世間では「Ryzen Gシリーズ」とかいう場合もあるらしい。
一般的用途なら絶対的
いよいよ、AMDのRyzen 2000シリーズが発売となった。
上位の「Ryzen 5 2400G」が19,800円(税込21,384円)で、下位の「Ryzen 3 2200G」が12,800円(税込13,824円)という価格設定は、個人的には結構お買い得なような気がしている。
まぁ、実際にお買い得かどうかは、その性能と比較してみない事にはハッキリとは言えないのだが、少なくともコア性能でPS4よりは上である事を考えれば、どれくらいの事ができるかは想像できるのではないかと思う。
ただ、コンシューマ機とPCではそもそもできる事の幅が違うので、やはり比較するならIntelコアではないかと思う。
よって、多くのサイトがIntelコアとの比較ベンチマークを実施している。詳細はそれらサイトを参照して戴きたいが、私がそういったサイトをザッとみた感じで思ったのが、一般的用途なら絶対的にお買い得だと思った、という事。
昨年からAMDはIntelを揺さぶり続けているが、このRyzen 2000シリーズもそうした揺さぶりを感じる製品ではないだろうか。
6コアを凌ぐ性能
CPU単体での性能を活用する処理では、Intelの6コア6スレッド製品であるCore i5-8400がやはり強いという印象があるが、GPUを利用した処理が加わると、途端にRyzen 2000シリーズが強くなる。
このあたり、GPUはIntel製よりもAMD製のVegaアーキテクチャが強いという事なのだろうが、Intel製コアの最大の強みは拡張命令セットであり、これを多用するマルチメディア性能はやはりIntelコアが強いという印象である。ただ、面白いのはハイエンドで勝負させるとほとんどのタイトルでIntelコアが勝つゲームでのベンチマークでは、「Ryzen 5 2400G」と「Core i5-8400」ではほとんどのケースで「Ryzen 5 2400G」が圧勝するというところ。単純にAMD製GPUの性能がIntel製GPUを圧倒しているという事なのかもしれないが、総合的な性能の優劣でいうならば、「Ryzen 5 2400G」は「Core i5-8400」よりもより実用的な性能を高いレベルで実現しているといえるしかもしれない。
フルHDでなければ
正直、ベンチマークを見て思ったのは、フルHD環境下でなければ普通にゲーム用途でも「Ryzen 5 2400G」であれば事足りるような気がしてならない。
一般用途であれば、フルHD環境下で使用しても良いが、ゲームの時には解像度を一段落としてフルスクリーン…そういう使い方で「Ryzen 5 2400G」を使う分には十二分な性能を持っていると思う。
価格的には「Ryzen 5 2400G」が2万円、マザーボードが1万円、ストレージが5,000~6,000円、メモリが2万円、PCケースが1万円、電源が7,000円と想定すると、5万円ちょっとで十二分な性能を持つPCが作れてしまう。
…メーカー品でもっと安いのがある、という人もいるかもしれないが、何と言っても性能を考慮した上での話であれば、コチラの方が断然お買い得である。
もうちょっと性能を落としても良いというのなら、「Ryzen 3 2200G」で構成すればさらに8,000円は安価に作る事ができる。
「Ryzen 3 2200G」は「Ryzen 5 2400G」に性能として劣るが、その低下幅は「Ryzen 5 2400G」との対比で最大でも約3割減と見積もれば良いだろうから、その低下幅でも価格を取るという人であれば、「Ryzen 3 2200G」も一つの選択肢になるだろう。
何か、私も1台、Ryzen 2000シリーズで組んでおきたいような気がしてきた。
小型PCでも計画してみるかな…。