便利だが、必須というものでもない。でも便利。
長さを測るという事
長さを測るという行為は、現代人にとってそんなに難しい事ではない。
まして自分の手の届く範囲の長さを測ったりするというのは、定規などがあれば何も困ることなく長さを測ることができる。
これは日本人なら学校で定規の使い方、読み方などを習うからだが、そもそも、測量という行為は長年の苦労の上に成り立っている技術の結晶だったりする。
測量士の勉強をした事がある人なら知っていると思うが、そもそも長さを測るという行為は、まず基準となる長さが明確でないと測れない。
1フィートという長さの単位は、人間の1歩の歩幅から来ていると言われているが、歩幅といっても人によって違う訳で、何を基準にしてその1歩が決まったかというのは、話だけでは明確ではない。
1mという長さの基準は、地球の円周の1/4の1/10,000、つまり地球の円周の1/40,000という単位から来ているが、これが定められる前は、各国の基準単位が各国それぞれで使われている。
日本だと尺貫法という長さと体積と重さの単位があるが、現代人はほとんど尺貫法は知らないと思う。日本は比較的世界基準が浸透した国だったりする。
さて、前置きが長くなったが、そんな「長さを測る」という行為の中で、日本人ならほとんどの人は定規や巻き尺を使用すると思う。
しかし、巻き尺はそもそも一人で測りにくい。基点となるゼロの所を誰かが押さえていないと、長い距離は測りにくいのだ。定規で測る長さのレベルであれば、そうでもないが、巻き尺となるとそうはいかない。
しかし、その巻き尺を一人で簡単に使えてしまうものがある。それはタイヤを転がして長さを測るという測り方である。基準となるタイヤの円周が決まっていれば、それが何回転したかで長さを測ることができる。
だが、これがアナログだと明確に何回転したかが分かりにくい。
それを手軽に扱えるようにしたのが、電子巻き尺で、なんとKickstarterで手軽に長さを測るデバイスとして開発しているところがあるのである。
電子巻き尺
Rollovaと名付けられたその電子巻き尺は、直径5.08cm(2インチ)の小さな電子巻き尺で、所謂デーブ式の巻き尺などと異なり、単純に転がすだけで長さを測ることのできるデバイスである。
しかも、たった2インチの直径でありながら、最大10mまで測る事ができるというメリットがある。たった10mかよ、と思うかもしれないが、直径が5センチ程という事を考えれば、十分な長さである。
このRollovaは、Kickstarter上で25,000ドルを目標として資金を集めていたが、現時点で既に98,500ドルを超える資金を集めており、確実に製品化されると目されている。
Kickstarter Rollova
http://j.mp/2szUDvO (現在はリンク切れ)
現在だと、1個49ドルで入手可能となっている。
あと8日で締め切られるため、欲しいという人は今のウチに手を打った方がいいだろう。
私としては…ちょっと欲しい気もしているが、さて、どうしたものか?