2年続いたPascalから次の世代へ。
Turing
NVIDIAは、今年後半にPascalアーキテクチャの後継であるTuringアーキテクチャのGeForceシリーズを発表するらしい。
技術的な面で詳細な事はまだ明らかになっていないようだが、メモリはGDDR6を採用し、TSMCの12nmプロセスを採用する可能性があるようだ。
TuringアーキテクチャのコアはGT104と呼ばれるコアで、PascalのGP104の直系の後継コアになると見られている。
予測されるスペックだが、Stream Processorは28基、CUDAコア数は3584基と、旧GTX1080のStream Processor20基、CUDAコア2560基から約1.4倍に増加するようで、これにGDDR6の高速アクセスによるメモリ帯域と合わせて、グラフィック性能を加速化させるのではないかと考えられる。
Pascalは16nmプロセスで製造されていたが、Turingは12nmプロセスになるため、トランジスタ数は増えるものの、単純にダイサイズが拡大するわけではないが、それでもTuringは400平方mm前後のダイサイズになるだろうと予想されている。
1080から1180へ
次のGeForceシリーズは、1000シリーズから1100シリーズになるという情報は結構前から出ていた。
なので、Turingアーキテクチャを採用するGeForceは、GeForce GTX 1180になると言われている。
前述の続きになるが、予想スペックとしては他に、メモリ速度が16Gbpsに達し、動作クロックは1080とほぼ同等、TDPは170~200Wになり、価格としても1080の据置になると予想されている。
Pascalアーキテクチャがあまりにも優れたコア(特にワットパフォーマンスは非常に優れていた)だったため、Turingアーキテクチャも相当に期待されるコアになるのだが、私としてはAMDのVegaの後継アーキテクチャがTuringアーキテクチャにドコまで肉薄できるのか? という所に興味が尽きない。
まぁ…その前にAMDのVegaの後継アーキテクチャがいつでで来るのかも全く分からない話になっているのだが。
CPUでは、AMDのRyzenが良い感じでIntelを刺激し、市場で競争が復活、2017年は非常に性能向上の伸び代のあった時代になったが、GPUは今一つ競争が起きていないような状態であった。マイニング需要によりグラフィックス性能とは違う部分で競争があったが、マイニング需要ではグラフィックス性能向上のベクトルとは異なるため、2018年以降はグラフィックス分野で競争が起きて欲しいと思っている。
絶対王者NVIDIAをどこまで牽制できるのか?
AMDにはもっと頑張ってもらいたい。