改悪を続けるWindows10に嵌められた。
原因特定が難しい
先日、当Blogで「共有フォルダにアクセスできない」という記事を書いた。
会社のネットワークには富士ゼロックス製のbeat/activeというファイアウォールを入れているのだが、そのファイアウォールにはリモートアクセスの機能があり、それを自宅のPCと実験的に紐付けて、リモートアクセスができるかを試してみた。
しかし、社内ネットワークにはアクセスできるものの、肝心のI-O DATA製のNASには接続する事ができず、原因が自宅のPCにあるのか、それともルーターにあるのか等、ハッキリした事がわからない状態だった。
その後、会社で使用している私物のVAIO Duo13に、beat/activeのリモートアクセスソフトを入れ、自宅でテストしてみたところ、VAIO Duo13ではリモートアクセス時に会社のNASにちゃんとアクセスできる事を確認した。
ここで言える事は、メインのデスクトップPCもVAIO Duo13も同じルーター経由で接続しているので、少なくとも自宅のルーターに問題があるわけではない、という事である。
という事は、私のメインPCに原因がある、という事は特定できた。
が、メインPCに問題があるとして、メインPCの何が問題となっているのかの特定が全くできない。
これこそ、Windowsの…いや、Windows10の難しさである。
私のような症例がないかをネットで調べる事数時間…いろんな情報があったりして、具体的にコレだという明確なものにぶつからない。
多いのはWindowsファイアウォールの設定やセキュリティソフトの設定なのだが、私の環境に合致したものはなかった。
となると、Windowsの共有ネットワークまわりの設定かもしれない、とWindows10の共有ネットワークまわりの設定をいろいろと確認してまわるが、ド素人には解るはずもなく、ネットで調べたりする情報との乖離も見つからなかった。
Windowsの機能
で、解決の目処が全く立たない状態が進んだのだが、業務上の知人からWindows10の大型アップデートでネットワーク上のコンピュータ名が表示されないといった、共有関係のトラブルが出ているという情報を入手した。
これはWindows10が大型アップデートの度に設定を初期化したりして、今まで出来ていた事が出来なくなったりする問題が多発しているというもので、もちろんその情報自体は私も知っていた。
ただ、その中で「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」に関して、初期化されてしまってトラブルが出ているという情報があった。
「何の機能だ?」と今まで見た事のないような機能名と思ったら、それはコントロールパネル内の「Windowsの機能の有効化または無効化」という、ある種裏メニューのような所で設定する項目であった。…まぁ、実際には裏メニューでも何でも無いのだが。
で、この「Windowsの機能の有効化または無効化」という設定の中に「「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」という項目があり、大型アップデートで場合に、この項目のチェックが外されてしまったりするケースがあるらしい。
これがチェックされていないと、ファイル共有において一部ネットワーク問題が発生するらしい。…ココまで来ると、もう素人の出る幕はない。
おふろめ
https://oflow.me/archives/1953
そして繋がる
前述リンク先では、「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」関連の対策方法が記載されているのだが、この書き換えを実施すると、今まで繋がらなかった社内ネットワークのNASへのアクセスが、いとも簡単にできてしまうようになった。
今までの悩みはなんだったのか? というぐらい快調に繋がるようになったワケだが、そもそも「「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」」なんて機能、素人には解るはずもなく、それらを勝手に書き換えて対応するWindows10のアップデートは、まさに改悪と言わざるを得ないように思う。
ただ、やはりこのような対策は同時にセキュリティ問題をも引き起こすため、安全性を犠牲にしている可能性はある。
今後、必要な措置を見極めるため、対策の一つ一つをON・OFFして、接続可能にする為の最小限の措置を見つけようと思っている。
改悪の先に
このようにWindows10は大型アップデートがくる度に設定を初期化したりして、今まで出来ていた事をできないようにしたりする。
それは強固でセキュアな環境を構築する為に必要な事なのかもしれないが、ユーザーに対して何の説明なく進めている状況は良くない話と思う。
Microsoft側からしてみれば、説明したとしても内容が難しすぎて理解できないだろう、と考えているのかも知れないが、確かに大多数には難しくて意味不明な話になるが、わかる人からすればその情報で理解出来る場合もあるわけで、リリースノートとして情報公開して欲しいものである。
とりあえず、問題は解決し、今後は多少なりとも便利に使えそうである。
…私がこの会社に居続けるならば、の話だが。