6TBも順調に下落。
ここ1ヶ月の動向
秋葉原におけるストレージ価格が、思った以上に下がっていた事に驚いた。
ゴールデンウィークをはさんだ情報なので、特に価格が下がったという可能性もあるが、5月下旬に入っても価格が下がったまま、なんてものも存在していて、徐々にではあるが、ストレージ価格が安くなっている事が見えてくる。
以前、4TBのHDDが1万円割れになり、9,000円台になった話をしたが、今はもう8,000円前半に落ち着いてきている。
つまり、容量単価でいうと1GBあたり2円程度という事なのだが、遂にこの容量単価に6TB HDDも追従し始めてきた。
調査した結果によると、6TB HDDも特価で11,980円の値を付け、平均価格でも13,283円に落ちてきている。
8TB HDDは依然として平均価格で20,842円とまだ容量単価で2.5円を超える程度なので、まだ追従しているとは言い切れないところがあるが、6TBは着実に4TBと同様の道を辿り始めている。
また、4TBは特価品で遂に容量単価が2円を下回るという状況で、8,000円割れを記録した。
前述したように、今は8,000円台前半に落ち着いているが、順調に値下がりしている状況が見て取れる。
Seagateの8TBが安い
前述した情報と相反する話になるが、8TB HDDはSeagateが断然に安いようである。
ST8000DM004が税込18,770円(1GB単価約2.35円)と続落していて、大半のショップが19,000円以下で販売している状況にある。
他メーカーは安くなりつつあるというものの未だ22,000円前後の価格帯にある事を考えれば、Seagateは断然安い事になる。
ストレージに2万円という価格を投資できるなら、個人的にはこのSeagateのST8000DM004をオススメしたいところである。
イマドキはSSDをキャッシュにしてHDDの高速化を図る技術(IntelのISRTなど)があるので、大容量HDDを使いつつ速度を他でカバーするという方法が採れるので、HDDは大容量のものを使うというのは一つの方法ではないかと思う。
特にAMDの第2世代Ryzenの場合、AMD StoreMIという比較的ハードルの低い高速化手段があるので、出来る限り大容量を選ぶのがお得だと思う。
大容量への換装
さて、そんな大容量HDDへの換装を進めていく上で、私自身が獲得した方がいいかなと思っているのが、ストレージのデュプリケートである。
データのコピーではなく、物理的二HDDをまるごとデュプリケートしてしまう事で、データ損失を無くすという事である。
実は以前、HDDの入れ替えをする中で、記録されていたデータをWindows上でコピーした結果、セクターにエラーがあったのかそれとも他に原因があったのかはわからないが、データが正常でなくなっていたという事があった。
もちろん、エラー訂正をした上でコピーすれば良かったのだろうが、必ずしもWindows上でのデータコピーが良いという事はなく、できるなら物理的にデュプリケートする方が良いと思う。
具体的には専用品を使う事になるのだが、最近は5,000円未満でもデュプリケーターが手に入るので、HDDを物理的に複製する手段でデータを移設する方がよいと思う。
大凡のデュプリケーターは、コピー元よりもコピー先の容量が大きい場合、デュプリケートそのものは普通に行えるし、残った容量は空き容量として認識してくれる。昔はコピー元と同じだけのパーティションを作って、そのパーティションをデュプリケートし、残った部分は別パーティションにしてしまわないといけなかったりもしたが、最近はその状況になってもパーティションを統合したりする事もできるので、単にデータを複製し、かつ残り容量は空白状態という構成を作ることができる。
なので、未だに500GBや1TBのHDDを使っているという場合は、ここで4TBぐらいのHDDに換装するつもりで、データをデュプリケートしてしまうという手が良いように思う。
デュプリケーター
問題はそのデュプリケーターとしてどの製品を選ぶか? という事だが…正直、どの製品を選んでも問題はないと思う。
ロジテックでは「LHR-2BDPU3ES」といった製品があるし、玄人志向だと「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/ESKP」という製品がある。玄人志向の「KURO-DACHI/CLONE+ERASE/ESKP」はちょっと高いモデルになるが、下位モデルもあるので、そちらでもいいだろう。
セクターでエラーで出てもスキップする機能を持っていれば、高速にデュプリケートできるので、購入するならそういった機能を持ち合わせているものを選ぶのがベターだと思う。
そうしたデュプリケーターでデータを複製し、ドライブ本体を高容量化させていけば、PC全体の搭載ストレージを大容量化しつつ、ドライブを新しくする事ができるので、PCの延命化や安定化にも役立つと思う。
ストレージ価格は、ちょっと見ない間に結構な変動があるので、こまめにチェックし、その上で入れ替えを検討していくのが良いのではないだろうか。
そもそも、ストレージは消耗品でもあるのだから。