresh搭載版が発表された。1月18日より受注開始となり、1月26日より出荷開始となる。
SonyはVAIO製品に関してはカスタマイズモデルを毎回準備しているが、今回も同様に受け付け、VAIO S13/S11共に151,800円~の設定となっている。また、VAIOストアのVAIOオリジナルSIM及びパソコン3年あんしんサポート付属のS13/S11カスタマイズモデルは、177,800円~の設定。
この他、こだわりのブラック塗装モデルとなる「ALL BLACK EDITION」というモデルも用意され、オーナメントがブラック塗装となる他、パッケージや本体を収納する袋まで全てがブラックに統一されている。この「ALL BLACK EDITION」は、搭載コアがCore i7を搭載する上位モデルのみとなっていて、ソニーストアでの直販価格はS13/S11ともに199,800円から、VAIOストアによるオリジナルSIMと3年あんしんサポート付きは225,800円からとなっている。
今回のモデルは昨年のモデルと筐体やインターフェースなどに変更はなく、純粋に搭載しているCPUがKaby Lake Refreshになっているのみとみて間違いない。唯一の違いといえば、カラーバリエーションに女性を意識したピンクが加わったぐらいで、他に違いはない。
が、内容としてKaby Lake Refreshならではの違いが一つある。
それは搭載しているコアがCore i7-8550UまたはCore i5-8250Uを搭載した事による、物理2コアから4コアへとコア数が増加した事に合わせて、それに伴い冷却部品の増強による恩恵から「VAIO TruePerformance」というハイパワーモードの実装である。
長期間の高レベル継続動作
「VAIO TruePerformance」とは、特別なモードというわけではない。
何か独自の機構で踏査するものではなく、単純に冷却機能を強化した事によって実現した、TDP(熱設計電力)の有効活用と言った方がいいかもしれない。
今のIntelコアは、動作クロックにベースクロックとブーストクロックが設定されている。これは負荷状況およびその時のコア温度に応じて、CPUをクロックアップさせて動作させるモードがある事を意味するが、今回のKaby Lake Refreshは物理コア数が増えた事によって、更なるTDPの余裕が必要となった。
つまり、CPUを動作させる中で、余裕が生まれた冷却能力を有効活用し、今までのKaby LakeまでのCPUより、より長期間にわたって高いパフォーマンスで動作する時間を作り出すというのである。
この制御を細かく実施するのが「VAIO TruePerformance」だという。
Kaby Lake Refreshは従来よりも電源回路に余裕があり、またよりシビアな冷却機構を要求される為、上手くそれらを使う事で今までよりハイパフォーマンスで動作させられるようになった、と考えれば良いだろう。
もちろん、これらを実現する為に、メーカーは同じ筐体サイズの中でより高効率な冷却機構を生み出さねばならないのだから、簡単にできるという事ではないが、VAIOはそれを実現した、という事である。
ただ、当然だがハイパフォーマンスで動作させれば当然消費電力は若干ながら上がるワケで、昨年モデルよりも今年のモデルは30分~1時間程度、駆動時間が短くなっている。
その為、この「VAIO TruePerformance」はON/OFFが出来る様になっている。バッテリ駆動時間を最優先にしたい場合は、この機能を切っておくのが良いだろう。
Intelのマイクロコード脆弱性問題で、Haswell世代以前のCPUは結構な幅でパワーダウンする事が言われているので、買い換えを検討している人は、このVAIO S13/S11を検討してみてはどうだろうか?