逆走事件は高速道路だけではなかった…。
異例な台風逆走
台風12号が、いつもとは異なる西進する台風として報道されている。
事実、台風12号は従来の偏西風の影響で東進する台風と異なる道筋を辿り、関東から関西へと進んでいる。
通常、日本へと向かってくる台風は、まず間違いなく東に向かって進んで行く。仮に東でなくとも、北東に向かって進んでいくのが通例である。何故、今回の台風は西に向かうのか?
気象予報会社は、2つの特別な気象条件が原因で西進すると説明している。
一つは、進路近くの東海沖に寒冷渦が存在している事が理由だという。
これは、台風も寒冷渦も反時計回りの渦を持っているため、相互作用で西に進路を取ってしまうかららしい。寒冷渦とは、中心に寒気を持っていて、上空の鯛所にある低気圧の事を言うのだが、地上では低気圧として解析される事がなく、通常の天気図では登場しない。しないが、夏でも所々で発生しているものらしい。
そして理由のもう一つだが、朝鮮半島から北日本方面を覆っている夏の高気圧が相当に強い勢力を維持していて、これが低気圧の塊である台風の進路を妨害した結果、台風が西に向かって進んでいるという。この朝鮮半島から北日本方面を覆っている高気圧だが、コイツが今年の猛暑を生み出している原因でもあるのだが、同時に台風の進路までをもいつもと違う流れにしてしまっている。
巷では高速道路の逆走事件がいろいろと問題になっているが、まさか台風まで逆走する事になるとは…。
世は正に世紀末…じゃないが、ここ最近のゲリラ豪富含めて、異常気象は異常とは言えない時代に突入したのかもしれない。
他にも問題はある
さらに今回の台風は威力を弱めないという事態も起こしている。
通常台風は海上にいる時は勢力を弱めず、上陸すると威力を弱めると言われている。
それは、海上から水蒸気を吸い上げている事が原因なのだが、今年は海水温が異常に高く、27度以上の水温になっている海域が非常に広い。
これにより、水蒸気化しやすい傾向にあり、海上を通過する台風の成長速度が異常であり、その移動速度も異様なまでに速い。
なので西進する台風がちょっとした水域と重なるだけで、台風は一部上陸していたとしてもその威力を弱める事なく進み、結果、台風の威力が弱まらないまま西進するという状況を生み出している。
Twitterなどでは、気象兵器という言葉まで出る始末で、中には「これから地球の自転の向きが変わるんじゃないか?」などという言葉まで出ている。みんな何かを感じ取っているのだろうが、いかに今回の台風12号が異常かという事をそれらは示しているのかもしれない。
とりあえず、我が家は今まさに台風が風の影響が出まくっている状況で、雨も相当量降っている。
ただ、山間部なので土砂災害さえなければ氾濫するという事は考えにくいので、今は静かに過ぎ去るのを待つ状況にある。
とりあえず、今回の台風の被害が大きくならない事を祈る限りだが、この日本、常に災害と向き合ってきた国ではあるものの、ここ最近はその災害の頻度が異常に多いように思えてならない。
これも地球温暖化の影響なのかもしれない。まさに日本は温暖湿潤気候から、亜熱帯気候へと移り変わっている最中なのかもしれない。