新型のiPadが出るという噂は前からあった。
ん? 安くない…
新型のiPadは廉価版になる…そんな噂を聞いたのは、もう随分と前だったと思う。
それも、Appleが教育市場向けに出すという事も噂になっていた。
投資家の間では、教育現場においてGoogleの勢力が強くなっている事に対してAppleが警戒をしているというのは、もう当たり前の話のようになっていたようである。
そんな中から出ていた噂だから、かなり信憑性の高い話として以前から出ていたのだが、結果、予想通り教育現場向けとも言えるiPadが発表された。
しかし、価格を見ると当初言われていたより安くないという現実が突きつけられた。
当初では今までのモデルよりも1万円ほど安くなるという話だったが、結果はほぼ価格は据え置きとなり、Apple Pencilに対応、搭載コアをA10 Fusionにしたという製品だった。
個人的には残念と思いつつ、どうせならA11 Bionic搭載の新型iPad Proも発表して欲しかったと思っている。
価格はWi-Fiモデルの32GB版は3万7800円(税抜、以下同じ)で、128GB版が4万8800円。Wi-Fi+Cellularモデルは32GB版が5万2800円で、128GB版が6万3800円となっている。確かに一番安い価格は4万円を下回る価格ではあるが、当初の噂では3万円程度になるのではないかという話もあった。
ちなみに教育機関が購入する時はいくらか割り引かれ、最終的にはWi-Fiモデルの32GB版が3万5000円程度になるという話らしいが、それでも驚く程安いという感じではない。
別売りのApple Pencilが1万800円である事を考えると、教育現場で威力を発揮させるには、4万5000円程度かかる事になる。
思ったほどインパクトのあるデバイスに感じないのは私だけだろうか?
120HzじゃないiPad
そして私がもう一つ気になっているのが、今回の新iPadは液晶が120Hzのリフレッシュレートではないという事。
これはApple Pencilを使うときもそうだが、紙のように使えるという事を示す意味でも残念極まりない仕様である。確かにこの120Hz対応液晶パネルが高いというのも理解はする。だが、教育現場であれば何より使い心地が全てである。ストレージの容量などは32GBもあればあまり気にする必要は無く、全ては使っているその瞬間の感覚の問題だ。
メインメモリも恐らく削減され、2GB程度が搭載されているだけではないかと予想するが、これは一度に起動するアプリが少なければ思った程のマイナスではない。が、教育現場でどのように使うかによっては響くかも知れない。
既にプロセッサの性能は普通に使うには十分な能力になっているので、A10 Fusionが搭載されていれば何ら問題はないだろうが、その他が問題だ。
Googleに対抗するなら、価格を思いっきり安く摩るか、それともGoogleでは体感できない使い勝手を示すしかないと思う。
とりあえず春の発表は終わった。
秋にはどんな製品が発表されるのか気になる所である。
Apple リリース情報
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