今まで無料で続けてきたのがここにきて崩壊。
無料期間延長終了
スマートフォンをルーター替わりにしてLTEでPCなどを外で通信する機能、つまりテザリングの事だが、これらは今まで大手3大キャリアともに有料としながら、その金額と同額を無料とする期間を設けて、それで無料対応という事をずっと続けてきた。つまり、その無料期間がほぼ無期限で延長されてきた、という対応を採っていたのだが、ここにきてauとSoftBankが突如無料キャンペーンを終了し、4月から有料化するという方針を発表した。
2社とも、一部のプランを除き、としているが、無料対象となるのは、全体的にもともとのデータ定額料が小さい契約で、家族などでシェアするために20GBとか30GBを定額化したプランを契約している人たちは軒並み有料化される方向になる。
ま、私はSoftBank契約で元々2GB(内1GBはサービスだったが)のデータ定額ミニというプランなので対象とはならないのだが、家族でシェアするからと、ちょっと大きめのプランに入っている人は注意が必要である。
また、auに関しては、小容量のデータ定額プランであっても無料を続けるためには申込を必要とする可能性(あくまでも可能性)があるため、そこも確認した方がいいかもしれない。
ちなみにドコモは? というと、現時点ではまだ有料化するアナウンスは出ていない。
が、これも絶対というわけではなく、ユーザーの利用実態の変化によっては有料化する可能性がないわけではない。
MVNOの対応は?
3大キャリアの回線に相乗りしてサービスを提供しているMVNOに関して、このテザリングの有料化の動きがあるのかというと、実は今の所どのサービスも有料化の動きを見せていない。
おそらくはほとんどのMVNOはドコモの回線に相乗りしているから、というのも理由なのかもしれないが、auの回線に相乗りしているmineoも有料化していないので、実際問題としてテザリング有料化はauとSoftBankのみ、しかもデータ定額20GB以上のプランだけ、という事になる。
考えようによっては、データ定額でも容量の大きなプランでないかぎりは実害のない話とも言えるが、前述したように家族でシェアする目的で容量を大きめに取っている人もいるはずなので、そういう人も対象となる以上、気にするな、というのも無理な話。
今まで無料対応していたものをこのタイミングで有料化した背景には一体何があったのだろうか?
大容量=割引が原因?
一つ考えられるのは、MVNOの格安SIMに対応するためにプランの価格改定をした際、大容量データ定額の価格を下げすぎて、通信データ量が多くなった時の設備維持費用を賄えなくなったという可能性。
ただ、これは元々想定されていた事なので、キャリアもそれを考えた上での価格設定をしている以上、ちょっと考えにくい。
もう一つ考えられるのは…お金を取れるところで取ろうという方針になり、取っても大騒ぎにならない部分で課金しようと考えた…といったところ。
多分、後者がその理由ではないかな、と私は考える。
というのは、多くの人が契約するであろうデータ定額5GB未満のプランでテザリング有料化とやると、多数のユーザー離れを誘う可能性があるが、もともと契約数が少ないであろう大容量のデータ定額プランを有料化したとすれば、場合によってはそういうユーザーを手放す可能性はあるかもしれないが、そういうユーザーがいなくなる事で設備の維持費用は下げられるわけで、逆に有料で支払ってくれればその分今まで入ってこなかった金額が入ってくるようになるわけだから、通信キャリアとしては損をしない、という計算が成り立ったのかも知れない。
ドコモがこの有料化に乗らなかったのは、今の所大容量プランの契約者による通信負荷が想定内に収まっている事と、他キャリアから流れてくる人を受け入れたとしても、ドコモの設備としては耐えられると踏んでいるからかもしれない。
ユーザーメリットを考える
MVNOの格安SIMに対応する為、3大キャリアも価格改定を行ったりしてプランの見直しをしたが、3大キャリアの中で、データ定額通信で通信量の大きさを売りにしてきたSoftBankが今回のテザリング有料化の煽りを一番受けるだろうと私は見ている。
ギガモンスターなんて名前のプランを売り出したはいいが、結局それでテザリング料金を徴収するという動きになれば、ユーザー側からすれば価格メリットのあったはずのプランなのにテザリング料金が乗る事で価格メリットがなくなった、と考える人も出てくるだろう。少なくとも、私がその対象者ならそう感じる。
auはピタッとプランなど新しいプランを提示しているが、機種変更の為の金額を合わて計算してみると思った程のメリットは感じないし、さらにそこへテザリング料金が乗るかも知れないとなれば、やはりユーザー側はメリットを見出す事は難しいと思う。
ともすれば、割り切って大きな変化をもたらさなかったドコモが、一見割高に見える可も知れないが、もっとも明確で最終的には堅実な価格(割安とは言わない)なのかもしれない。
まぁ、これは人によって感じ方も違うだろうし、立場が変わると考え方そのものが変化する話なので、絶対にドコモがそういう立ち位置にある、と断言できる話でもないので、あくまでも私の感じた内容でしかない。
ただ、ユーザーサイドとしてはメリットとデメリットは明確にしてホシイというのが本音だろうから、今後はユーザー視点でわかりやい料金体系にするキャリアに人気が集中するような流れになったらいいなぁ…と私などは思う。
何はともあれ、今回のテザリング有料化に影響を受ける人は、ついでにキャリアの見直しを考えてもいいのではないかと思う。
問題は…昨年に新型iPhoneに乗り換えて2年縛りの枠組みに入ってしまっている人だが…そういう場合は契約プランを見直す事で乗り切るしかないだろう。
ドコモも、パケットバック、シェアパックについては、2018年4月からテザリング料金無料が終わるはず。それ以外はわからないけど、使用しない人は手続きが必要と、去年の夏ぐらいにアナウンスがあったような…。
わたしも、チェックします(・∀・)
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どこのサイトだったか忘れたけど、今回の他2社の有料化に合わせてドコモにテザリングの有料化に関してインタビューしたところ、ドコモは有料化しない、という回答を貰ったようです。
ただ、そのインタビュー内でも、今後の動きによっては有料化に動く可能性はある、としているので、絶対的な何かがあるわけではないのですが、今の所は無料のままのようです。
最近のauやSoftBankの料金体系の複雑さを考えると、ドコモが一番分かりやすいように思うのは私だけでしょうか?
そういう意味で、今ドコモへの切替を検討しているのですが…。
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