排気ガス規制で最後の限定車輌が発売されたモンキー。
今度は125ccクラス
第34回大阪モーターサイクルショー2018が3月16日に開幕した。
そのHONDAブースにて、一度は生産が終了したとアナウンスされたモンキーが、モンキー125として展示された。125ccに排気量を拡大する事で、排気ガス規制をクリアする事が出来るという事は、前もってある程度わかっていた話だが、今回の展示会で展示されたモデルは、市販予定となる車輌で、以前の「第45回東京モーターショー2017」で展示されていたコンセプトモデルとは異なるものだった。
見る限り、ホイールが12インチとなり、ソレに合わせてブレーキもディスクブレーキが最初から搭載されていたり、さらにはABSが搭載されていたり、またスピードメーター周りもデジタル表示で近代的になった感じではあるが、その姿は紛れもなくモンキーで、大きさも多少大きくはなったもののあまり違和感なく見える。
ただ、50ccの時にあった折りたたみ式のハンドルは固定式のものに変わっており、あくまでも原付というよりは、より軽二輪に近い形になったと言えるかも知れない。
まぁ…実際には排気量も125cc未満にして原付2種という区分で発売するんだろうとは思うが、とりあえず50ccではクリアする事が出来なかった規制を125ccクラスなら切り抜けられるという事でモンキー125が発売されるという動きは素直に喜びたい。
GROMとの違いは?
率直に言うと、多分ほとんどGROMと変わらない作りなんじゃないかと予想する。
違うのは、リアのサスペンションが1本から2本になった事や、スイングアームが角形からラウンド形状のものになった事、他見た目的な部分ばかりで、その他の基本的な部分はGROMと同じものを使っていると思う。
コスト的な問題も勿論あるが、共通化を図る事で得られるメリットの大きさを考えれば、同じ部品を使わない手はないワケで、普通ならそうするだろう、というのがその根拠である。
問題は、GROMとの差別化なワケだが…コレ、もうGROMを売るのを諦めたという感じしかしないと思うのは私だけだろうか?
そもそも、モンキーの方が売れるという判断の下、GROMと共通部品を多くしてデザインしているようにしか思えないのである。つまり、GROMのマイナーチェンジ版…とでも言おうか。
もし仮にそうだったとしても、それを否定的に捉える人はいないように思う。往年のモンキーが復活した、という事そのものが大きな話題であり、望まれていた事なのだから、コレはコレでいい、と考える人の方が多いように思う。
また、今回のモンキー125は、見た感じ以前のモンキーのカスタム化した後のもののように見えるのも好印象を与えるポイントだと思っている。
キャブレターではなく、インジェクションなのでカスタムしようと思ったら大がかりな改造を必要とするのも事実だが、そこはあえて見た目だけのカスタムと割り切ってドレスアップするのも一つの手。今後のカスタムの幅に期待しつつ、パーツメーカーの出方を待ちたいところである。